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生後10週で12時間夜通し寝てくれるようになった方法

こんにちは。新卒でGoogleに入社してから現在は起業しながら1歳4ヶ月の娘の育児をしている陽です。

はじめに

私は娘を出産してから最初の1、2ヶ月は記憶にないほど睡眠不足でした。私も夫も12時間寝ても足りないくらいの人たちで睡眠確保は優先順位高めなのでこの生活はかなりきつかったです。

ニューヨークに住んでいる友人が紹介してくれたMOMS ON CALLという本の内容を実践したらあっという間に娘が寝かしつけなしで夜通し寝てくれるようになったので少しでも他のお父さんお母さんにも役に立てればと思いMOMS ON CALLの紹介、実践にあたってのポイント、そして自分たちが実際に実践したスケジュールを共有させていただきます。

具体的にMOMS ON CALLによって得られた効果は以下の通りです。
 🌙生後8週で8時間10週で12時間夜通し寝てくれるようになった
 🌙実践してすぐに寝かしつけが不要になった
 🌙夜中だけではなく日中も「お腹すいた」と泣かなくなった(泣いたとしても授乳時間の10~15分前ほど)
 🌙泣いてる理由が分かりやすくなった
 🌙日中も寝かしつけなしで勝手にお昼寝してくれる
 🌙授乳で強く痛むほどは胸が張らなくなった(スケジュール移行期間の3日ほどを除いて)
 🌙私自身も人生で一番睡眠時間を取れていて、尚且とても規則正しい生活を送れるようになった

ちなみに、1歳4ヶ月になった現在も夜寝る時間になったらベビーベッドに置いてドアを閉めるとすぐに自分で寝て、そのまま起床時間まで寝てくれます。

私はMOMS ON CALL以外は読んでませんが、紹介した友人からは最近日本でも流行っているイギリス発の「ジーナ式」よりも随分現実的で実践しやすかったと言っていただけたので、「ジーナ式」を諦めてしまった方への参考にもなれたら嬉しいです。

最近出産した友人から相談を受けることが多く、MOMS ON CALLを紹介するとすぐに感動して感謝の連絡が来ます。よく妊娠中の友人に「買って良かったもの教えて!」と言われますが、MOMS ON CALLがダントツ買って良かったものナンバーワンです
(Kindle版だといつでもスマホで見れて便利です。)

勿論睡眠と授乳が全てではありませんが、特に初めての子育てだとこの2つの課題を乗り越えられるだけでストレスが随分軽減されるのではないかと思います。

※あくまで自分たちの体験談をもとに書いているのでそれぞれの赤ちゃんの性格や個性などで効果に違いがあることはご了承ください。

MOMS ON CALLとは?

MOMS ON CALLとは小児科の看護師(そして母親)であるローラ・ハンターとジェニファー・ウォーカーが書いた育児本で、授乳や睡眠の進め方以外にも赤ちゃんによくある病気や子育ての悩みについてあらゆるアドバイスが載ってます。

"TYPICAL DAYS(一般的な一日)"というセクションには月齢に応じて一日のスケジュールが作られており、その通りに実践すると寝かしつけ不要で夜通し寝てくれるようになるといった、いわゆる「ネントレ」の本です。

個人的には授乳と睡眠スケジュールだけではなく、本に書いてある授乳方法もとても参考になったのでそれはまた別途ご紹介しようと思います。

MOMS ON CALLは今のところ英語版しかありませんが、"TYPICAL DAYS"のスケジュール部分は簡単な英語が分かれば(もしくは調べるスキルがあれば)問題ないかと思います。また、取り敢えずスケジュールだけでも参考にしたいという方のために後ほど自分たちが実践したスケジュールをご紹介します

同じシリーズで何冊か本がありますが、"0-6 MONTHS(0-6ヶ月)"のみについて書きます。

ネントレの賛否両論について

周りの話を聞いたりネットを見ているとネントレに対して反対する意見も多いようです。その大きな理由はネントレ =「Cry-It-Outメソッド」と思ってしまっていたり、そもそも「Cry-It-Outメソッド」への誤解があるからではないかと私は考えてます。

「Cry-It-Outメソッド」というのは寝る時間になったら赤ちゃんをベッドに入れて親が部屋を出た後に赤ちゃんが泣いても「一定の時間」は部屋に入らず様子を見て徐々にその「一定の時間」を伸ばしていくという方法です。しかし問題はこの「一定の時間」がどれくらいかというところです。

