提案:横文字を日本語に言い換えてみる

どうもこんばんは。KeKeです。
今日は、物書きや校正をしているときの私の思考を書いてみようと思います。現在そういった仕事で食べているわけでもないし、あくまで私の価値観の話なので、戯言だと思って読んでいただければ幸いです。
(ちなみに、横文字使っている人の批判ではないです。読む側の時は「おかげで賢くなりました!!!」と思いながら読んでいます)


横文字を日本語に直すのが当たり前の記者時代
今はどうか知りませんが、私が専門紙の記者をしていた時は「横文字は日本語に直しなさい」という指導を受けてきました。なぜなら新聞は、より少ない文字数で多くの情報を伝えること、事実が事実として正しく伝わることが正義だからです。
だから、「マイノリティ」は「少数派」と書く。そうすることで、節約した空白に新たな情報を入れ込めるし、その単語を知らない人も、日本語から意味を推測して読み進めることができます。

そういう価値観を持っているからなのか、
“あの日”の何ともいえない感情を思い出すからなのか、
私は横文字に出会うとつい身構えてしまいます。

慣れない横文字を前に、置いてけぼりになったあの日
デザイン学校に通いだしてしばらく経ったあの日。
―――マイノリティ?マジョリティ?何それ食えるの?
横文字が飛び交うクリエイターたちの会話に衝撃を受け、その場で意味を聞けなかったあの日。
「知ってるよね?」その空気感に押されて、適当に相槌を打ちながらその場をやり過ごしたあの日。
私の時間だけが、止まっているような気がしました。
あとから調べても後の祭り。
その場で理解できなかった話は、後から思い出しても色がない。
恥ずかしいような、悲しいような、淋しいような気持ちになったのを覚えています。(もちろん私のただの被害妄想なのですが)

読んでくれた全員を連れていく文章が書きたい
私のように感じる人を作りたくない。読んでくれた人全員の手を引っ張って最後まで連れていけるような文章が書きたい。それが、私が横文字をあまり使いたくない理由なんだと思います。
真剣に「書くぞ!」というときは、「これって誰でも知ってる単語?小学生に伝わる?この漢字は読める?もっとわかりやすくて端的な表現はない?逆におばあちゃんには伝わる?違う意味に取れてしまう可能性は?」こんな自問自答をしています。

日本語に直そうとすると思考が深まる
この自問自答で思考がほぐれて、新たな気づきの芽がひょいと顔を出すこともあって面白いです。

「コンセプト」を日本語で表現してみると?
「コンセプト」という言葉から得る意味は?それがデザイナーとお客さんとで違ったら?デザイナー同士では同じなの?
日本語で表現できたら、見える世界や共有する世界がくっきりする?逆にぼやける?
そもそも「デザイナー」って日本語で表現したら何?

言葉って、表現って、本当に面白いなと思います。

皆さんも、当たり前に使っている横文字、日本語に直してみませんか?
見えてくる世界が、ちょぴっとだけ、変わるか…も?

(なんて偉そうに書いてますが、できてないことも多々ありますね。アーメン。と書いて逃げ道を作るスタァイル)

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