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病院の紹介状とは?

病院の紹介状とは知り合いのよしみで、どこぞの会社の役員を紹介するという顔聞き的なモノとは全く異なるものです。ある程度重い病気になった時に、かかりつけ医が患者の病状や既往歴、検査結果などを記載し他の医療機関に正確に伝える必要性が出てきた時に業務的に作成する資料などのことを言います。正式には「診療情報提供書」といいます。


紹介状の主な内容

  • 氏名、生年月日、性別、住所など 患者の基本情報

  • 紹介の目的(検査や入院、手術など)

  • 主な症状や疑われる病名

  • 病状や治療経過

  • 投薬内容

  • アレルギー歴や患者の背景


紹介状の役割

病状や治療経過といった医療情報が引き継がれるため、紹介先での問診や初診にかかる時間が短縮でき、検査の重複などの余分な検査費用などが防げるというメリットを持っているということです。
紹介状がなく新しい病院に行く場合、一度済んだ検査など同じことを一からやり直すようなことになります。
そういったことを防ぐためのモノであり、医者、患者ともに無駄な時間を省くことができます。
逆に紹介状がない場合、患者はこの無駄に対してお金を支払わなければならない事が法律で義務化されました。

2022年から指定病院はで支払いが義務化に

2022年からは紹介状がない場合、大学病院などの「特定機能病院」と、一般病床数200床以上の「地域医療支援病院」で診察を受ける場合、選定療養費として初診時7,000円(歯科は5,000円)以上、再診時3,000円(歯科は1,900円)以上の特別料金を、診察料とは別に支払うことが義務づけられました。これらの費用は保険適応外となります。


紹介状作成は有料

紹介状をもらうには、基本診療料(初診料や再診料)と紹介状作成料がかかりますが、選定療養費より多くはかかることはありません。
紹介状をもらうには、外来受付で希望を伝えるか、前日までに電話で依頼します。外来が混雑している病院では、紹介状の作成や添付する検査資料の準備に時間がかかるため、スムーズに受診するために電話で依頼しておくとよいでしょう。


以上のようにコロナなどによる影響や医療従事者の労働賃金問題など医療機関の圧迫に対して国や地方自治体が考慮してこれらの事を決定したという事でしょうか。

以上



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