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【イベントレポ】enebular meetup 夏の陣:自由研究発表会 #enebular

今回は2023年6月2日に開催されたウフルさんのenebularのコミュニティ「enebular developers」のイベント「enebular meetup 夏の陣:自由研究発表会」をレポートしてみたいと思います。前日のビジュアルプログラミングIoTLTで知って急遽参加してみましたが、どんな内容でしょうか楽しみです。

<動画です>

オープニング

オープニングはウフルの山崎さんから、最初のアナウンスはenebular developer meetupが5周年を迎えたお祝いの声です。おめでとうございます。今回はenebularネタ縛りのmeetupです。

タイムスケジュール

enebular 2023年上半期のアップデートについて:アオキさん

一番手はウフルのアオキさんから2023年に行われたenebularのアップデートの紹介です。

Webフローエディターの時間制約が緩和

・60分⇒4時間に緩和。90分授業でも充分に使用可に
・残り時間の表示も

LPWANデバイス機能を追加

・LoRaWANデバイスが出力するデータをクラウドで受けてフロー処理
・一般公開はされていないので興味がある方は問い合わせを

Node-REDをアップデート

・2.2⇒3.0にアップデート
・なるべく定期的にアップデートしていく

アップデートがもっとも盛り上がっていました

excecノードでPhytonコードをspawnしたら困った話:井上さん

次のLTはJellyWareの井上さん。「ゆるメカトロ」というコミュニティに出没しているそうです。今回はNode-REDでPythonコードを実行する際のTIPSについてのお話です。

もともとやりたかったこと

元々やりたかったのはGoogleのTPUやRockChipのNPUなどの独自なAIチップをNo-REDで使えるようにしたい為にそのSDKがあるPythonを書くことになりました。

Node-REDはこちら

しかし実際に書いてみると動かない・・・・ので試行錯誤してみた結果ループを有限にするためにechoをしてみたら動いたので、spawnしてみたら動いたのですが・・・・大事なenebular要素がない!ということでenebular Editerで試してみたら無事に動いたとのことでした。とりあえずsubprocess使えばなんとかなるそうです。

とりあえずsubprocess使えばなんとかなる

まだ出力されない根本的な原因がわからないのが課題だそうです。

まとめ


Phaser3 & eneblarでオンラインゲーム環境を作る:ドタさん

次のLTは土田(ドタ)さん。PHASERというjsでゲームを作るためのフレームワークとenebularを使ってゲームを作った話です。Phaserを使用すると物理演算や衝突判定など面倒なことをいい感じに作りやすくしてくれます。

これで2年くらい前に出ていた記事を参考にしてゲームを作ってみました。(以前のenebular Meetupで発表された記事だそうです)

構成としてはPlayerの位置をenebularに送って共有するというしくみでとてもシンプルです。

今回の構成

作ったゲームは画面上のオブジェクトをそれぞれが動かすというものです。左右に動いたりジャンプしたりしますが勝ち負けはありませんwww

作ったゲームのデモ

メインのプログラムは最初にenebularのURLを指定してWebSocketを開き繋げています。オブジェクトの画像を選択し、プレイヤーを選択したら物理設定や操作の設定を指定しています。毎フレームごとに自分の位置情報も送って相手の位置情報を拾ったら画面に表示します。

プログラムの解説

enebularノードもシンプルな作りになっていて、位置情報をJSONでそれぞれのプレイヤーに流すようになっています。

enebularノード

WebSocket関係は全然上手く行かなかったりしましたが皆さんのお知恵で出来たということでした。今後は攻撃などを加えたりしてゲームを進化させたいとのことでした。

PlayCanvasとeneblarの良い組み合わせ:北崎さん

次はIoTLTと野良Hackの北崎さん。北崎さんの発表は3DモデルのエンジンであるPlayCanvasのお話です。

技術書典の同人誌の布教活動もよろしくおねがいします。

PLAYCANVASはJavaScriptで記述された3Dゲームや3Dアプリケーションのエンジンでブラウザ上で動き環境構築しなくても使えることがメリットです。今回はこれを使って仮想空間と現実空間で連動してLEDを点灯させます。

enebularとは?

