自治体のDX化が進まない訳

前回の記事は市区町村DX化の近未来予想図でしたが、今回は役場のDX化のお話です。

全国たくさんの区役所とか市役所がいまだに紙で業務が行われています。
中小零細企業でもまだ紙ベースから脱却できていないとよくネットニュースにも出ています。
中小零細企業の場合な問題点は予算と経営者の理解があげられ、小規模だと効果が確かに見えにくいため、なかなか進まないのはやむを得ないかと思います。

しかし、役場はどうでしょう?
例えば毎日職員がコピー機の前で印刷されているのを待っている、印刷物を枚数分けしてホチキスでパチンパチンと留めていく。
必要ない資料だと、会議やミーティングが終わったらシュレッダーで裁断する。
またシュレッダーの前で裁断作業する人が必要になる。
他部署で毎日同じ動きをしている方が何人もいることが想像できます。

当たり前の様な仕事っぷりですが、これってDX化やIT化の観点から見ると、ほぼ無駄な労力なんですよね。
資料はペーパーレスにして会議通知メールに添付、出席者各自が資料をダウンロード、終わって必要なければ削除、必要であれば保存。
今まで常識だと思っていた作業が、ちょっと見直すだけで大幅なコスト削減に繋がります。

実際私が市議会議員選挙に立候補した時も、いまだに紙ベースでチェックをしていて何枚も何枚も印刷していました。
私自身の不備にも問題はあるのですが、ペーパーレス対応であれば印刷と紙代がコスト削減できていたはずです。
若い職員さんの多くの方もきっとペーパーレスになって欲しいと思っているものの、上司の方に知識がなかったり、今さら業務変更なんてしたくないって考えがあるんだろうなと。
最悪なことにそこの首長や議員には当然の様に知識がないため、いつまで経っても時代遅れな業務。

職員さんは良くも悪くも「指示待ち人間の集まり」です。
勝手な行動は許されず、マニュアル通りにしか動かない(動けない)。
逆にいえば、臨機応変にも対応できるマニュアルがあればしっかりと動いてくれる、知識のないおじさんおばさん職員さんも動かざるを得ない。
知識豊富でリーダーシップがある首長だったら即改善できるはずだと思ってます。
すでにペーパーレスを推進してる自治体もあります。
(私の仕事柄把握できてしまう。。)
いまだに紙ベースの自治体だと、取引先にまで業務の非効率を生み出してしまっています。

「マジで首長しっかりやれよ」と仕事をしている時の私は思っています。
きっとそこの自治体でお仕事をしている職員さんも同じ気持ちではないでしょうか?
勉強しましょう、時流に乗りましょう、横ばかり見ないで上を見ましょう。
できているところはできています。
本当に無駄な税金を使うのはやめましょう。
よろしくお願い申し上げます。


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