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三月節句の供え物

昭和初めころまでは、 3月日の節句のために、各 家で餅を揚き、菱餅を作りました。前日はイチヤモチ で縁起が悪いと言って避け、1日までに餅つきをしま した。家によって異なりますが、赤色、白色、緑色の 三色の餅を重ねて作ることが多かったようです。菱餅 雛人形 は、家の神仏や雛人形に供えました。 菱併のほか、 田 あぜ の畔や川の土手などで摘んだ蓬を入れた草餅も作りました。

節句の当日は、特別な料理を作って雛人形に供え家族も食べて祝いました。例えば、宇奈根地域のある 家では、朝飯は三色の餅入りの雑煮、昼飯は切り干し ごもくめし はまぐり 大根などを入れた五目飯や始の煮物、夕飯は手打ち ちそばを作りました。 菱餅の切れ端を妙って作るあら れや、甘酒を作る家もありました。

節句は農作業を休みご馳走が食べられる楽しみ な日のひとつでした。

民家園の説明書きより

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