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西村智奈美さんの平和学:一戸信哉の「のへメモ」 20211202

私自身としては、普段政治の話を避けているわけではないのですが、敬和キャンパスレポでは、政治に関する話題は慎重に取り扱っているつもりです。ですが、今日は政治、というよりは、「政治家」に関する話題をちょっとだけ(特定の政党、政治家への支持・不支持を表明するものではありません。)

新潟一区選出の西村智奈美衆議院議員が、所属する立憲民主党の党首選挙に立候補され、破れたものの、党の幹事長に任命されています。当選6回、新潟ではよく知られた方ですが、党首選挙に出られて、全国的な知名度も上がったのではないかと思います。

西村さんは、私が敬和に来る前の2003年まで、敬和学園大学で「平和学」の非常勤講師をされていました。ウェブページのプロフィールにも、「敬和学園大学国際文化学科非常勤講師(平和学)(~2003年10月)」という記述がありました。敬和学園大学より先に、新潟産業大学で授業を担当されていますが、敬和では2003年までと比較的長く、平和学の授業を担当されていたことがわかります。

私が敬和で教え始めたときには、すでに民主党の衆議院議員で、非常勤講師も退任されていましたので、私自身は親しくお話ししたことはありません。敬和には親近感を持っていただいていて、大学関連のパーティなどにはよくお見えになっていたと記憶しています。

私自身も、若い頃に非常勤で教える機会をもらった大学のことは、今でも親近感を持っています。議員になった今でも、西村さんが同じように大学のことに親近感を持ってくださっているのであれば、うれしいことです。

というような話題をSNSに書いていたところ、現在他大学に所属する先輩教員から、大野元裕埼玉県知事のことも教えていただきました。中東調査会所属で、メディアによく登場していた時期に、大野さんに敬和の「イスラム文化圏研究」を担当していただいたことがありました。このときは集中講義でのご担当でしたが、大学でお話しするような機会はなかったような気がします。

大学というところは、貴重な学生時代の時間をすごす学生たちだけでなく、教える立場・研究する立場の人たちも、さまざま行き交う場所です。人の往来が少なくなった今、あらためてそのことを認識させられます。約30年の歴史の中で、小さな大学にも、さまざまな人達が行き交った歴史が蓄積されています。その中に、西村さん、大野さんのお力をお借りした授業の営みも含まれています。在学中の学生や保護者、在職中の教職員は、今の大学のコミュニティの中心に自分たちがいて、それらが大学のすべてのように考えがちですが、過去の蓄積の要素を軽んじるべきではないのでしょう。

過去から受け継がれてきたこのコミュニティを守っていくとともに、その人達が行き交う交差点として、「敬和キャンパスレポ」を育てていきたいものです。


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