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これからの世界

ここ、ブエノス・アイレスでは、5月24日期限だった全国強制隔離措置が6月7日まで延長されることが発表された。

3月20日から始まった強制隔離。
6月7日までとなると、通算日数が80日を超え,中国武漢の強制隔離の日数を抜いて、世界最長になる旨が報じられている。


強制隔離…清掃用品,医薬品,食料の購入のための必要最小限の外出をすることのみ許可され、その他の外出はできない。

とは言え、ここは南米。
最初の頃は、皆ちゃんと守っていたようだが、次第に我慢できずに出かける人も多くなっているように感じる。

(5/1の週末を境に、道路を走る車の量がびっくりするほど増えた)

一部では、強制隔離に関して近隣から警察への密告等もあるらしく、どの程度がどの程度なのか、外国人のわたしには全く不明。


個人的には、アパートの隣人たちから、”強制隔離を守らない場合は警察を呼ぶ” と言われ、実際にどこかの部屋の住人はトラブルになった、などと聞くとなんだか監視されているような気がして、いまいち居心地がよろしくない。
外れてしまった玄関ドアの取手の修理についても、オーナーが階下の住人に修理を頼んだが、cuarentena が終わらないと…とやんわり断られ、

“一階ですら来れない、近所からの密告の恐怖”

昔の軍事政権の名残を感じる。


アルゼンチン全体としての動きは、
五月頃から全国的に緩和へと向かっていて、一部の州では今週末から,土・日・祝日に10人までの家族(親,子,兄弟等)での集まりを認めているよう。
ただ、ブエノス・アイレス州については、感染者のほとんどをこの首都圏が占めているので、逆に再び厳しくなる様子。


逢いたい人に会える日は、

優しく抱擁できる日は まだまだ先。



この話題については、ずっと書かずにおこうと思っていた。

書くことにより
ネガティブになりたくなかったから。

ただ、
自分の心の記憶として、やはり残しておきたいと思う。




既に2か月を越す強制隔離。
やはり疲れが出始めた。

日々の精神的な波はかなり大きく、

元気でポジティブな日もあれば、何日も寝込んで、ただ泣くばかりで何も手につかなくなったり。



こんな時に、個人的な問題も次々勃発し、
改めて己自身と向き合うことになった。


今回はかなり苦しいことになった。
解決したと思われていたことが、実は解決していなかったみたいだ。


沢山考えることがある。

いや、考えるんじゃない。
 

心は あーだこーだと騒ぐ。


何も進んでいないかのような毎日。



現在も、
まだ全てのことに答えは出ていないけれど、


今、一つだけ思うことは


もう一度

もう一度、

あのフロアに立ち、踊りたい。


ということ。



収束後の世界は
もう元の世界とは違う、と言われる。

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でも、

皆とただただ、ぎゅっと抱擁して踊る、あの素敵な日常は戻ってくるよね?

そして、


私の愛する、あのフロアは、  



戻ってくるよね?





何が変わらずに残り、何が変わっていくのか、

予想はするが、

確かなことは まだない。


そして、私自身も日々変わってゆく。


確かなものなど、一つもない。



もう一度。


今は そのために 日々を過ごす。

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[photo: Monteleone Tango]





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