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【公開1on1】新卒3年目のエンジニアがサービス横断的なチームを運営するまでを師匠と振り返ってみる

みなさんこんにちは!マネーフォワード新卒採用担当田中です。
今回から【公開1on1】シリーズと題して、社内の【1on1】を覗き見できる企画をお届けします。

シリーズ第1回は、2018年に新卒で入社したエンジニア古濱と、その上司であり、メンターであり、師匠?でもあるエンジニア渋谷の1on1を覗き見したいと思います!

登場人物

渋谷:マネーフォワードビジネスカンパニー VPoE(Vice President of Engineering)。2014年入社。『マネーフォワード クラウド給与』、同『マイナンバー』のプロダクトオーナー等を経て現職。B2B領域のサービス全体の責任者を務める。
「グレートレース」を鑑賞するのが好き。

古濱:マネーフォワードビジネスカンパニー クラウド横断本部 わり算グループ リーダー。2018年4月に新卒エンジニアとして入社。2020年4月より現職のわり算グループではB2B領域のサービスの疎結合化を主目的にサービス分割などを行っている。
ISUCON10予選通過。直近の発表に「マネーフォワードの Rails プロダクト群を支え、 同時にくっついてなかなか離してくれない共有リソースとの向き合い方」がある。

(聞き手 田中)

仕事の進め方を学んだインターン生時代

ー古濱くんは元々、当社のビジネス職で内定が出ていたんですよね。

古濱:入社当初はビジネス職のインターン生としてMoney Forward Kessaiの立ち上げ期に携わらせていただきました。社長の冨山さんの下で、事業計画を作ったり、与信モデルのプロトタイプみたいなものを作ったり。ここでは、ビジネス・エンジニアに共通する「仕事の進め方」を学んだと思います。入社初日から会議に参加させてもらって、会計の話をしていたと思うんですが、初日だし知識もないので黙って聞いていたら「会議に出て何も発言しないのとかまじで無価値だから」と言われて、あーなるほど、冨山さんってこういう人かと(笑)。そこで反省して、せめて分からないことを質問してみるとか、「仕事において価値を発揮する」ことの必要性を学びました。

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ー入社初日からなかなか強烈な体験でしたね(笑)。その後、ビジネス職からエンジニア職に転向しようと思ったきっかけを聞かせてください。

古濱:立ち上げ期の会社を見ていく中で、ビジネスサイドがたくさんいてもどうにもならないことがあると気づきました。まずは売れるサービスを作らないといけなくて、そのためにはエンジニアが必要なんだなと。そこに携わってみたいなと思ったんです。

ーその頃はプログラミング全く未経験?

古濱:プログラミング自体は未経験でした。でも、インターンで事業計画を作ったりするときによくExcelで計算を組んでいて、それが結構楽しくて。たぶん僕こういうの得意だなとは思っていました(笑)。

コードを書かずに課題解決!?

ー実際にエンジニアとして働き始めて、どうでしたか?

古濱:まず最初に学んだことは、エンジニアはコードを書けばいいわけじゃない、むしろ書かないほうがいいこともあるっていうことでした。

ーなるほど…というとどういうことだろう…?

古濱:エンジニアになってしばらくした頃、CSやエンジニアが使う社内向け管理画面の機能改修を担当させてもらっていました。当時はエンジニアとして仕事を始めたばかりで、前のめりに仕事を頑張るぞ!っていう気持ちが強かったこともあり、社内から出てくる要望を片っ端から改修していたんです。そうしたらある日、サービスを落としてしまって。そのときに、「エンジニアだからコードを書くことで問題を解決しようとしがちだけど、僕たちがしなきゃいけないのは課題を解決することであって、コードを書くことじゃない。コードを書かなくても解決できるんだったらそれでいいし、なんならメンテナンスのことを考えるとなるべくコードは書かないほうがいいこともある」ということを渋谷さんたちから学びました。

ーエンジニアはコードを書かないほうがいいこともある、深いですね。

固定概念にとらわれないこと

ーエンジニアになって約2年、古濱くんは今年の4月から、リーダーとしてチームを引っ張るようになりました。今の古濱くんを渋谷さんはどんな風に思っていますか?

