オフィス移転よもやま話
こんにちは!
マイベストの管理部で経営管理をやってます。須関啓斗(すせきけいと)です!
今回、マイベストがクリスマス企画で行っているアドベントカレンダーの1枠に僭越ながら記事を寄稿させていただくこととなりました。
今年のアドベントカレンダーのテーマは、
「マイベスト社員が考える、会社のおもしろいところ」。
普段「mybest」でコンテンツの執筆を行っている皆さんと比べられてしまうと、拙い文章かもしれませんが何卒。
今年も早いとこあと1週間となりましたが、師走、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は人生で一番忙しい師走っぽい師走を体感している気がしています。なによりその忙しさの理由が、マイベストの本社移転プロジェクト。
マイベストは2023年12月18日をもって、築地(1丁目)から築地(7丁目)へ、旧オフィスと比較して延べ床面積1.3倍の大きなオフィスに移転しました。
(オフィスの変遷については昨日のCFO木本さんの記事で触れられています↓)
この記事では私が移転PJTに携わってから、移転完了するまでのちょっとした裏話とマイベストならではの移転よもやま話を書けたらなと思っています。
自己紹介と入社経緯
自己紹介
一応自己紹介しておきます。
生まれも育ちも群馬県。20台半ばまで群馬から出たことがありませんでした。趣味はアウトドアで元気があれば休日にキャンプに行ったり、SUPしたり、山を開拓したり。
入社経緯
新卒で入社した会社では経営管理・経営企画・人事を経験し、コーポレート領域でもっとやりたい!もっと頑張りたい!と思って転職活動をしていたときに、見つけたのがこのマイベストでした。
自分の力を発揮できそう
CFO木本さん(直属の上司になる予定の方)と話して、この人と一緒に働いてみたい!うまくやっていけそう
CEO吉川さんと話して、この人が引っ張る会社ならどんどん成長しそう!自分も鍛えられそう
と思って、2021年5月、入社を決めました。
移転よもやま話
移転プロジェクトに携わるまで
実は私が移転プロジェクトに携わることは入社前から決まっていました。面接のときに、CFO木本さんから「このオフィス、2023年12月で退去が決まってて移転しなくちゃなんです。その辺り任せられる人手が無くて、是非担当としてお願いしたい。」と言われておりました。当時の私は何の違和感もなく、あ、これは自分がやらなきゃいけない仕事だとなんだと直感的に感じ「はい。分かりました。やります。任せてください。」と言った(心の中で言った?)記憶があります。
それから入社して、移転のことなんかすっかり忘れて忙しく働いていた2022年の秋ごろ、CEO吉川さんとその秘書から「物件決めて来たからあとは契約進めて何とか移転して」と言われてからが移転プロジェクトの始まりとなります。(嘘です。しっかり丁寧に引き継ぎながらたくさんのサポートをしていただきました。)
移転プロジェクトパートナー・コンセプト選定のよもやま
まず始まったのが移転プロジェクト全体の設計とPMをお願いするパートナーの選定。複数社を集めてコンペを行い、下記基準で評価しました
コンセプトが刺さるか
デザインのセンス
課題に対する解決アイデアの量と質
コスト削減アイディアの量と質
ディレクション力
「LOOK UP」「可変」「Famille(家族)」など、いろいろなコンセプトが発表される中、我々審査員の心をぐっと射止めたコンセプトがありました。
それが今回設計・PMをお願いした、「TSUKURUBA Inc.(現 Ba & Co Inc.)」(以下、TSUKURUBAさん)の井垣さんからご提案いただいた「箱舟」というコンセプトでした。
何と素敵なコンセプトでしょうか。
ご提案いただいたコスト案やレイアウトアイデア、マイベストの事業理解への深さから、審査員満場一致で決定でした。
移転プロジェクトパートナーとコンセプトが決まったら、次にオフィスの設備要件やレイアウト等の機能面のすり合わせに着手しました。
