「ふりかえり読本」勉強会レポート#0


1.はじめに

「アジャイルひよこクラブ」で知り合った”びば(森のフレンズ)”さんの「ふりかえり読本 学び編」と「ふりかえり読本 場作り編」の勉強会を職場のメンバーとしてみようとチャレンジすることにした。

https://booth.pm/ja/items/1316797

数年前から社内ITシステムの開発や保守においてスクラムやアジャイルを採用したり、一部のプラクティスをうまいこと取り入れたりしながら業務のカイゼンを行なって来たのだが、今度新しいチームが編入されたのと、今まで取り組んできたチームがメンバー変更などの影響でちょっと停滞気味になってきたこともあり、少し刺激が欲しいと思っていたところに本書の紹介があったので、とりあえずいろいろやってみる事にした。

まぁ思い付きの出たとこ勝負の出鱈目・・・なんて思う人もいるかもしれないが、やはり学んだ時、紹介された時にまずチャレンジしてみるというのは今までの経験から結構大事だと思っている。そんなこんなで去年からはじめた日常業務のカンバン(タスクボード)もなんだかんだでもう一年続いていたりする。

まずは各チームを持っているマネージャー二人にふりかえりの勉強会とかやりたいよねと、軽く説明(少し圧迫)してみる。片方は過去からアジャイルとかふりかえりの導入に挑戦していたチームを抱えているマネージャー、もう一人は数か月前から初めて開発チームを率いることになったマネージャー。どちらかというと後者のほうが勉強会のターゲット。このチームはいままではウォーターフォールというか完成請負の「受託開発パートナーに全部丸投げ+途中で仕様変更を簡単に受けちゃったりしていた」よくある「情シス」といった仕事のやり方のチームに赴任した。スクラムとは最も縁遠いところからのスタートだ。

とにかく勉強会的なことをやることだけは宣言してみた。そして本書の電子版を読んでみてもらった。


2.YMTへの反応

#0は前哨戦という事で勉強会というよりも 、もともとアジャイルにチャレンジしていたほうのマネージャーから「YWT」について早速感想コメントがあったのでそれを載せてみる。

本書の51ページ「YWT」のページについて。

「YWT」とは振り返りをするときの観点。一般的にはKPT(Keep、Probrem、Try)が振り返りの手法として取り入れられるのだが、本書で紹介されているのは「YWT」。これは”やったこと””わかったこと””つぎやること”の3つの観点について順にふりかえってみるという方法だ。

彼のコメントの要約。

以前からチームでふりかえりをやっていた。当然その方法はKPT。たまにさぼるときはあったのだが、頻繁にふりかえりにチャレンジしていた。最初のほうはなかなか出てこなかったが、しばらく続けるとK,P,Tそれぞれメンバーからちゃんと出てくるようになった。しかしそれが定着してくると今度はK,P,TのうちいつのまにかProbrem(問題、課題)ばかりが出てくるようになり、・・・しかも自分たちだけではどうにもならない課題が目立つようになり、いつのまにかTryが出なくなってしまっていて、ネガティブな雰囲気になり正直行き詰まりを感じていたとのことだった。

「YWT」は”やったこと””わかったこと””つぎやること”・・・・これらはすべて主語が自分なので他責の問題は出てこない。そもそも課題や問題ではなく「わかったこと」・・・つまり発見、ポジティブにとらえられる気がする。

そう明るい顔をして話していたので、是非チームで試してみてよとお願いをした。


3.これから

まだ勉強会は始まっていないが、やっているチームでの勉強+試行。まだやっていないチームの勉強会・・・・このふたつを進めようと思っている。やらなさそうなら強引に自分主催のをやろうかなと思いつつ、もうちょっと自主性に任せて・・・というか様子を見る予定。

というより自分も読み込まなくては・・・




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