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渋谷:入社以来ずっと、インプットの習慣を止めないところがすごいなと思っています。しかも領域が幅広い。もしかしたら大学でコンピューターサイエンスを専攻していないっていう負い目みたいなものがあるのかもしれないけれど、それを補って余りあると思います。
マネージャーとしてチームとの向き合い方という点では、自分と違う考え方を柔軟に受け入れる力がありますね。チームを持つと、個人の結果にフォーカスすればいいわけではなくなりますが、そういう新たな価値観をすんなり受け入れることができるのは強みだと思っています。
古濱:(照)。

ー古濱くん、完全に照れていますね。もしかしてこういう話初めて聞いてる?初めて目の前で褒められてる?

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古濱:はい、恥ずかしいっすねこれ。でも嬉しい。自己肯定感が高まる(笑)
渋谷:あ、じゃあもっと褒めたほうがいい?(笑)
古濱:いや、課題点も聞きたいです。
渋谷: 課題点かー。やらないことを決めるとか、メンバーに任せ切るとか、短期より中長期で結果が出るほうを選ぶとかっていうのは今後の経験で補っていけそうだなって思っているかな。目の前のタスクを、今は自分がやったほうが早いから自分が手を動かしてしまうけど、それは果たしてチーム全体として最適なのかと言うと、そうではない場合もある。短期的には細かく指示を出せばチームの効率は上がるかもしれないけれど、指示を出さないと動けないチームにしたいわけではないと思うので。そういう状態をどうしていくのかというのは一つ課題かなと。でも、まだマネージャーになって半年なので、今後を楽しみにしています。

ー古濱くん、聞いてみてどうですか?

古濱:インプットについては、大学でコンピューターサイエンスを学んでいないので大学院まで勉強した人と比べると6年分の差があるんです。その差を埋めたいし、できれば追い越したい。それなのに、大学院までコンピューターサイエンスを専攻していた同期の小笠原くんは、まるで休まないうさぎみたいな感じなんですよ。素養も経験もあるのに今も爆速で走り続けてる。未だに全然追い越せていないのですが、彼みたいな同期がいるからこそ僕も止まらずにいられると思っています。
違う考え方を受け入れられるのは単純に性格なのかもしれないですけど、あんまり自分の意見が正しいって思っていないというか。だからまず人の意見も聞いてみないといけないと思ってるかもしれないですね。
渋谷:違う考え方を受け入れられるのは固定概念を持っていないということだと思っています。古濱くんに限らず新卒みんなに共通することですが、そうやって周囲の意見を柔軟に受け入れられるメンバーは活躍しているイメージがありますね。さっきの話にもあったように、仕事において重要なのは課題を解決することですが、その解決手法は一つではない。「この課題はこう解決するべき」とか「エンジニアはこうするべき」といった固定概念を持っていない人のほうがフラットに課題の解決に向き合うことができて、結果的に活躍するのかと思います。

ー固定概念にとらわれないこと。わかっていてもなかなかできなかったりしますよね。さて、古濱くん、課題点についてはどう思われましたか?

古濱:課題点については僕自身すごい自覚があります。「やらないことを決める」っていうのは本当に苦手で、自分が貢献できそうだと感じる課題が転がっていると、ついやりたくなっちゃうんですよね…。「任せきる」については、ちゃんと前に進めているのかなっていう不安がどこかにあって、気になってときどき進捗聞きにいったりとか、つい助け舟を出したくなったりとかしがちです。

道なき道を行く

ー古濱くんの言ってること、すごくわかる。メンバーを信じていないわけではないんだけど、つい不安というか、心配になっちゃうんだよね。渋谷さん、そういうときってどうすればいいんですか。

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渋谷:時間軸の目線を変えるのは大事なのかなと思ってます。最初の半年とか1年はコストのほうが大きいっていうのは新卒採用においてはよくあることなので。でも、2-3年でみんなすごい人になるっていうのは古濱くんを始め過去の新卒の活躍が証明してくれたので、それを信じて受け入れやすくなってきましたね。2-3年の時間軸で結果を出すことを意識して、任せきる。まぁ、でも難しいよね。
古濱:渋谷さんはすごい任せきってくれてる気がしますけどね。好きにやらせてもらっていて、ありがたいなっていう。
渋谷:たまにほっときすぎて失敗するけどね(笑)。僕の好きな番組に「グレートレース」というのがあって、-40度の北極圏を700km走ったり、ほぼ寝ないでイギリスの山脈を420km縦走したりするんですけど、

ーなるほど(何の話が始まったんだ…?)

