押し通せない継母の意見
8月に入って、一週目は夫が実家に、二週目は夏季休暇の私が姉の家に、それぞれ娘を連れて行くことでなんとか夏休みを乗り切ろうと決めていました。
せっかく慣れてきたサッカーの練習でしたが、それまでに朝練やら通い合宿やら、集中して練習する機会はあったので、まあ、その間の数回は休ませてもいいだろうと思っていました。
練習日程を見ていて、間の移動の日の練習が時間的に問題なく参加できることに気づいた私は、実家に滞在中の夫に「練習に行くか聞いておいて」とLINEを送りました。
ほどなくして返って来た夫からのメッセージに涙が出そうになりました。
サッカーの練習は休ませてあげようよ。
聞いたら絶対行くって言うに決まってるけど、宿題も進めなきゃだし、義姉さんの家に行く準備だってしなきゃならないから。
え?
一度はそっか。と同意の返事はしたけれど、すぐに、その言い方は傷ついた。と伝えました。
恐らく、夫には、どの言葉に傷ついたかはピンと来ていないと思いますが、これ以上LINEで送り合っても、真意は伝わらないと思ったので、結局娘には練習があることも伝えないことで親の話し合いは終了させました。
夫の言い分はこういうことでした。
娘は自分では言わないけれど、相当疲れているようだし、無理に行かせることはないんじゃないか?
私には、それぐらい母親なんだから気づいてやってよ。と言うニュアンスをメッセージの言葉に感じたのです。
夫は、変な風にとらないでね。と謝ってくれたし、きっとその通りだろうと思うのですが、それなら、サッカーの練習は休ませた方がいいと思うよ。と言って欲しかったと思いました。
それまでにも夫は、急にお母さんができて甘え方がわからないんだよ。とか、今までは学童があったから寂しくなかったけどこっちではひとりだから相当ストレスに感じているんだよ。とか、食が細い方だからあのお弁当は多かったんだよ。とか、些細な言葉で私を傷つけることがありました。
いや、正確に言うと、勝手に傷ついてきたのは私です。
どれも父母の普通の会話だし、言っていることもごもっともなことばかり。
だけど、この子の今までを知らない。この子の性格を知らない。この子の変化がわからない。継母が感じる疎外感を知ってもらうのは本当に難しいことだと思うのです。
サッカーの練習に関する私の考えはこうでした。
・サッカーをやりたいと言ったのは娘。
・娘は直接スケジュールを知ることができない。
・すべてのスケジュールは娘に説明し、行くか行かないかは相談しながら娘に決めさせる。
・もしサッカーに行くと言ったら、疲れないように前後の生活を気をつけてあげる。
・もしそれでも体調を崩すようであれば、それまでの生活習慣を考え直させたり、そもそもサッカーを続けるのか続けないのかを考えさせる。
自分のこどもではないので、意見は言うけれど、最終判断は夫に委ねます。子育ての経験がない私には、万が一のときの責任が取れないので。
ふたりのこどもであれば、もっと意見を戦わせたり、或いは、夫に相談せず自分の意見を押し通したかも知れません。
養子縁組をして、法的に親としての責任を有していながら、対等ではいられないこの関係。
小さく小さく積もらないように、私は夫に伝えて行こうと思っています。