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【動画レポ】JAWSDAYS 2024 B-7 長岡花火公式アプリについて〜地元新潟県が誇る花火大会のアプリを作りました〜AWS User Group Japan JAWS-UGチャンネルから

今回は2024年3月2日(土)に池袋サンシャインで開催されたJAWSDAYS 2024のセッション動画が公開されていたのでその中からピックアップしたいと思います。
今回は色んなところで話題になった長岡花火公式アプリについてのお話です。

セッションスピーカー

伊津 惇(いづあつし)さん
フラー株式会社
執行役員CTO件エンジニアリンググループ長


長岡花火について

長岡花火について

・新潟県長岡市で開催される花火大会
・毎年8月2日3日に開催される
・2019年には100万人以上が来場
・打ち上げ時間は4時間
・会場は最大2キロ

長岡花火の想い

長岡市が第二次世界大戦で大きな被害を受けた中での長岡復興祭として開始
・復興、平和への祈りを願って開催される

伝えたいこと:長岡花火の公式アプリを作って感じたこと
・最初の一歩を 〜熱意を持って行動を
・現場に行く 〜現場でしかわからない
・永く続ける 〜連続してアップデートを

長岡花火の公式アプリについて

開催日に合わせるように毎年アップデートを重ねている
・毎年4月以降に本格的に開発がスタート
・7月中旬くらいにリリースする

年間スケジュール

画面の構成

画面の構成


・スプラッシュ・カウントダウン
 起動時に花火前のワクワク感を
・ニュース・パンフレット
 公式Webサイトと連携、通信難を考慮しローカル保存
・お知らせ
 プッシュ機能と連動したお知らせ一覧の表示、開催日には高い頻度
・マップ(駐車場、渋滞情報、会場案内)
 会場の施設をGoogleMap上に表示、駐車場の混雑状況、トイレなどの案内
 帰るときの混雑状況やルート
・花火プログラム
 開いている時は端末がスリープ防止、
 どの花火が上がっているかわかるように
・なないろライト
 花火大会終了後に感謝の気持を伝えるための光のメッセージイベント用

光のメッセージ

アプリのシステム構成について

・ユーザーのアプリと管理画面で構成
・AWSとFirebaseを使用
・アプリはSwifr/Kotlin、WebはNext.js、バックエンドはGo

全システム構成

AWSのシステム構成について

・プッシュ通信の配信用はEC2インスタンス
・WebAPIとアプリはECS on Fargate
・データベースはAmazon AuroraのMySQL
 花火大会直前はマルチAZ化、インスタンスのサイズアップ
・開催期間中は管理コスト削減のためのマネージドサービスを利用

AWSのシステム構成について

アプリの開発姿勢について 事前準備当日対応

事前準備(机上)

・情報を正しく伝えられるためにはやれることは何でもやる姿勢
・毎年作成するパンフレットなどはデジタルデータに変換
・概略図を基に位置情報なども自薦に情報として整理

事前準備(現地)

・とにかく歩いて稼いだ。正しい情報は現地にしかない。
 運営上の都合で場所が変わったりする
・7/31に現地に入り各施設の経度緯度情報、写真や詳細情報の最終確認
・ユーザに正しく情報を伝えるため毎年事前に現地入り

事前準備(現地)

事前準備(AppSheet)

・マップ情報修正アプリ:運用の負荷を軽減するアプリ
・ノーコードツール(AppSheet)で作成
・データはGoogleクラウド上に保存

当日対応(プッシュ通知)

・2日間現地(運営本部)に行って常駐対応
・運営本部に集まった情報をアプリ、Web、SNSで配信
・駐車場などの現場からの情報をもとに情報を送る
・インフラの監視やバックアップ要員も準備
・運用改善のために徐々に改良している

当日対応(プッシュ通知)

花火大会翌日

・早朝のゴミ拾いするところまでが長岡花火

振り返り会

・毎年必ず振り返り会を実施
・アプリ利用データの分析、アンケート、SNSの評判など
・アプリを中心にアプリ以外の長岡花火全般についてふりかえり

ゴミ拾い

冬の花火大会にも必ず参加

長岡花火公式アプリによる変化について

・アプリリリースは2017年、そこから毎年アップデート
・2022年がコロナ禍が開けて最初の花火大会長岡

長岡花火公式アプリの変遷

アプリデータでの変化

・日間アクティブユーザー数の増加
・ストアランキングでカテゴリ別の1位を毎年獲得
・花火大会当日にアンケート調査を実施

アプリデータでの変化

評判の変化

・初年度はやや評価が低かった。
・現在では高評価を獲得(App Storeで4.8/5点満点、2187件の評価)
・「今年も花火大会がやってきた」とSNSでコメントされるようになった

第三者の評価(グッドデザイン賞の受賞)

・アプリリース後6年目の2023年に受賞
・今では花火会場でアプリを立ち上げている人が多くなった


・・・たった4時間を最高にするアプリ

このセッションで伝えたいこと


<資料>





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