渋谷:ゴールが書かれた地図を渡されて山の中を進んで行くんですが、道がない。そういうときは、「藪こぎ」っていって、その名の通り藪の中をかき分けてかき分けて、傷だらけになりながらも目的地を目指すんですが、それに近いかもしれない。「あっちに行くと景色のいい山があって、君のためになると思うから登ってほしい」っていう方向性は示すけど、そこに向かう道は用意しない。さすがに逆方向の谷を下りて行ったら止めますけど、そのくらいのイメージですね。方向性と、そこに向かう意義が共有できていれば、そこに向かう方法はそれぞれに任せきる。

ーかすり傷を負うことはあるけれど、崖から落ちることはない。厳しいけどあたたかい世界ですね。古濱くんからは、渋谷さんに何か言っておきたいことはありますか?

古濱:なんだろう、あんまり「もっとこうしてほしい」みたいなものはないかもしれないです。
渋谷:一緒にやっていたプロジェクトを途中で抜けたときは古濱くんにだいぶ怒られましたけどね。「もうちょっと整えてから渡してください」って。「ごめん」って謝った記憶。
古濱:あれは結構つらかったですね(笑)。『マネーフォワード クラウド会計Plus』っていう、IPO準備企業向けの会計サービスの機能改修をやっていたときに、渋谷さんがある日突然ふわっといなくなり始めて。京都と東京の合同のプロジェクトだったということもあって調整ごとが多かったんですが、渋谷さんがいなくなっちゃうと東京側の調整は僕がやらないといけない。他のチームに対して要望を投げるとか、当時の僕にはハードルが高くて結構大変でした。
渋谷:いろんな物事のタイミングが重なってしまって、自分が同じ分量コミットできなくなったんですが「古濱くんならいける」って思って。僕たまにミスするんであれなんですけど、でも、いけたよね。いけたけど、怪我をしたかもしれない。
古濱:いけたかもしれないけど血が出ました。
渋谷:…すみませんでした。
古濱:「もっとこうしてほしい」じゃないですけど、僕はもっと崖から突き落としてもらってもいいかなって思わなくもないです。つらいけど。
渋谷:今のチームを持つことになったときも割とそんな感じだったかも。
古濱:たしかに。
渋谷:あんまり反省せずに同じ任せっぷりをした自覚はあります。
古濱:それはそういうものなんだろうなって思い始めてます(笑)。今でこそ、わり算グループの存在意義が明確になったから目標に向かって走ることができていますが、最初の頃は気づいたらいつも崖がすぐそこに見えている状態でした。落ちかけているんですけど、渋谷さんは「これは崖だよ」って教えてくれないから、気づかずどんどん進んじゃう。でもそれでいいんだと思います。せっかく時間使って仕事するんだし、辛いくらいのほうがやりがいがあるかなって思っています。

ーふふ、素敵な信頼関係ですね!最後に、古濱くんだけじゃなくてこれまでたくさんの新卒メンバーに関わってきた渋谷さんですが、何か思いやメッセージがありましたらぜひ。

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渋谷:チームとしてインターンや新卒を受け入れることにはメリットしかないと考えています。僕らのプロダクトや制度、文化も基本的には日々古くなっているわけですが、中にいる間に古くなっていることにも気づかなくなって、どうやって新しくすればいいかという意見が生まれづらくなってくる。そんな時に「これはこうしたほうがよくないですか」とフラットに言える新卒メンバーがいるのはすごくありがたい。今いる新卒メンバーにも、これから仲間になるメンバーにもお願いしたいのは、既存のルールや制度に納得しないで、どんどん意見を言ってほしいということ。言ってみると逆にそれができない理由があったりして、それも他の背景や理由を知るっていう成長の機会にもなると思うので、臆せず発言してほしいし、既存のルールや制度について、守ることより変えることを意識してほしいと思っています。

ーありがとうございました!

厳しくもあたたかい渋谷さんと、インプットを止めることなく走り続ける古濱くん。お互いにフラットに言いたいことを言い合える関係がとても素敵でしたね。
マネーフォワードでは、今後も【公開1on1】シリーズとして様々な1on1を覗き見していきたいと思います。次回もお楽しみに!

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