【一流の育て方:ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる】


3月20日読了。 2016年34冊目。
#2016本めも

今年読んだ中で一番良かった。
いや、今まで読んだ中でもベスト20には入るかも。

タイトルは自己啓発系のぺらっぺらなビジネス教養本みたいなものだが、 中身はものすごく濃い。

膨大な日本を代表するエリート学生に、
当時の両親からの教育についての アンケートを分析した生データは、もうこれだけでも貴重な育児参考資料となっているし、

本書の著者である2人も育てられた息子本人とその母親の共著であり、実際の経験に対して
「子供の視点」
「親の視点」
双方からの意図や考え方を学べて興味深かった。
ちなみに二人とも外人みたいなネームだが生粋の日本人。

育児においての成功事例をまとめると 大きくわけて7つのポイントが重要。
1主体性を最大限に伸ばす
(自分を知り、自分で決められる力を育てる)
2視野を広げ、天職に導く
(選択肢を増やし、得意分野に進ませる)
3やり抜く力を育む
(真剣に挑戦させ、簡単にはやめさせない)
4一流のコミュニケーション能力を磨く
5これで自分から勉強するようになる
(放任や強制より動機付け)
6勉強以外の勉強をさせる
(テスト勉強よりしつけ)
7無償の愛情を感じさせる
(最も大切な親の仕事)
 に分けて豊富なデータを用いて
具体的かつ詳細に解説している。

読んで自分の家庭環境を振り返ってみた。
確かにしつけは厳しかったが、
柔道、そろばん、バンドなど
自分が決めたことは反対せずに応援してくれた結果、
いずれもよい功績を残せたし、
勉強することが苦でなく、楽しい知的好奇心の場
と気づかせてくれたのも両親の
「自由度与えるが方針は脱線させない」
教育方針が大きく影響してたのだと認識できた。

また、映画や旅行、読書が好きなのも
親が毎年忙しくても家族旅行には連れてもらったし、毎月一緒にビデオを見る時間があったし、
毎日の様に本を読んでいた姿を見てきたからだと実感した。

しつけとは口や体で教えることも大事だが、
自分を律して背中で感じ取らせることも大切と感じた。

自分も含め、今後友達に子供が生まれたら
是非この本をプレゼントしようと思う。

今子育てをしている人も是非読んでほしい。

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