最近の「Cry-It-Outメソッド」では決まったルールはなく、「自分が不安なくできるくらいの時間」なんだそうです。これは1分かもしれないですし、15分かもしれません。親によって許容できる時間はきっと違います。なのに、なぜか「30分も放置できなくてネントレ全然できません!」と相談受けたことがあります。

MOMS ON CALLでは生後3ヶ月までは泣いたらすぐに授乳ではなく、5分ごとに以下のルーティーンを行うようアドバイスしてます。

おくるみの確認→声がけとお腹をさする→声がけと軽く揺すぶる→おしゃぶり→3回目でまだ泣いていたらおしゃぶりの代わりに授乳

しかし、あくまでも自分に無理のない範囲で自信を持って続けられる方法をサポートしていると書いてあります。5分という時間も自分が安心してできる範囲で徐々に伸ばしていくよう推奨しています。3ヶ月以降は夜から朝まで赤ちゃんがいる部屋には親は入らないようにと書いてありますが、娘はそれまでには夜通し寝てくれていたので特に気になりませんでした。

MOMS ON CALLではこのように自分が許容できる範囲で無理なく徐々に「一定の時間」を伸ばしていけるので続けやすいのかもしれません。ネントレがストレスになってしまったら本末転倒ですからね。

実践にあたってのポイント

① 順調に成長していれば早いタイミングで開始する
私達の娘は幸いなことに順調に体重も増えていたので、生後3週間半のタイミングで開始しました。ちなみに本には生後2週間からのスケジュールが書いてあります。3ヶ月までには夜通し寝てくれることを目標にしているので、健康に育っていること前提でそれ目安に開始するのが良いかと思います。

② 授乳や睡眠の時間を決めたら中途半端にやらない
決まったスケジュール通りに生活するとなるとそれ中心に動くことになるので初めはとても大変でしたが、私達は徹底的に時間を守りました。勿論15分前後してしまうことはありましたが、最初の数ヶ月は娘の授乳と睡眠中心の生活を送ることに専念しました。しっかりと時間を守ることで赤ちゃんの体内時計が作られていきます

MOMS ON CALLを開始してからすぐに娘もスケジュールを理解しだしたようで、日中もお腹がすいたという理由でほとんど泣かなくなりました。泣いても見事に授乳時間の10~15分前でした。私達は初めての子供なので他が分からなかったのですが、多くの知らない人たち(新幹線やレストランで隣にいた人たちなど)にまで「全然泣かないね!」といつもびっくりされました。

朝も起きる時間よりも早く起きていたとしても、授乳時間まで泣かずに黙って待っていてくれたので私も夫も朝までしっかり寝ることができました。

スケジュールが確立されて赤ちゃんもお腹がすいたという理由で泣かなくなると、泣いてる時に泣いてる理由が分かりやすくなる、ということです。お腹が空いているのではないか、という推測を省けるだけでかなり負担が減ります。授乳の一連の流れ自体が大変な上、理由が空腹じゃなかった時は絶望的です。

③お風呂から就寝までの時間はリラックスさせることを意識する
お風呂上がりから寝るまでのリラックスできるルーティンを作ることで寝る時間だということを赤ちゃんに伝えます。人間はお風呂から上がると体温が下がって眠くなるので、このタイミングを上手く活用してそのまま就寝に繋げることが大事になります。

私たちは娘をお風呂に入れる直前に必ずリビング(寝る前のお支度をする部屋)とベッドルームの電気を薄暗くします。薄暗くすることで赤ちゃんもお風呂上がりはリラックスすることができます。

また、立ち始めるまでは毎日欠かさずお風呂上がりに産院で教わった簡単なベビーマッサージも行ってました。これは完全に自分たちで追加したルーティンですがオイルを使ってやるので保湿も兼ねて毎日やってました。

授乳中はなるべく静かにして、私もスマホを使う場合には画面を暗くして使ってました。そして授乳後はおむつチェックをしてベッドに連れていきます。寝かしつけもすぐに不要になったので夜は自分たちの時間が結構取れます。

④上手く行かない日も絶対にあるということを覚えておく
赤ちゃんはMOMS ON CALLにプログラミングされたロボットではありません。授乳が上手く行かない日があることは言うまでもなく、何ヶ月も夜通し寝てくれていたのにある日突然夜中に泣き出す、なんてことだってあります。そもそもスケジュール通りに過ごせない日だって沢山あると思います。でも、それは全て仕方がないことだと受け入れることが大事です。

