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【参加レポート】JBUG東京#23 チームで活用するためのBacklog運用ルール

今日はJBUG(Japan Backlog User Group)東京の23回めのイベントです。前回のクラメソ三での開催に続いて、今回もオフラインで、最近話題のFIXERさんのイベントスペースでの開催です。今回もどんな知見や事例が共有されるのでしょうか?

オープニング

いただいたお弁当

会場に入ったら、横長の広いイベントスペースにはすでに広い会場にはすでに沢山の人が入っています。受付をするとお弁当と飲み物をもらい着席です。(とても美味しかったです)

入場待ちで5分おくれのスタートの視界はヌーラボのマコリーヌさん。まずはJBUGの紹介とイベントの説明です。
今回の参加者の60%は初参加だそうです。

今回のイベント

今回はセッションのあとにパネルディスカッションがあるようです。

オープニングの中で2つほどニュースが有りました。

JBUG公式サイトがオープン

公式Webサイトがオープンしました。JBUGについて詳しい説明が掲載されています。

BacklogWorld 2024 12/14 にパシフィコ横浜で開催

プロジェクトの祭典であるBacklogWorldが12月14日にパシフィコ横浜で開催になります。まだ申し込み開始はしていないようですが日程の確保を!

BacklogWorld 2024開催


バックログスイーパーの誕生:株式会社ヌーラボ 原田さん

最初のセッションはヌーラボの中の人、原田さんの話です。テーマは最近話題になっている「バックログスイーパー」のお話です。

タスク管理では課題なんと85%の人が課題感を持っていますが、その最大の課題である「タスクが起票されない」を解決するのが この問題を解決する役割が「バックログスイーパー」・・・つまりは組織やチームのタスクをきれいにする人です。「タスクを書き出させる」「タスクをモニタリングする」「タスクを完了させる」という活動を行います。具体的には・・会議後に起票させる、定期的に進捗、フォローアップを行います。

この役割はシステム開発ではプロジェクトマネージャーの仕事ですがビジネス側ではあまり意識されていないこと、評価されないことが多いそうです。そこでバックログスイーパーの役割です。バクログスイーパーを世に広めてこの人たちが評価される時代を目指しているとのことです。

まとめ


クラウドを活用したSmartCityの実現とBacklog連携によるDX化:株式会社FIXER 佐藤さん

次のセッションは元気に登場したFIXERで営業をしている佐藤さん。まずは FIXERさんの紹介。簡単に言うとサーバーの引っ越し屋さん、クラウドのフルマネージドサービスを提供している会社で、ものすごく若い会社です。

FIXERでは提供サービスでもBacklogを使っていて、四日市市のLINEを使った市民サービス〜例えば道路の破損を市民の方から市にLINEで通報できるサービスでは、受けた通報をBacklogのチケットにして、市と契約した業者さんにタスクが割り当てられるようにしています。ユーザ数に影響されないBacklogの価格体系なので、業者さんの経済的な都合に左右されません。

市民報告サービスの概要

そこからは生成AIサービス「GAIXER」の紹介です。様々なメジャーLLMが全部使えて、比較する機能もあるプランでも1万円/月とリーズナブルです。

GAIXERの紹介


行政プロダクトにおけるBacklog活用と運用ルール:経済産業省 小林さん

次のセッションは経済産業省の小林さんによる、行政におけるBacklog運用の事例です。経済産業省が主導する国や地方自治体が受け付ける行政サービスの申請、特に申請数の少ない中小規模の手続きを中心にオンライン化したシステムの開発での事例です。開発はPowerPlatformやAPIを活用したローコストの開発が中心だそうです。

gBizFORMの概要

これらの開発は開発活動を束ねるCoEとそれぞれ採用された事業者などの開発チームで構成されていますが、受託の条件などの制約もあり事業者によってプロジェクトの進め方も異なっています。その様々なステークホルダーをBackligでひとつに纏めているそうです。各チームでシンプルに管理をし、CoEはそれを横断的にモニタリングしています。

