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隠しきれなかった悔しさと苦悩の狭間で。

まずは、とろサーモンおめでとうございます。
3位からの大逆転は素晴らしかったです。

今回のM-1について、ただのお笑い好きの僕が書くのも申し訳ないのですが、いてもたってもいられないので書きます。

今大会は、前評判的には和牛が圧倒的でした。前回、本当に惜しくも準優勝で終わった和牛がリベンジなるのかという期待がありました。
GyaOの三連単予想でも、多くが和牛優勝でした。

それほどまでに期待されていた和牛。
大きなプレッシャーの中、大会は始まりました。

M-1優勝したら、辞めることを宣言しているゆにばーすからスタート。
ゆにばーすから始まったこの大会は、本当に素晴らしい戦いでした。
くじで決まった急に決まった一番手ですが、最高の滑り出しでしたが、最初なので、そこまで大きく点は伸びず、合計626点。
カミナリ618点、とろサーモン645点、スーパーマラドーナ640点、かまいたち640点と続いていきます。

大会の全体像を知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。

http://speak-real-intention.com/m-1-grand-prix/m1-grand-prix-2017/

後半戦スタートのマヂカルラブリーも、正統派の漫才ではなかったためか、あまり点数が伸びず、合計607点。

ここからさや香628点、ミキ650点、和牛653点、ジャルジャル636点。

ここまでがファーストステージでした。
この結果、1位 和牛653点、2位 ミキ650点、3位 とろサーモン645点に決まりました。

ファーストステージで個人的に印象に残っているシーンは、ジャルジャルの福徳さんの点数発表後の悔しそうな表情です。
会場の笑いもとっていたし、ダウンタウンの松本さんも今大会最高得点の95点をつけていましたが、それでも万人ウケはぜずに、惜しくも敗退しました。
その発表後に後藤さんは悔しそうにしながらも、芸人らしくボケを繰り出した時、福徳さんは苦痛の表情を浮かべながら、よくこの状況でボケれんなというマジツッコミ。
お笑い芸人さんとしては、後藤さんの方が正解でしょうが、1年間かけてきた想い・本番での手応えあるのに、結果としては敗退というギャップに苦しむ本音が見えた気がして、印象的でした。

ファイナルステージでは、1位から順番を決められるので、ファイナルの順番は、1番目とろサーモン、2番目ミキ、3番目和牛に決まりました。

みなさんご存知かもしれませんが、とろサーモンが4票獲得、和牛3票獲得でとろサーモンの優勝で幕を閉じました。

本当にどちらが優勝してもおかしくない大会でした。

お笑い好きな人は、この記事読まれたでしょうか?

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53697

この記事をまとめると、和牛は3回戦、準々決勝、準決勝、決勝の2本の合計5本を全て違うネタでやりきったという話です。
普通は自信のあるネタを1〜2本決めて、その自信作を決勝にぶつけるスタイルを取るのが、多くのコンビの戦略ですが、和牛はそうではなく、5本全部違うネタで勝負したということです。

この話を引用したのは、和牛以外がすごくないって話でもないです。

それを知った上でとろサーモン優勝決定後の和牛の表情を思い出すと、その心情は計り知れないっていうことを書きたかったんです。
和牛は、今年M-1優勝するために漫才全国ツアーを開き、ツッコミの川西さんもコメントの節々で自信を覗かせていました。しかし、結果は前回と同じ準優勝。

前回大会も優勝してもおかしくないクオリティのネタでしたが、優勝できるように違う方向性のネタも作って、この一年M-1優勝を目標にネタ作りしてきたと思います。
5本全部自信作で固めてきたはずで、前回と同じ準優勝。
これで優勝できないなら、もうなにをすればいいのか方向性が分からなくなるくらいのネタだったと思います。


仮に今回酷評などでぶちのめされれば、ネタの方向性から変えようと思えますが、前回も今回も優勝に手がかかっていただけに、より辛いと思います。

準優勝決定後の表情からそのような辛さを感じ、今回いてもたってもいられませんでした。
周りも評価してくれるし、自信もある。でも、あと一歩手が届かない。

とてもきつい試練の2年を経験した和牛を応援したくて、この記事を書きました。

和牛は優勝できなかったですが、本当にM-1最高でした。ただのお笑いファンとしても、こんな最高の大会を観れただけで幸せです。
これからも毎年楽しみしています。

関係者の皆様、お疲れ様でした。

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