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【お念仏の会】2021/05/15

「まん延防止等重点措置」が31日まで適用されています。ワクチンの接種が始まりましたが、ワクチンを打ったからといって、油断はできません。しばらく、我慢の日々が続きそうです。

5月12日(水)に予定していた「お念仏の会」は、中止といたしました。少しずつ、参加いただける方が増えてきていたので、とても残念です。

前回の、お墓の花に関連して質問が届きました。

仏壇や、お墓には、椿はあまり良く無いと言われますが、綺麗なのに残念です。どうしてでしょうか?

花の少ない寒い時期に美しい花を咲かせる椿は、決して縁起の悪い花ではありません。

常緑の椿は、むしろ、縁起の良いと、人びとに好まれる花でした。

しかし、江戸時代に、椿の花が落ちる様子が、首を切られるようで不吉だと、武士の間で、縁起の悪い花とされたようです。


椿の花は大きくてきれいです。

慶運寺の境内には、赤・白・ピンクなど色とりどりの椿が植えられています。

4月8日の花まつりには、花御堂の屋根に椿の花を使います。

雪の下でも花をつける、たくましい椿は、慶運寺の境内を彩る大切な花です。



もう一つ、質問にお答えしましょう。

しあげを満中陰(四十九日)にするときと、五七日(三十五日)にするときの違いは何ですか?

浄土宗の教えでは、亡くなった人は、お念仏の功徳によって、すぐに阿弥陀様の浄土に迎えられると説かれています。

その後、49日の修行期間を経て、成仏(じょうぶつ)すなわち、仏になります。

49日の修行期間を中陰(ちゅういん)といいます。


成仏する日をしあげと呼んでいますが、一般に中陰期間が三か月にわたることを嫌う風習があります。

これを「三月越し(みつきごし)」といいます。

三月(みつき)は、「身に付く」に通じ、亡くなった人が成仏できないと考えられたようです。

つまり、中陰が三月に及べば、現世の身体という形あるものから離れられなくなるという考えから、五七日にしあげを行い、成仏しやすくするのです。

最近は、三月越しを気にする人が少なくなり、満中陰にしあげをすることが多くなっています。


最後までお読みいただきありがとうございます。次回は、6月1日に更新します。

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次回は、6月1日に更新します。お楽しみに。

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