開発・運用体制

使用前の初期セットアップやテンプレートをあらかじめ準備したり、PowerAutomateで自動実行するなど様々な工夫でBacklog活用を推進しているほか、開発ドキュメント管理では マークダウン文書をBacklogのGit機能を使って管理するなど様々な工夫をしているそうです。

開発ドキュメントでの活用


タスク管理とチームワーク:株式会社デジタルキューブ 恩田さん

つぎはデジタルキューブの「バックログポリス」こと恩田さんのセッション。フルリモートワークの会社でチームで成果が見えるBacklogの採用をはじめて15年、現在は600を超えるアカウントで全メンバー、全プロジェクトで利用しているそうです。

スウィーパーと言えば

セッションの内容はタスク管理が浸透しない(タスクを管理しない、バックログを使わない)課題における壁の分類と対策が紹介されました。

タスク管理の壁

タスク管理を理解していない
・タスク管理は何かと説明
・どんないいことがあるのかを説明 Whyを説明
〜フルリモートワークなので必須だと伝える。キックオフ時点で説明 

課題が作れない
・作り方やルールを伝える
・粒度の目安
・いっしょにつくってみる 山本五十六方式
〜1トピック1課題  最低でも何をどうするが言い表せる

課題をパス回しできない
・パス回しの認識を揃える
・チームメンバーの相互理解を深める
〜10分考えてわからなければひとに聞く

完了まで進捗管理ができない
・マネージャー、PMOでサポート
・お互いで進捗管理
・行動評価にする
〜バックログポリス当番制、最終兵器人力パトロール

タスク管理の壁


セッション途中で自身がありましたが、皆さん落ち着いて対処し、再開しました。

壁打ちセッション - 公開お悩み解決

ここまででセッションはすべて終わり、休憩を挟んでここから登壇者によるパネルディスカッションになりました。デジタルキューブの恩田さん、経産省の小林、トレノケートの西さん、ヌーラボの原さんが壇上で参加者からのテーマについて紹介されました。

パネルディスカッション

以下は内容のメモです

どのような業務でBacklogを活用されているか
・お客様への導入の支援やイベントの企画も
・採用活動、人事評価、
・システム開発はすべて使う
・営業事務への依頼ごと、新入社員研修のプロジェクト管理

Backlogを使ってくれない部署や人への利活用度
・三国志などになぞらえて楽しくやる
・使ったほうがメリットがある。体感してもらう、Backlogに入れれば速く進む
・山本五十六方式「やってみせ、言っ聞かせ、させてみせ、ほめやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守っ、信頼せねば、人は実らず。」
・まずは伴走する、体感してもらう
・導入初期のお客様に多い悩み  
・まずは起票のハードルを超えてもらう「自己紹介プロジェクト」
 小さいプロジェクト「宴会プロジェクト」
 1on1,営業さんの日報
・もらって嬉しい スター機能 基本的に連打

起票のハードルを下げるために取り組まれていること
・採用のオフィシャルな教育に組み込む 
・テンプレートを決めてあげる。
・30分くらい説明する、Teamsで質問、コミュニケーション
・「それ課題にしといてくれる?」
・メールやLINEができるなら絶対にできます
・種別ごとにテンプレートを作る 概要や完了基準
・ステータスの変更のルールなどまでテンプレーとにいれる
・徹底的に細かく指定したテンプレートを作り込む

起票しないでも進む自動化
・メールで受け取る GoogleFormやカレンダーからメールを通して

技術的なハックの事例
・経産省さんの事例 APIを利用すると幅が広がる
・忘れがちなことは自動化しておく
・標準のインテグレーション機能 スプシからの一括、Slack連携

複数のPJに参加しているメンバーが状況を把握する方法
・バクログのダッシュボード 左下に自分のタスクが出る 
・個人のガントチャート 自分のアイコンから開く
・PMOプロジェクトを作ってコピー しんどいのでやめたほうがいい
・「条件を保存」機能で

フィルタ機能


懇親会

そこからは集合写真を撮影してからの、恒例の懇親会です。今回は十分に時間があったので、参加者同士での会話がたくさん行われました。

集合写真




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