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《お念仏だより#60》薬師如来は現世利益の仏様

慶運寺の本堂には
薬師やくし如来にょらいまつられています。

かつて、近所にあった
薬師堂から
慶運寺の本堂に
移されたそうです。

普段は
厨子ずしの扉が
閉められており、

9月8日の法要の時だけ、
その扉が開かれます。

これまで、
夜の法要でしたが、

コロナ禍で
法要は中止となり、

今年、久しぶりに
再開するに当たり、

午前10時半から
法要を行うことに
いたしました。

この日は、
厨子の扉を開くとともに、

普段は、
場所の都合で
別に祀られている

日光にっこう菩薩ぼさつ
月光がっこう菩薩ぼさつ

本来の配置にして
法要を行います。


薬師如来は、
如来とついていることから
分かる通り
正覚しょうがくを得た仏様です。

正しくは
東方とうほう薬師やくし瑠璃光るりこう如来にょらい
といい、
現世利益の仏様です。

西方の阿弥陀如来が、
亡くなったあとの
人々を救うのに対して、

東方の薬師如来は、
生きている我々の
心身の健康を守ります。

左手に
薬の入った壺を持ち、
右手のてのひらを前に向けて
薬指を少し曲げています。

薬指は、
薬を塗るときに
使います。

普段、あまり
使わない指なので、
衛生的だと
考えられたのでしょう。

薬師如来は
日光・月光菩薩の
補佐を受け、
日夜、私たちを
守ってくださる
仏様です。


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