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水平思考で時代を創る

水平思考(ラテラルシンキング)とは、物事の前提を疑い、前提そのものの可能性を広げていく思考法である。
新たな価値を創造すること。『イノベーション』を起こすには切手も取れない思考法である。

この『イノベーション』には大きく分けて二つの種類がある。
・一つ目は、全く新しいものを創ること。
・二つ目は、既存のピースを付け替えて世の中の『当たり前』を変えること。

一つ目の全く新しいものを創ることは基礎研究が最たる例である。DNAの二重螺旋構造の発見からからおよそ一世紀がたった今、iPS細胞やらゲノム解析やらの登場で我々人類の可能性は益々膨らんでいる。

二つ目のピースの付け替えによる新たな価値の創造について具体的に思い浮かぶだろうか?今回はこの二つ目のどちらかというとソフトウェアよりの仕組みの革新をトピックにする。
分かりやすいところで言うと昨今の『zoom会議』の普及である。何ら新しい技術でもない。『zoom会議』の普及のおかげで双方の日程調整がしやすくなった。
大学ではオンライン授業が普及して始めた。授業ギリギリまで布団でお眠りすることが可能となった。
また、当時革新的だった『ウォークマン』の登場もピースの付け替えによる新たな価値の創造の例の一つである。『ウォークマン』には一つも新たな技術は使われていなかった。ただ当時テープレコーダーにはあって当たり前とされていた録音機能を取り除いて、持ち運びしやすくしただけである。この『ウォークマン』によって音楽はどこでも聞けるという新たな当たり前ができたのだ。

前提を疑い、前提そのものの可能性を広げていく水平思考にこそ『イノベーション』のシードが驚くほど隠されているのだ。


では、この水平思考を鍛えるにはどうしたらいいのか?

まず、必要なことは情報のシャワーを浴びることである。世の中のありとあらゆることにアンテナを高く張り、自分なりの情報網を形成する。

ここで注意しなきゃならないのは、ただYahoo!ニュースやNewsPicksに目を通すだけでは意味がないのだ。「情報や知識」を拾ってきて自分なりに「思考」することで初めてそれは【知恵】に変わる。体系的な自分だけの情報網になるのだ。その自分だけの情報網とクリエイティブなツールを使いこなすスキルが合わされば『イノベーション』が見えてくる。

クリエイティブなツールというのは、プログラミングや動画編集、文学的センス、理系の専門知識などである。プログラミングなどは令和時代の読み書きそろばんなので最低限知ってて得しかない。

これらの特別なスキルがなくとも日常の小さなところから、例えばニュースをただ聞き流すだけでなく、自分なりに考えてみる。関連することや気になったことを調べる、自分なりに思ったことをブログにして書いてみる。日常の小さな【思考】から自分だけの情報網が出来上がっていく。段々大きくしていくと人生をより大局的に見られるようになる。まず、小さな思考から始めてみよう。

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