ただし、上記を踏まえた上で頭の片隅に入れておくと良いポイントが2点あります。

まず、MOMS ON CALL曰く赤ちゃんは新しいルーティーンが3日間で身につくということ。

当たり前のことですが月齢別のスケジュールは進んでいくにつれてスケジュールが変わっていきます。切り替えのタイミングはどうしても上手く行かない日が出てきますが、大抵3日あれば赤ちゃんも落ち着くのですぐには諦めないでください。

これは逆に言うと3日間続かなければ身につかないというように考えるようにして、私はスケジュール通りに動けなかった日に関しては同じズレが3日間続かないように心がけてました。

もう一つは、赤ちゃんには「急成長期 (baby growth spurt)」や「メンタルリープ (mental leap)」と呼ばれる時期があるということ。

これについては本には書いていなかったのですが、海外では一般的に知られていることのようです。生後1年間の間に何度もある赤ちゃんの身体や知能の発達が急スピードで起きる時期のことを言うそうです。この時期には昨日まで着れた服が急に着れなくなっていたり、今まで出来なかったことが出来るようになったりします。

ただ、その急な身体と脳の変化によって赤ちゃんがグズる時期と言われてます。私たちの娘もこの時期は一日中グズっていることも珍しくありませんでした。ですが、大抵は3日~1週間ほどで落ち着くそうです。

肝心な時期ですが、大体皆同じ週数で起きると言われているものの調べると違う情報が沢山あって混乱してしまうので、個人的には基本都合の良いように解釈すれば良いかと思います。

というのも、大事なのはこのような時期があるということを知っていると自分を責めないで冷静になれるということだと思うので是非一度検索してみてください。

⑤モロー反射で起きてしまう赤ちゃんやおくるみがすぐに外れてしまう赤ちゃんにはSwaddle Upがおすすめ
私たちの娘はモロー反射がかなり酷く、頻繁に起きて号泣してしまってました。たまたまですが、私たちはMOMS ON CALLを始めるのと同じくらいのタイミングでSwaddle Upを使用し始めました。Swaddle Upなしでは正直ここまで上手くいかなかったと思うくらいの必需品でした。

Swaddle Upの効果が感動的過ぎて語り始めると長くなるのでこちらも別途記事を書く予定ですが、もしモロー反射で困っている方がいたら試してみる価値はあると思います!

私たちが実践したスケジュール

本ではもっと細かくお昼寝時間含めたスケジュールが書いてあるのですが、私も夫も自営業で産後も休みなく働いていたためお昼寝まで徹底するのが難しかったため、実際の本の簡易版スケジュールと思っていただければと思います。

また、「*」がついてるものは忙しい日は最低でも「*」のついたスケジュールは守ってくだい、というのを示すものです。MOMS ON CALLでは"'Crazy Day' Guidelines"と呼んでいます。

《2週~4週》
6:00~7:00の間 授乳
9:00 授乳
12:00 授乳
15:00 授乳
18:00* 授乳
20:30* お風呂
21:00* 授乳
21:30 就寝(授乳直後)
0:00~2:00の間 授乳

《4週~8週》
6:00~7:00の間 授乳
9:00* 授乳
12:00 授乳
15:00 授乳
17:30* 授乳
20:00* お風呂
20:30* 授乳
21:00 就寝(授乳直後)
2:00~3:00の間 授乳

《8週~16週》
7:00* 授乳
10:00 授乳
13:00 授乳
16:00* 授乳
18:30* お風呂
19:00* 授乳
19:30 就寝(授乳直後)
※しばらくの間4:00~5:00頃に起きてしまうかもしれないので、その場合は授乳。

《4ヶ月~6ヶ月》
※必要に応じて離乳食もあげる
7:00* 授乳
11:00 授乳
15:00 授乳
18:30* お風呂
19:00* 授乳
19:30 就寝(授乳直後)

最後に

私は自営業なので、産休・育休がなかったとはいえスケジュールは比較的柔軟でした。そのため、上記のスケジュールもかなり厳しく徹底することができたのですが、同じようにはできない方々も沢山いらっしゃるかと思います。無理のない範囲でご家族に合った方法で是非活用してください。

私は睡眠を十分に取れるようになってから娘とももう少し余裕を持って接することができたような気がしてます。全てのお父さんお母さんと赤ちゃんに効果のある方法ではないかもしれませんが、少しでも誰かの睡眠サポートに繋がれば嬉しいです。

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