設備・レイアウト案策定のよもやま
いざ、必要な設備やレイアウトを決めようと動き始めましたが、ぶち当たった壁がありました。皆さんご存じマイベストのおもしろさの一つ、社内での徹底検証。その検証を行うための設備の設置と大量の検証商品の保管倉庫の確保です。
各チームのマネージャーに検証を行うには、大量の商品を保管するには、
オフィスにどんな機能があったらいいか。どれぐらいの広さが必要か。ヒアリングを行い、新オフィスでどこまで実現できるかを試行錯誤しました。
<ヒアリングした欲しい設備>
とにかく大きな倉庫
色んな商品が積めるラック
物撮り専用スタジオ
恒温恒湿室
キッチン
防音室
洗濯機置き場
ジム
大きな水回り
分岐水栓
普通の住居環境
フローリング
などなど、、、、
限られた予算とオフィスビルの設備でどこまで実現できるかを、各業者さんと喧々諤々詰めていきました。
ただし、移転先のビル、見た目はきれいでしたが、ふたを開けてみると中身は竣工1989年8月の古いビルでした。設置したい設備を洗い出したはいいものの、設置に当たっての様々な課題が浮き彫りになってきました。
<設備を設置する上での課題>
給排水が無い
個別換気ができない
室外機が設置できない
個別空調が設置できない
倉庫の重さにビルが耐えられない
ビルの電力が足りない
上記を解決する予算が足りない
実現したい設備のほとんどがこのままのビルの構造では設置できないということをビル側から突き付けられ、最初は本当にどうすればいいのかと悩みました。
ただ、我々が実現したいことをTSUKURUBAさんをはじめとした各業者さんにお伝えしたところ、協力会社の皆さんが、どうすればこのビルでどこまで実現できるかを一緒に真剣に考えてくださり、ビル側とハードに交渉を重ね、すべてではないですが、多くの検証設備を設置することが出来ました。
ご尽力いただいた協力会社の皆様本当にありがとうございました。
設備の要件が定まったらいよいよオフィス全体のデザインを詰めていきました。
Lab構想
旧オフィスになかったもので、新オフィスで新たに設置したのがLab(ラボ)スペース。以前から社内より設置を希望する声が上がっており、新オフィスで実現することになりました。
目的としては、マイベストが行っている検証を、より信頼できる検証とし、外部の方に魅せられる検証スペースを作ること。
当初、クオリティコントロール部(コンテンツのクオリティ向上をミッションとする部署)の方と議論を重ね、とてもおしゃれな検証スペースのデザインが出来上がりました。(最初のデザインが出来上がるまでもいろいろ揉めてやっと出来上がったデザインでした。)
ただ、ようやくデザインが固まったと思ったその矢先、CEO吉川さんからひと言「これ全然検証室っぽくない」。その一言にハッと気づかされました。外部の方に魅せられるという部分にのみフォーカスしてしまい、重要な「より信頼できる検証にするためのスペース」という部分が薄くなっていました。
かなり固まってきて最終の家具選定まで進んでいたデザインを一度全てリセットし、一から本来の目的に立ち返ってデザインを練り直しました。(この時すでに移転の2か月前、本来であればもろもろ発注を進めなければいけないタイミングでした。)
そこから急ピッチでTSUKURUBAさんとデザインを固めていき出来上がったのが、こちらのデザイン。
とても、Lab・検証室・実験室っぽい、信頼できる検証が行える、外部の方に魅せられる検証スペースが出来上がったのではないかと思っています。
デザインパート最後はエントランス。FIXまでに一番パースを作り直していただいたのがエントランスです。
エントランスデザインよもやま
新オフィスのコンセプトである「箱舟」を表現するエントランス。
どのようなデザインであれば見た人に伝わるか、TSUKURUBAさんと長期間にわたりあーじゃないこうじゃないを言い合いました。
船室内をイメージしてみたり.
