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自治体DXの本質

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自治体DXってよく聞くけど、結局どういうことなの?という疑問に答える記事をまとめています!
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2022年4月の記事一覧

【自治体DX推進のためのフレームワーク】  「3つのSmart」の詳細

はじめに前回は、「自治体DX」を整理するためのフレームワーク「3つのSmart」の概要をご説明しました。 今回は、3つのSmartのより詳しい内容を説明します。 (このnoteにおける掲載内容は私個人の見解であり、会社の立場や意見を代表するものではありません。) Smart GovernmentSmart Governmentは、一般的に言われている自治体DXの概念に近いと思いますが、業務の生産性を上げつつ、住民サービスの不便をとりのぞき、ストレスなく行政とやりとりでき

【自治体DX推進のためのフレームワーク】「3つのSmart」とは何か

はじめに前回の記事で、「自治体DX」とは、「これからの急速な技術進歩や社会の変容を見据え、財政や人材などの経営上の困難の解決も併せて、自治体経営のあり方を根本的に見直すこと」を通じて、「あらゆる住民が幸せに暮らせる地域を作ること」と書きました。 自治体DXの話になると、どうしても「行政手続のオンライン化」とか、「AI・RPA」の話になりがちですが、この手の施策レベルの話だけでなく、上記の定義に照らせば「Transformation=変革」の議論をする必要があります。 しか

【元三重県副CDOが語る】 改めて考えたい「自治体DX」の本質

コロナ禍が始まって2年以上経ち、どの自治体もDXに邁進しています。 よく聞くのは、「行政手続のオンライン化を進めています」とか、「高齢者がスマホを使えるように研修会をやっています」とかですね。 もちろんそれぞれ必要なことですが、一方で、「自治体DXとは本当にこういうことなんだろうか」と疑問に思ったことはありませんか。 例えば、行政手続のオンライン化は、一昔前に一度チャレンジされてあまりうまくいかなかったのは周知の事実ですから、昔からの議論の延長という気がしてなりません。