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#30 道くさのすすめ

テレビを見ていたら、
ひさしぶりに
はじめてのおつかい
という番組を
やっていました。

小さな子が、
ひとりでお使いに出かける
だけなのですが、

なぜか、ほのぼのとして
つい、見てしまいます。

子どもは、目的地に
まっすぐ行かず、
興味を惹かれると
あちこち寄り道します。

撮影スタッフは、
そのたびに、
振り回されますが、

子どもたちの
真剣な姿から
目を離せません。


子どもの道くさ
という本が
話題です。

大学の先生が
子どもの道くさを
研究したもので、
15年ほど前に
出版されたのですが、
当時は、
話題になりませんでした。

しかし、最近になって、
この本を読んだ人が
感想をツイッターに
投稿すると、いいねが
12万件を超えたのです。

子どもと同じように
大人も、少しだけ
道から外れてみたい。

そんなことを考える人が
増えたということでしょうか。

子どもみたいに
道草する勇気は
なかなか出ないですが。

でも、一歩踏み出せば、
そこには、
今まで気づかなかった
新しい発見が
あるかもしれません。

長い人生には、
一見、無駄に見えることが
後になって、
役に立つことがあります。

自分の思い通りに
生きることは
なかなかできませんが、

思いがけない幸運に
めぐりあうことも
あるのです。

お釈迦様は、
自分の力では
どうすることもできないこと
がある。と、教えています。

人間も
自然の一部として
生かされているのだと
気づいたとき、

素直な気持ちで
ものごとを
受け入れられるように
なります。

豊かな人生には
道くさが、必要なのかも・・・。


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