船を海に浮かべるイメージにしてみたり
ライトで海を表現してみたり
柵を立ててみたり
マスト(船の甲板にある帆を張るための棒)を立ててみたり
色々試行錯誤している中で箱舟ではなくクルーズ船になってしまったり
最終的にはなんかサウナっぽくなってしまったり。
「箱舟」を表現するのはとても抽象的で難しかったです。
何度も何度も打ち合わせをして出来上がったのがこのエントランス
オフィスを移転してさらに成熟した企業になるためにふさわしい、誠実で落ち着いているが、どこか豪快さがある。そんな素敵なデザインになったと思っています。
(まだ新オフィスでお披露目になっていないですが、新オフィスには商品陳列ディスプレイというものを設置予定です。こちらのデザインも色々試行錯誤したのですが、まだ出来上がっていないのでこの話はまたどこかで。)
デザインが固まったら最後は引越作業です。
移転直前~移転のよもやま
最後に待ち受けていたのは引越作業。
私一人では全て見きれないので、各部・各チームから代表して引越リーダーを選出していただき、引越作業のお手伝いをしていただきました。
引越リーダーの皆様ご協力本当にありがとうございました。
通常業務への影響を最小限に抑えるため、与えられた引越期間は一週間。
旧オフィスは第一ビル、第二ビルと分かれていたので、それぞれで移転スケジュールを引いて、皆さんにリモートを依頼したり一部会議室やスペースの使用制限をしたりして限られた時間の中でぎちぎちにスケジュールを組みました。
第一ビルを最初の3日間(月~水)で解体、搬出、新オフィスへの搬入。
第二ビルを3日目からの3日間(水~金)で解体、搬出、新オフィスへの搬入。
最後に残ったコーポレート機能を金~土で解体、搬出、新オフィスへの搬入。
ただ、新オフィスの工事も全然終わっておらず・・・工事の合間を縫った引越作業で、
フロアごとに人がいなくなった場所から照明を外して
デスクを解体して
会議室のモニターを外して
監視カメラを外して
新オフィスで基盤となる工事が終わったところからいろいろ取り付けて・・・
などいろいろな段取りを考えて頭が少し禿げました
そしてやっぱり、マイベストの引越作業で大変なのが、検証商品の物量。
商品購入累計数が約30,000個というマイベストは、小さいものは化粧品から大きいものは冷蔵庫やマットレス、自転車などもあります。この物量を本当に引越させることができるのか、最後の1カ月は引越の段取りをどうするかをずっと考えており、夜しか眠れませんでした。
ただ、ここで本当に頼りになったのがオペレーションチームの皆様。
社内に保管してある気が遠くなるほど膨大な量の検証商品全てを梱包し、移転先のナンバーをラベリングし、引越業者さんが持っていける状態にしてくれました。
みなさま改めてオペレーションチームの皆様に拍手をお願いいたします。
実際に引越が近づいてくると、色々な業者さんとの調整をしなければならず、12月の頭からひたすら引越対応をしました。
そんな中、
オペレーションチームに納品された1,300個ほどのBOXを開梱したり
新オフィスでの初の試み、朝カフェPJTの準備をしたり
工事がちゃんとできているかチェックをしたり
旧オフィスに取り残された物品が無いか何度も見回ってチェックしたり
何とか引越作業が完了し、新オフィスが稼働できる状態まで工事や段取りが完了したのが移転日前日の17日の深夜でした。
マイベストの皆様へ
移転して最初の一週間。新しいオフィスはいかがでしょうか。
新しいオフィスはまだまだ未完成です。
工事が終わってなかったり、会議室から音が漏れたり、運用ルールが定
まっていなかったり、、、
色々足りなかったり、不便だったり、使い辛い部分もあるかもしれないですが、皆で協力して全員で新しいオフィスを素敵なオフィスに作り上げていけたらうれしいです。
新オフィスで築地から世界を目指しましょう!
最後に
移転日の18日、新オフィスに社員の皆さんが出社されUnityに集まった景色を見て、涙がちょちょぎれました。
移転プロジェクトの最初から最後まで、きめ細かにサポートいただいた社長室の和泉さん。いざという時のいろいろな交渉事でバシッと調整していただいたCFO木本さん。全体を統括してずっと面倒を見てくれたCEO吉川さん。
そして何より大変な検証商品の引越作業をやり遂げてくれた、市山さんをはじめとするオペレーションチームの皆様に、スペシャルサンクスです。
ここには書けないような本当にこまごまとした泥臭い交渉や段取り、調整をして何とかオフィスの移転を成し遂げた私をたくさんほめてください。
マイベストではバックオフィスも募集しています!!
気軽にオフィスに遊びに来てください!
おわり
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