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ハイゼンベルク

この記事は「注目の歴史上の人物紹介 Advent Calendar 2020」の3日目の記事です。歴史上の人物で自分が注目した人物を勝手にサクッと紹介します。

誰(一般的な解説)?

ヴェルナー・カール・ハイゼンベルク(Werner Karl Heisenberg)第二次世界大戦の前後で活躍したドイツの理論物理学者。1931年に31歳の若さでノーベル物理学賞を受賞してしまうアインシュタインと並び称されるほどの天才。戦中はナチスの原子力爆弾研究にもかかわったが戦後はマックス・プランク物理学研究所の所長を務めた。

どこが好き?(もしくは注目)

とにかくさぼった事。ナチスの原子力研究に加えられたとはいえ、ナチスに賛同したわけではなく、戦前は国外亡命を考えたりしている。しかしながら師匠であるプランクから「戦後(ナチスの破局後)のドイツのために残るべき」と説得されたためドイツに残り、原子爆弾の研究に巻き込まれた。かのアインシュタインが「ハイゼンベルクなら簡単に原子爆弾を作ってしまう」と言われ連合国側に恐れられ、暗殺者も送り込まれたりもしたが、本人は「こんなもの創るより、確実に使える戦車とか作ったほうがいい」と意図的なのか本気なのかは不明だが原子力爆弾の開発をサボタージュし続けた。彼がさぼらなかったら第二次世界大戦の結末はもっと凄惨なことになったのかもしれない。

有名なエピソード

ナチス政権化のユダヤ人迫害を快く思っていなかったらしく、アインシュタインの相対性理論やユダヤ人物理学者を擁護する行動・言動により危険視され、ナチス党員の物理学者たちからは「白いユダヤ人」と非難されていた。

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