痴漢と遭遇した話
ものを書く練習のために毎週更新しようと思っているこのNote、引っ越しのバタバタもあって少しサボっていましたが、個人的に大事だと思った話を記録しておきます。同じような被害に遭われる方が少しでも減ることを祈っています。
先日、都内某駅で妻のGと待ち合わせをしていました。僕の職場から新しい自宅まではのんびり歩いて1時間くらいなので、缶ビールとかハイボールとかを飲んで散歩しながら帰るのにちょうどよいのです。
仕事の後、駅の近くのコンビニでハイボールを1缶買って飲みながら、Gが到着するのを待っていました。Gの職場は更に数駅先なので、僕の職場の最寄駅で待ち合わせていたのです。
駅に着いたとLINEが入ったので、そろそろかなと思って駅側に少し歩いていくと、Gが走ってきました。
おおっ、そんなに早く会いたいのかとニコニコしていたら、
と憮然顔。
ん???痴漢???確かにスタイルも良くて可愛い妻だけど。。。
話を聞いてみると、地下改札口から地上に出るエスカレーターで後ろから二の腕をもみもみしてくる男がいて、2回くらいもみもみした後も10メートルくらい付きまとってきたと。
そのあと、やめてくださいと顔を見て言ったら、黙って顔を見返してきて、しばらく見合ってたと。
周りの人は自分達に気づいていたけど誰も助けてくれなかったと。
普通に気持ち悪いなそいつ。。。
怒り収まらない感じのGが「逃げちゃったかなぁ」というので、まぁ逃げただろうけど見にいくかと現場に戻る僕ら。
駅前の人混みなのでそりゃ見つからないよな〜と言っていたら、
と叫ぶG。
見ると、見るからに変なカッコしたやつ(帽子を被って、白いマスク、小さくて丸いサングラス、そしてなぜか脚立みたいな椅子を持っている。。。)がのんびり駅に向かって歩いてきています。
見るからに怪しいしなんで逃げずにのんびり歩いているんだろうといろいろ混乱しつつも、
ならばちょっと聞いてみようかと思い、
と詰め寄ったところ、Gを見てハッと気づいたようで、
と頭を下げて謝り始めました。
えっ、あっさり認めたなぁ…と思いながら、さっきGに聞いた内容と今の痴漢の態度からは明らかに確信犯なので(多分今までの被害者は泣き寝入りしているし、後述しますが、二の腕をもんでも強制わいせつ罪にならないらしいのです。それを知ってやっているのだろうと感じました。)、一度きちんと警察に処理してもらうことにしました。
と言って、警察を呼びに行ってもらいました。
警察が来るまでの間、その痴漢はひたすら僕に向かって
と喚いていました。
と言ったところ、
と訳のわからないことを言い始め、ついにはサングラスを外し、バッグから同じ形の普通の丸メガネを取り出してメガネチェンジしました。
発言もメガネチェンジも意味不明すぎて、なんだこいつ…と、内心ちょっと笑ってしまいながらも、Gのやつ遅いな〜なんでこんな時間かかるんだ?交番はすぐそこだぞ、と思いながら、痴漢が刃物を出したりしないか気をつけながらもうしばらく待ちました。
5分ほどして、ようやく女性警官とGがこっちに向かってくるのが見えました。やっぱり僕も心細いというか多少不安なので(刃物出して攻撃してこないかなとか、いきなり走って逃げたらどうしようとか。)、ほっとしてよく見ると、その後ろに更に3人くらいの警官の姿。
到着後、僕らと痴漢は少し離れた場所にそれぞれ誘導され、僕らには女性警官1人、痴漢には3人。まず状況を簡単に説明したところ、
エスカレーター付近に移動し、当時の状況をGが再現。
別の人も来るのか…結構大ごとになってきたな。。。ハイボール飲みたい、ぬるくなっちゃう…と一口だけ飲んでいると、向こうのほうではさっきの痴漢が何やら喚いています。
少しして、まず女性の刑事が到着。状況の説明を繰り返します。この辺りで30分ほど経過しており、少し疲れてきています(早く飲みながら散歩したい。)。
次に男性の刑事が到着。なぜかタメ口のこの男性刑事からは、やはり強制わいせつ罪は難しくて、やるなら暴行罪だけど…実際は難しいかもねと言う話と、直接謝らせますか?と聞かれましたが、俺たちできっちりシメておくのでとの話もあり、それで良いよねとGと納得。
なぜかタメ口の刑事さんに後は任せて、僕とGは帰路につきました。ハイボールはすっかりぬるくなっていたので、新しいのを買って。
全部で50分くらいの、思ったよりも大変な事態でした。
帰り道で、なんで椅子持ってるんだろうねとか、突然サングラスをメガネに変えたんだよとか、妻って言った後にそりゃないっすよって言ってた反応とかを話したらGは爆笑。
ちなみに、Gが警官を連れて僕らの方に向かってきたとき、女性警官が
と聞いてきたみたいで、いや明らかにあいつだろと笑いそうになったよ、という話もあり、最初は怖かったようですが、最後はなんか笑い話になりました。
今日は和食屋で夜をご馳走してあげるよとしてめでたしめでたし。
もし、これを読まれた方が、周りで女性が絡まれているのを見たら、割って入るまではせずとも、一声でも、一歩近づくだけでも、是非、力を分けてあげてください。僕でも一時心細く感じたので、女性はもっと苦しい思いをしていると思います。
でも、今回の痴漢は、抵抗するでもなく僕を攻撃してくるでもなくおとなしくしていましたが、逆上して攻撃してくる人間もいるでしょうから、相手にするときには是非気をつけて頂いて、少しでも危ないと思ったら無理はせず、けど、遠くからでもいいので、見守ってあげてください。きっと力が届くはずです。
そして警察。。。
最初の到着が遅かったのは、二の腕だと犯罪にならないから腰が重かったようですが(最初は初老の男性が応対したらしい。二の腕かぁみたいな反応だったとか。)、それはおかしいと僕は思います。その遅さのせいで痴漢を取り逃したら次の被害者が生まれるかもしれないし、女性がひたすら二の腕を揉まれて泣き寝入る社会なんて最低でしょう。気持ち悪い。
現実に被害者がいるのだから、市民の安心安全が脅かされたその時には、きちんと(素早く!)仕事をして頂きたいと思います。
刑事がタメ口だったのもよく意味がわかりませんが、次は流さず名指しで指摘しようかと思います。当日は早く飲みたくてもう疲れていたから放っただけです。不適切な態度はきちんと覚えています。ちなみに、通報する人は大抵心の余裕がないと思いますが、警官や刑事から身分証の提示があった時には、写真をきちんと取っておくとよいと思います。
でも、それ以外はしっかりと対応して頂き、とても心強かったです。どうもありがとうございました。
痴漢反対。
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