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素材の刃 蔵王の麓編 (5月23日素材造形Cクラスより)

令和の時代。蔵王という地に素材隊が存在した。
その一人が、スチレン柱の小口スコヤである。

今宵は、彼の技を伝授する。


紹介

建物の模型制作によく使用される板状のもの。
切ったり張ったりができる!

3層構造になっており、
  
  綿
 (スタイロフォームより柔らかい発泡系の綿部分)
  
の構成である。

3mmや5mmの厚さがある。
(今回と立方体制作には5mm厚を使用)

紙の呼吸 壱ノ型 一枚残し

スチレンボード同士を直角に組み合わせようとすると、、
小口と呼ばれる綿の部分が見えてしまう部分ができてしまう!
この技は、綿を見せないための加工方法である!

厚さと同じだけの幅を設定する。 3mm厚だったら3mmの地点


一番下の紙の層を切らないように刃を入れていく!


一番下の紙の層から数ミリ上の部分に、横から刃を入れる!

椅子に座って体を固定! 小指(薬指でも)を机の端に沿わせて切る!


綺麗に切れると、自然と綿部分が取れる!


ヤスリをかける! (かけすぎると紙にダメージが出てしまうので注意!

できたものを組み合わせると、、、、、

綺麗に直角に組み合わせることができる!



紙の呼吸 弍ノ型 45°カット

この技も小口を見せないようにするための加工方法の一つである!

厚さと同じ地点で刃を入れる。

*一番上の紙の層だけを切る!!

↑ペリペリっと紙を剥がす


一枚残しの要領でだいたい45°でカットする!

(紙の層に近すぎないように!)

断面にヤスリをかける! 
*面でやすっていくイメージ。 小刻みにかけない!



紙の呼吸 参ノ型 Y字カット

一枚残しと45°カットを組み合わせた究極の技!

折れて欲しい地点に刃を入れる!
*一番下の紙の層は残す!
垂直に真っ直ぐ刃が通るようにする!→綺麗な折れ目になる


厚さと同じ分だけ左右に刃を入れる!
一番上の紙の層だけ切る!

紙を剥がすと、、、


刃を深く入れた地点で折る!


出てきた角を45°カットの要領で切っていく!→ヤスリがけする!
*中央の紙が残っている部分の切りすぎ・ヤスリ過ぎに注意!


綺麗に加工できると、、、直角の角ができる!

ちなみに、、、写真だとこんな感じ!

↓一枚残しの部分に光の筋ができると、綺麗に加工できている証拠!



刃の呼吸 壱ノ型 定規注意

カッティング定規を使うときの注意点

直角の端には金属が付いている→カッターのガイドとして適切
反対側のプラスチック部分はシャーペン・鉛筆で線を引くときに適切
プラスチック側でカッターを使うと、、、
       定規に傷や凹みができてしまう!カッターにも良くない!


刃の呼吸 弍ノ型 カッターの注意

①刃の延長線上に指が出ないようにする!
②刃を垂直に入れる!
 (垂直じゃないと上面と下面で長さが異なってしまう!)
 *椅子に座らず、立って作業すると良き!
③体・手を椅子・机の端を使って安定させる! 
 *座る時は、足で踏ん張るとさらに良き!


糊の呼吸 壱ノ型 スチロールボンド

スタイロフォーム同様にスチロールボンドで接着する!(溶剤の関係)

接着する両面に、均等になるように塗り広げる(叩くようにして塗り広げる!)
*一枚残しの場合、紙がむき出しの方に接着剤をつける!

その際、端材で↓のようなヘラを作ると、作業が楽になる!

スチレンボードの接着をするときは、少し乾かさなくても大丈夫!
数時間から1日乾かすと、完全に固定できる!

角のマスキング方法↓


番外編

一枚残し・Y字カットを組み合わせてみた!

着色すると、、、、

板チョコに変身!


今回は以上である!

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