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神速Pがバイク免許を取りに行った話

(※ 2023年5月から10月まで徐々に書いている記録です)
2023年4月4日、19時からの配信にてアイドルマスターSideM Growing Stars (サイスタ)のサービス終了が発表された。その4月4日というのは私の担当紅井朱雀くんの誕生日で、まあ、その件についてはまだ全然冷静に考えられないし見解を述べるほどの有識者ではないので黙っておく。
ただ昨日公式から今後のSideMの展開について配信があると発表されたことで少しだけ気分が浮上した。我ながらちょろいヤツだったんだな。バンナムへの怒りはあれど藁一本でも縋るものがあれば縋ってしまうのだ。別れた旦那は憎いけど我が子は可愛いみたいなやつか(別れてません)

公開されたばかりのバチクソかっこいい3DMVや眼鏡社長SSRなどサイスタクオリティでお出しされる担当の活躍が誇らしく幸せいっぱいだったところから突き落とされて、しばらくは情緒不安定で、仕事に差し支えないように無理やり感情を殺して過ごして、その反動でひとりになると突然泣きそうになったりして。そのあたりの事情もまあ、SideMのPさんたちはみんな同じだっただろうから敢えて説明することも無いよね。

うんうん、きっとバイク似合うよ、お勉強頑張ろうねえ

 これからもブランドとしての展開をしていきますと言われても正直先細りの不安は拭えず、二次創作も減っていくのかも、いつかは担当との思い出だけが支えになる日が来るのかもと思い詰めていた時、ふとバイクの免許を取ってみようかと思いついた。いつの日かお婆ちゃんの自分が「えっ?もなみさんバイク免許持ってるんですか?」「ツーリングに行こうねって約束した人がいたの、ふふ」とか言ってるのを思い浮かべたのだ。すごく良いアイデアに思えた。免許証なら一生ものだし(高齢で返納するしないは別の話)、神速のために何かをしたってことが未来の私を支えてくれるような気がした。

早速バイク免許について調べてみた。自動車免許は持っているのでバイクは追加の扱いとなって学科は免除。実技のみで通学なら最短10日で10万くらいから。バイク実技は教習所内だけで行い一般道路を走る必要が無いというのも安心材料になった。運動音痴の自覚ありなので最短とはいかないだろうが、近所の教習所なら仕事の合間にも通えるだろう。変なテンションを保ったまま翌日教習所に突撃した。が、、、

田舎の小さな教習所だ。事務所に入った瞬間から違和感があった。普段は初めて免許を取る高校生か高齢者教習のお年寄りしか来ないのだろう。事務員さんが明らかに戸惑っているのを感じながらも「あの、バイクの免許を取りたいんですが」「普通二輪免許ですか?」「え?あ、そうですかね?」「普通二輪だと400ccでいいんですか?」「???え~と、普通のバイク免許を取りたいんですが、、、」排気量とか知らんがな。事務員さん明らかにこいつ分かってないなみたいな雰囲気で「女性は事前審査があるのでちょっと準備させますので〜」と教官らしい男性に声をかけ外で待つように言われた。10分くらい待っていると教官がバイクを押して来て「事前に言っておいて欲しいんですよねー」とはどういうことだ。教習申し込みは直接窓口へって書いてあったよな。電話予約が必要とかどこにも書いてないぞ。この時点でかなり気力が削がれていた。

結果として事前審査に落ちた。バイクはデカくて重かった。手も足も出なかった。きっと朱雀なら軽々持ち上げるのに、玄武くんならビタッと脚が届くのに。ごめん朱雀、ごめん玄武くん。約束したのにごめん。ダメなプロデューサーでごめんなさい。恥ずかしくて悲しかった。私にバイクは無理なのか?その時ふと事務員さんの400ccという言葉が蘇った。「このバイク400ccですか?小さいのもありますか?」「小型ですか?今うち小型の教習やってなくて」!!!!小型バイクがあるじゃない!目からウロコ、一縷の望み、よし小型バイク免許にチャレンジしようと気持ちを再浮上させて帰宅した。

改めて私が取ろうとしているのは「普通二輪免許 小型限定 125cc マニュアル車」になるらしい。高速道路は走れないが、実際にバイクを買って乗り回そうとは思っていないので問題無し。え?乗らないのって、乗らないよ。お金かかるし危ないじゃん。免許証に残したいだけなのでペーパーライダーで目標は達成できる。
近隣の教習所を検索したところ、小型バイクを扱っているのは県庁近くの1箇所のみ。車で1時間程度かかるので仕事の合間には行けないけれど、10日間くらいなら日曜に通っても何とかなるかと次の休みに早速行った。地元と比べてずっと大きくて綺麗で人が多い教習所、受付で小型バイク免許取りたいと言ったらすぐにバイク小屋に案内されてやはり事前審査があった。乗ってみて爪先は着く、引き起こしバッチリ、スタンドは何とかOK!晴れて入所となった。

(※ここから10月に書いている)
そこから順調に教習を受け、だったら良かったのに。実際に卒業検定に合格したのが9月末、免許センターで手続きを完了して免許証を手にしたのは10月に入ってからだった。実際大変だったのだ。まず教習所が混んでいて予約が取れない。私のように地元で教習できず遠くから通う人も多いからだそうだ。3週間ぶりにバイクに乗るのもザラで、当然下手になっている。梅雨に入って大雨でキャンセルしたり、38℃の酷暑の中長袖長ズボン&プロテクター&フルフェイスヘルメットでクラクラしたり。地元で6月中に終わるかも!と楽観してた自分を振り返ってため息をついた。

何度も転んだ。いつもS字とクランクで転ぶのだ。スピードは遅いから大きな怪我はしないけど痣はできるし、何より転んだらその時間は合格できない。今日来た意味無いじゃん、荒れる心を慰めてくれるのはいつも朱雀と玄武くんだった。プロデューサーさん頑張ってんなあ!って、番長さんは努力家だなって、あの声で聞こえるのだ(これはほんとう)。気持ちを切り替えて次の予約を取って帰る繰り返しだった。

卒業検定には2回落ちた。何が悪いのか、スピードコントロールが下手なのは分かっている。ではどうしたら良いのか。3回目は思い切ってシートの前方にちょこんと座ってみた。するとハンドルが近くなって上半身が起きた。身体を支えなくて良くなった腕から力が抜けた。アクセルとブレーキを握り過ぎなくなって、スタートからゴールまで安定して走りきれた。結局小型と言ってもバイクが大きかったってことだ。私の腕が長いか腹筋が強ければ問題にならなかった訳で、やっぱり朱雀や玄武くんなら難なく乗りこなせていたんだろう。

合格した時に感じたのは安堵だった。2日前の補習で一本橋で転び肋骨を強打していた。幸い骨折はしなかったが上半身右側が全部痛かった。これでまたやり直しだったらさすがに心が折れていたかもしれない。でも結果として試行錯誤した分、ギリギリではなくちゃんと上達して合格できたことが嬉しかった。そして今後実際にバイクに乗らない分、最後の走りに満足できたことで何も思い残すことは無いと思えた。大人になってから最高に暑い夏だった。新しい免許を持って、次は8thだ。

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ここまで読んでいただいてありがとうございました。私が初めて何かやってみる時はだいたいSideMがきっかけになっていて、多分これからもそうだと思います。改めて担当と315プロダクションに感謝を!これからも一緒に進もうね。


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