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探偵・癸生川凌介事件譚『対交錯事件』vol.4
伊綱と浜川さんが同一人物、伊綱視点と生王視点の時間軸が異なっていたことがわかったところで今回の顛末へ。
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まず、病院にいた原さんが無事に逮捕されたと報告があります。そして、事件の経緯へ。
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この事件はお金に困った3人がいました。
父親の借金を背負った松井さん
愛人を孕ませてお金を脅迫される原田さん
事故をおこし、示談金が必要な原さん
そして、原さんが機密文書の売買に手を染めます。ところが、それを松井さんに見つかり逆にお金をむしりとられることに。それで原さんは松井さんが邪魔になりました。
そんなとき、女性から交換殺人の話を持ちかけられます。一方、原田さんも女性から交換殺人を持ちかけられます。
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つまり、女性が仲介に入っただけの原さんと原田さんの交換殺人だったわけです。
交換殺人の仲介という発想がなかっただけに、ここにはしてやられましたね。
原さんは実行しますが、相手はいつまでたっても実行しません。そこで、原さんは保険をかけていた方法を実行することにします。
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数字のカウントダウンです。
数字のカウントダウン、それから自分も被害者になることで無差別殺人を装ったみたいです。
つまり、数字のカウントダウンは警察に理解してもらっていないと成立しないんですよね。警察……わかっていなかったです。すこしひねくれたアイディアすぎましたね。
となるとそのために被害にあわれたかたが本当に可哀想です。
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さて、見事に最後は自分が被害者に見せることに成功した原さんですが、伊綱に読まれておりあえなく逮捕。
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こうして事件は無事に終わりました。
しかし、そもそも仲介役の女性は誰だったのでしょうか。
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そこで気になるのがア行に着目したこと。冒頭の矢口さんの暗号が全てなんですよね。
矢口さんにその時会おうとした人物を聞いてみると、なんと、シャングリラ事件の久美浜あみさんでした。
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そういえば、差出人はamiamiでしたね…。完全に忘れていました。
これに気づいていた癸生川は久美浜と会います。伊綱に会いたかった久美浜にたいし、
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殺人教唆は犯罪だと告げます。
そして、久美浜をスパイだと言います。探偵もスパイも変わらないという久美浜にたいし、
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癸生川は「法を守るのが探偵。無視するのがスパイだ」と言い放つのでした。
ということで、6作目も終了。今回はア行のところに気がつくと、後はABC殺人事件の形式だったので「ふっふっふ、読めているぞ」ってな、感じで進めていたのですが、最後の久美浜さんはやられたなー。
ヒントはもらっていたんですよね。差出人。そして、なんで簡単にア行に着目出来たかと言うと、あのメールなんですよね。
単なるチュートリアルだと思ったらこれだ。癸生川シリーズ、恐ろしいです。
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