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AATB編成のサクソフォン四重奏曲4選

こんにちは!サックス奏者角口圭都です。

クラシックサックスのプレイヤー、そしてサックスの先生として、都内はじめ全国で活動中です。最近は、YOUTUBEの角口圭都サックスチャンネルに力を入れております。

AATB編成のサクソフォン四重奏曲4選

まずAATB編成とはAlto1, Alto2, Tenor, Baritoneの頭文字を取ったものです。Soprano,Alto,Tenor,Baritoneの編成(SATB)に比べると、実はこの編成の曲数が少ないんですね。

中学・高校の吹奏楽部だと、ソプラノサックスを持っていない、もしくは吹ける人がいない場合、この編成になることが多いのです。そんな時に、AATB編成の作品をいくつか教えていただけませんか?という相談をよく受けます。

同じような悩みを持つ方も多いと思います。そんな時にぜひ選曲の候補に入れていただきたい作品をご紹介しますね。

①サンジュレー:四重奏曲(Allegro du concert)

サックス四重奏の王道ですね!サクソフォンが発明され、四重奏の編成として初期の作品になります。ここからサクソフォン四重奏の歴史が始まってと言っても過言ではありません。

本来はソプラノサクソフォンで演奏されますが、編曲によってはアルトサクソフォンで演奏できるようになっています。いろいろな編曲版が出版されているので、購入の時はだれが編曲しているのか気を付けてください。



②高橋宏樹:グリムの古城

日本の作曲家高橋宏樹さんのグリムの古城もアンサンブルコンテストでよく演奏されるのを見かけます。曲の雰囲気がわかりやすいので表現を練り上げていく作業が楽しいと思います。サックスアンサンブルの重厚感と機動力を存分に生かして楽しい演奏を目指したいですね。



③ベネット:サクソフォーン・シンフォネット

筆者の学生時代より以前はかなり大流行していたらしいこちらの作品。(2000年以前ですね・・・)AATBの編成だと、このサクソフォーン・シンフォネットかサンジュレーだったようです。この20年くらいのうちに数えきれない作品が生み出されています。アメリカ人のデヴィット・ベネット(1892-1990)は、音楽理論やクラリネット、フルート、サックスなどを学び、指揮者・作編曲者として活躍しました。

この作品は、ド頭の強烈なファンファーレが特徴的ですね。とても明るい曲調で少し砕けた雰囲気もあり、サックスのおいしいところをぞんぶんに発揮できる作品です。


④レハール:メリーウィドウコレクション

吹奏楽の編曲でも大変有名な、「メリーウィドウコレクション」。こちらのサックスAATB版も私はとても好きなのでご紹介します。ドイツの作曲家フランツ・レハールが作曲した3幕からなるオペレッタで、邦題にすると「陽気な未亡人」です。温かみのある明るいメロディやサウンドは吹き手も聴き手も幸せにしてくれます。細やかな動きもありますが、音楽的な流れやテンポ感などを大切に演奏したいですね。


AABTの編成のサクソフォン四重奏曲4選ということでご紹介しました。

AATBの編成はソプラノサックスが入るよりも、柔らかく温かみが増しますね。そのせいか、比較的明るく元気な作品が多そうです。同じ曲でも楽器が変わるとずいぶん表情が変わるのも面白いですね!

ぜひ曲選びの参考にしてくださいね☆

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