楽譜制作ソフト【Sibelius(シベリウス)】

こんにちは!サックス奏者の角口圭都です。サックスの演奏楽しんでいらっしゃいますか?

今回は私が使っている楽譜制作ソフト【シベリウス】を紹介します。
業界では、言わずもがな、といった存在ですが、生徒さんから「楽譜を作るソフトは何をつかっていますか?」と聞かれることがよくあります。

私自身は、サックス&ピアノや、サックスアンサンブルのためによく使っています。この観点からシベリウスをご紹介してみます。

フィナーレかシベリウスの2択

昨今はいろんな楽譜ソフトやアプリなどがリリースされて、使い方に合わせて選べるようになりました。
それでも、多くの声部での製作やより精度の高い楽譜を作りたい場合は、フィナーレかシベリウスを使った方がよさそうな感じがしています。(無料で頑張れないかとあがくのですが、結局課金していいものを使った方が仕上がりが早くストレスが少ないです。)

1声部だったり、自分のメモ用としてならばスマホやタブレットのアプリでもいいのですが、人に渡すためにきれいなレイアウトで書きたかったり、特殊な記号を使いたい場合はPCにソフトを入れてサクサク作業がおすすめです。

どちらもそれなりのお値段ですね・・・

シベリウス無料版をお試し

私は現在シベリウスユーザーなので、シベリウスのプランについてご紹介します。(シベリウスユーザーになるまでのお話は下のほうで・・・)

①無料版Sibelius First

このSibelius Firstでも結構十分な機能が搭載されています。
初心者で、いきなり課金は怖い・・・という方はまずこちらをダウンロードして使ってみるのが良いと思います。

②Sibelius Artist

https://shop.avid.com/ccrz__ProductDetails?rdp=1664582238377&sku=SBDYNA10009&cclcl=ja_JP

一年サブスク:¥11700
月額:¥1200
ソフト:2万円ほど
(時期や購入方法によって多少変わると思います)

Sibelius Firstで少し物足りなさを感じたら、Artist にグレードアップ。サブスクがあるので、使いたい月だけ契約するのもありです。
サックスカルテットくらいならArtistで十分だなと感じました。クラシックの楽譜に出てくるような特殊な記号などは使えないものが多いのですが、そこに不便さを感じるようになれば次にご紹介するSibelius Ultimateにアップデートされるとよさそうです。不自由がなく、ずっとSibelius Artistで十分!とおもえば、サブスクではなく、一生使える永続ライセンスを購入してしまうのもありですね。


③Sibelius Ultimate

Sibeliusの最上位モデルです。
https://shop.avid.com/ccrz__ProductDetails?rdp=1664342863899&sku=SBDYNA1001&cclcl=ja_JP

一年サブスク:¥23500
月額:¥2400
ソフト:¥82000~
(時期や購入方法によって多少変わると思います)

私は現在こちらのサブスクを使っています。
とにかくストレスなく、効率よく作業ができるので気に入っています。そのうち永続版に切り替えたいと思っています。
サックスだけでなく様々な楽器にも対応していますし、自分でもわからないような音楽記号がたくさんありますので困ることがあまりありません。
懐に余裕のある方はぜひこちらをおすすめします。(笑)

なぜシベリウス派か

なぜ私がシベリウス派か。
・機能が感覚的で使いやすい
AudioScorePhotoScoreがめっちゃ便利!どういうものかはリンクをご参照ください。
・UltimateはiPadでも使える

私の楽譜ソフト変遷記

私が初めて楽譜制作ソフトを手にしたのは、今からおよそ10年ちょい前、大学院を出て、駆け出しのフリーランス奏者になったばかりの頃です。
それまでは手書きでなんでも書いていたのですが、PCを使って楽譜を作ってみたい!と思い、まずはフィナーレのお試し版や無料版を使い始めました。
当時は暇な時間があってお金がなかったので、とにかくコストを下げて楽譜を作りたく、ひたすら無料版を貪り尽くしていました。w(いいかたw)

最初は自分のためだけに楽譜を作っていましたが、人に渡す楽譜を作らなければならない状況になってきてさすがにこれではまずい・・・と思い、Sibeliusの廉価版を購入。フィナーレとの操作の違いに手間取りながらも次第に使えるように。そこから4~5年はこちらで難をしのぎました。

そして来る2020年コロナ元年。この年は、国によるいろんな政策があり、私たち音楽家にも、文化庁の芸術支援金で経費の補助が出ました。
ありがたく申請をさせてもらい、この時になぜかフィナーレを購入してしまったのです!コロナ期で完全に血迷ってました。
フィナーレからシベリウスへ乗り換えた時にあんなに苦労したのに、それを忘れて「しめしめ・・・」と思いながらフィナーレをダウンロード。
それが大きな間違いでした。

このタイミングでPCも買い替えていたので、私の楽譜制作は1年ほどフィナーレになったのですが、すっかりシベリウスの体になっていたため、楽譜を作るたびにうまく使えず、頭が爆発しそうなくらいイライラしながら制作する羽目に・・・。

せっかく高いお金を出して買ったんだから、今更もうSibeliusになんて戻れない・・・なんて家出少女みたいな気持ちになりましたが、結局心が折れまくって、2022年春、Sibeliusを買いなおし、出戻りました。

巷では、フィナーレ→Sibeliusはよく聞くが、その反対はふつう無いよ、なんてツッコミもいただき、良い勉強となりました。

乗り換え版

あーあ、無駄金使っちゃったね~~!と思われた方、実はそうでもないんです。
さすが、競合他社対策もばっちりです。
永続ライセンスを持っている場合の乗り換えは多少お安くしてくださいます。
ですので、今後乗り換えを検討されている方は、サイトを隅々までしっかりチェックして購入されてくださいね。

アカデミック版

学校教育関係者・学生には、お得な割引制度があります。
結構お値段変わりますので、おすすめです。学生さんの場合は学生の権利があるうちに永続ライセンスを取るのがお得かなと思います。

最後に

使う用途によって、ソフトもプランも自分なりに納得するものを選ばれるとよいと思います。「うー--ん、なやましい」ならば、まずは無料版体験版を片っ端からダウンロードしてお試しいただくのがよさそうです。
普段PCをよく使うかどうか、どんなPCを使っているかなども影響しそうですね。
サックスのように感覚的に扱える、が私の場合は重要でした。また、フィナーレとSibeliusはファイルの互換性が昔よりだいぶ上がったそうです。

私のPCには今、フィナーレとSibelius両方入っているのですが、レイアウトなどで気になったことがあるときは、Sibeliusで作った楽譜をフィナーレに入れてみることもあります。そんな感じでごく稀に活躍する時もありますね。(笑)

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サックス奏者角口圭都でした~☆

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