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少しずつやってる

時々通ってるVR空間に人が集まって来るようになった。

自然な流れで会話が始まったのだが、お互いにVRゴーグルを持っていなかったので文字打ちでの交流だった。
キーボードで文字を打っていると「文字の打ち間違い」が起きる事がある。
打ち間違いだと気付かずにそのまま会話を続けようとしたら今のは打ち間違いで実際には・・・と訂正が入った。
リアルに対面して口語(音声)だったら顔の表情や空気が手伝ってすぐ伝わるような事も、文字だけだと今までの流れを把握していても使う漢字で意味が変わってしまうのがチャットの面白いところで、お互いに表情の読めないアバターで会話をしているからこそ空間内に個と個で存在している事がPCのモニタからは鮮明で、考えている事を相手に正確に伝えようと一生懸命だ。

とは言っても私は未だ慣れていないので慣れるために少しだけ会話して挨拶して去る、といった具合で時間を合計すればほんの数分の出来事である。
それでも自分にはかなり経験密度が濃い数分だ。

数分の出来事と言えばオセロのオンライン対戦も1試合の時間自体は大してかからないから、このところ毎日やっている。
今の世間の風潮なのか、それとも私が知らなかっただけなのか、通っているオセロのサイトは常に人が集まっている。
対戦を重ねるようになって分かったのは「自分は全く強くないな」という事だ。勝負を積み重ねている内にたまに勝ちを拾えるようになったけど、これは相手が上手なのだ。相手のおかげで私は上達している。
もしくは相手が私に勝ちを譲ってくれている。
チャット機能がないから本当にただ石を盤上に打っていくだけなのだが、絶えず人がいるのは試合中に生じる疎らな『思考時間』がコンピューター相手では生じないからだと思っている。
その時間があるから、自分が今モニタ越しで向かい合っている相手は間違いなく生身の人間なのだと実感できるのだ。
「そんなところに石置く?」というマスに石を配置されるとどうしても悩んでしまうので私もよく手が止まったりしている。

何故『あつ森』がこんなにヒットしたのかの記事をよく見かける気がするのであえて私が説明するまでもないと解っているけど、それでも書くならインターネットを通して自分のつくった島と他人がつくった島を行ったり来たりできるシステムが今のタイミングには有難い人が多かったのだろうと思う。
むしろ私もそれ目当てでスイッチ本体が欲しかった。
ただ、その島と島を行き来するには必要な条件があるというのは攻略サイトを見て知ったので完全に盲点だったけど。(※ゲームを始めたらすぐに実行できる機能だと勝手に思っていた)
FGOもログインした際に出るポップアップに貴方のサーヴァントがフレンドに使われたと報告されると嬉しいしつまりはそういう世の中の流れなのだろうと感じる。