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《お念仏だより#62》中陰のお勤めはどうすればいいですか?

葬式が終わると、
その日のうちに
初七日を勤めることが
多くなりました。

本来、初七日とは、
亡くなった日を
1日目として数えた時
7日目に行う法要です。

実際には、
逮夜たいやといって、
前日の夜に勤めるので、

亡くなってから5日目に
初七日がやってきます。

その後、7日ごとに
二七日、三七日・・・
と続きます。

そして、四十九日までが
中陰の期間ですので、
四十九日を満中陰とも
いうのです。

中陰表ちゅういんひょうのサンプルを
お示しします。

9月16日に亡くなった場合の中陰表

さて、最初の質問ですが、

中陰のお勤めはどうすればいいですか?

中陰表通りに勤められないが、
よい方法はないかと
おたずねのようです。

寺の立場では、
毎回勤めるのが良い
としか答えられませんが、

あえて答えるならば、
2通りのやり方が
考えられます。

1)いくつかをまとめて勤める。

4回に分ける場合と、
3回に分ける場合が
考えられます。

二七日と三七日を一緒に
四七日と帰り日を一緒に
五七日と六七日を一緒に
そして、満中陰を勤める

満中陰までに4回勤める場合

二七日、三七日、四七日を一緒に
帰り日、五七日、六七日を一緒に
そして、満中陰を勤める

満中陰までに3回勤める場合

ちなみに、帰り日とは、
亡くなってから最初の
月命日です。

2)いくつかを省いて勤める。

どこを省くかは、
相談が必要ですが、

満中陰を省くことは
おすすめできません。

この日には、
祭壇にあった白木の位牌を
塗りの位牌に変え
仏壇の中にお祀りします。

なぜなら、満中陰は、
亡くなった人が
極楽の仏様になる日だからです。

中陰の期間中に
毎日お位牌に手を合わせ
いつの間にか、
お経が上手に
読めるようになる方も
たくさんいらっしゃいます。

今日のお話は
ここまでです。

南無阿弥陀仏


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