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わたしが笑顔でいよう!

結局のところ、養母は実母とは違うのです。

時間をかけずに家族になったり親子になったり、なれることはあるかもしれないけれど、なれないのが普通だと思った方がいいのです。

私は大人でツムギはこどもだから、大人である私の方が器用に立ち回れると思いたくて、なかなか認められずにいたけれど、所詮、個の人間同士。そんなに簡単に信頼関係を築けるわけがないのです。


時々どうしても可愛く思えない時がある。と、私が思うなら、ツムギだって時々お父さんとだけ仲良くしてムカつく!と思うでしょう。

ついこの間まで他人だった大人に、よくそんな態度とれるわね。と、怒りを露わにするときは、親でもないくせに、そんなに口うるさく注意しないでよ!と腹が立つのでしょう。

その膨れっ面が嫌い!と私が思ったのと同じ数だけ、またケイトに、あー、やれやれって顔された。と感じてきたに違いありません。


養母と実母は違うと言いましたが、『子は親の鏡である』と言う点においては、まったく違いがなく、むしろそれを感じ始めたと言うことは、もしかしたら少しずつ親子になってきている証拠なのかもしれません。


それならば、私にできることは、独身だったときのように、笑って楽しく過ごすこと、一択です。
ツムギに笑って楽しく過ごしたくないの?とお説教するのなら、それを言う代わりに、自分が笑っていればいいのです。


今日は仕事で疲れてしまったので、まっすぐ家に帰らず、本屋さんやファーストフードに立ち寄ってクールダウンをしました。

小学生のこどもをひとりで留守番させて?とお叱りを受けるでしょうか。

でも、そのまま帰ってイライラをぶつけるくらいなら、笑顔でただいまを言って、寝るまでの間楽しく過ごす方が何倍も気分がいいと思うのです。
それはきっと、私だけではなく、娘も。


ひとりでの留守番は寂しいでしょう。
でも、実父とふたり暮らしだったら、もっと留守番の時間は長いのです。

初めはその時間を埋めようと、私の仕事を調整するようにがんばっていたけれど、ついこの間まで他人だった人とふたりっきりで過ごす時間は、私がそうであるように、娘にとってもストレスになることがあるはずです。


私の笑顔が増え、娘の笑顔が増え、自然とお互いがふたりでいる時間を楽しめるようになったら、それが一番幸せなのではないでしょうか。

本当に寂しくなって、ケイト早く帰って来てね。と言われた日には、私も早く帰りたいなぁと思うのでしょう。

それまでは、自分の心と身体を整えることに集中しましょう。
それを見た娘も、自分の整え方を身につけていくでしょうから。

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