そしてenebularはNode-REDをベースとしたフローデータとIoTデバイスを管理するクラウド上のプラットフォームです。

enebularとの連携(MQTT over WebSocket)

試してみたこととしてはenebularとの連携(MQTT over WebSocket)と現実空間の照明機器との連携(ローカルNode-REDとの連携)です。

これから試してみたいこと

これから試したいのは商業設備を使って舞台やイベントでDMXの照明機器を制御したいということで、このDMXとArtネットを1:1で紐づけてブリッジすれば仮想空間と接続されすべてを制御できますます。ムービングライトも制御できるので舞台照明などに使える技術だということです。

enebularとの通信

PLAYCANVASでスイッチを操作すると画面右側にenebularとの通信内容が表示されます。enebular上のWebSocketの設定ではWSバインドというコンフィグを有効にして使えるようにします。

強力な技術でこれで対戦なども出来るようになります。今後は実際の照明機器を使ってデモができればということでした。

<資料です>


eneblar でChatGPTを活用したHololens2・BOT・IoTあたりをうまくやる:田中さん

次のワンフットシーバスの田中正吾さんの発表は今話題のChatGPTを使った話です。

今回やったもの

HoloLens2には音声認識機能があるので、それをChatGPTに質問して返すという形でLチカなどをするというのをやりました。

デモ動画

この仕組はURLが見えてしまったりと直接コアとなる部分を見せにくいこともありますがenebularを使って分離した仕組みを作ると課題の解消ができ便利だそうです。

enebularで受け付ける仕組みを作った

ChatGPTに指示を出してJSONデータを作ってIoT側(obniz)に指示を出しています。

デモの様子

会場でも実際にデモをやって音声の指示でうまく点灯や点滅するところを見せてもらえました。

ここからさらに試したく(例えばLINEBotとの連携)なったときのために分離をした仕組みも作っていってます。

指示出し用のLINE Botのフロー

こちら(LINE Botからの指示)もデモをしましたが、うまくいって拍手をもらっていました。ChatGPTを挟むことで英語でもきちんと動きました。

ChatGPTの複数行で渡す指示をenebularを通すことでブラッシュアップしやすかったとのことです。テンプレートノードもあって便利だそうです。また今回の機能強化で4時間連続で使用できるようになったのもリアルタイムでデモをやるには大きかったそうです。

<資料です>



飛び入りLT〜井上さんの問題の解決:横井さん

次は飛び入り登壇の横井さんです。井上さんの困っている課題の調査結果という内容です。

井上さんのコードを分析

まずは同じフローを試してどう解決するか調べてみた結果スタックオーバーフローで止まっている状況が起きていて、バッファリングしているのでu option設定またはPythonUnBufferdの一文追加で解決できるとのことでした。

解決策

やってみたら見事解決していて、会場からは大喝采が上がりました。その場で解決なんてすごいですね

クロージング

これですべての登壇が終わりました。司会の山崎さんもChatGPTを試してみたそうです。

ChatGPTを使ったLINE Bot

これは田中正吾さんの記事やNode-REDにゅーびーずの企画を見て参考にしたそうです。

今後の活動は7月の「Node-RED Park Vol.12 - templateノードの醍醐味をシェアしよう!」があります。

8月には「【ハンズオン】OpenStreetMapで簡単にオープンデータから地図アプリをつくろう」もあります。



enebularとは

enebular(エネブラー)は、IoT製品・サービスづくりを包括的に支援する、開発・運用サービスです。エッジとクラウドにまたがるIoTアプリケーションを開発し、様々なデバイスへ迅速にデプロイ、さらに膨大な量のデータを可視化やAIにより利活用することで、IoTアプリケーションの最適な運用を支援します。 enebularの名前は、星の数(nebular)ほどあるデバイスを、アップデートにより賢くし(enable)、分散しながら協調するアプリケーションの開発から由来しています。








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