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叱らないで済んだ夜

継子とうまくいかない日々が続いて、ほとほと疲れていました。

大声で喧嘩したり、帰るなり不機嫌な娘にキレて家を出たり、ほぼ会話をしないまま食事を済ませ先に寝室に入ってしまったり。

夫も辛かっただろうな。と思います。
こんな私の姿は見たくなかったでしょうし、私だってできれば見せたくありませんでした。

 ーもっとさ、軽い感じで、「なんで先に帰っちゃったのよ〜」とかってわけにはいかなかったのかな?娘もさ、ケイトもさ、お互いがどう話したらいいかわかんなくなっちゃっているんじゃない?

昨晩は、夕方から降り出した雨が止むまで雨宿りをしてから帰る。と娘が言うので、傘を持って迎えに行ったら、通りがかったお友達とさ〜っと自転車で帰ってしまったことを伝えたら、そんな風に言われました。

確かに、関係性が悪化していなければ、それぐらいの軽さで乗り切ることはできたのでしょうけれど、それができないほどに行き詰まっているから悩んでいるわけです。


こんなとき私は、手当たり次第、人の意見を読み漁ります。
前向きな意見も、偏見に満ちた批判も。


今日は、継母が継子を愛せないのは当たり前です。と言う言葉に救われました。

そして、一度フラットな関係からやり直そうと、命令や指示をせずに事実だけを伝えるよう心がけました。


私がそんな風にいろいろと考えあぐねている間に、娘も何か思うところがあったのでしょう。

いつになく一生懸命自分のことを話し、いつものようにダラダラと時間はかかったものの、食事を済ませたら自分からおやすみなさいと言って部屋に戻って行きました。


寝るまでに一度も不機嫌にならなかった夜は何日ぶりでしょう。

私は、娘の話を聞きながら、洗濯物も畳み、食器も洗い、まもなく帰宅する夫を穏やかな気持ちで待っています。

秋めいた涼しい風に身を委ねながら。

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