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イカれた波にはノってみよう〜「葬送のフリーレン」に学ぶ

この記事は「RPACommunity Advent Calendar 2023」の12月20
日の記事です。

今日はワタクシ、フクイが自ら自分に課したテーマ、最近人気のアニメ「葬送のフリーレン」にひっかけて話をしてみます。果たしてどんな話になるのやら・・・無理やりRPAとかの話に繋げてみようと思います。

果たしてできるのかとっても心配ですががんばってみます。

完璧を求めすぎてなかなか進まない

RPA導入に限らず、自動化、ITの導入の取り組みには、しっかりとした計画、要件定義、設計などのプロセスを行っていくのは間違いなく必要な要素です。それらが改革・改善への必要な道のりであることは誰もが疑うことはないでしょう。

しかしながら、どんなにしっかりプロセスをこなしていたとしても、それが後半になってくればなってくるほど、様々な不安が高まってきます。考えれば考えるほどなにかが足りない・・・いまのままでは完璧には程遠い・・・と不安ばかりを感じてしまい、手や足が止まってしまうことは少なく無いと思います。

そういう事態にいつもなりません?

確かにちゃんと調べれば、実際に問題が発見されたり、足りていないことが判明したりと・・・確かに足りてはいないのですが、完璧を求めれば求めるほど自分の足りなさに失望し、時間だけが過ぎていき改革や改善が実行されなかったりします。

バグだらけの勇者パーティ

ここでアニメ「葬送のフリーレン」の話になります。この物語はいわゆる異世界系のお話で、魔王を倒したパーティの一員である長寿のエルフの女性が、もう死んでしまったパーティの仲間を偲びつつ、新しい仲間と新たな旅を続ける・・・といったストーリーです。

この物語で最初に惹かれるのは、この勇者パーティのいい加減さです。

人類の夢と希望・・・・聖人と呼んでもいいほどのものすごい偉業を成し遂げた勇者パーティのメンバーは勇者自身がナルシストだったり、僧侶が酒浸りだったり・・・と、まぁイケてないと言うか、ダメダメなメンバーなのです。そもそも最初に老衰で死んじゃう勇者は「勇者の剣」を抜けてないし、なにかやったら報酬はしっかり取るし、自分の銅像を建てさせるし・・・

それでも偉業はしっかりと達成するのです。

まぁ今の世だったら、速攻で文春砲が放たれてパッシングされ、偉業を成し遂げる前に追放されちゃうようなメンバーなのです。

新しい旅のメンバーも、なんだかダメ臭が漂うメンバーばかりなのです。人間臭いと親近感は湧くのですが「完璧」とは程遠い人ばかりです。

立派なことを成し遂げた人はだいたいダメ人間

しかしながら、実際の世の中でも大きなこと・・・社会を変えるほどの事をを成し遂げた人間って大抵はダメな人間であることに気が付きます。

Twitter買収で世を賑わせたテスラモータースのイーロン・マスクは誰がどう見ても社会不適合者だし、憧れる人も多いアップルのスティーブ・ジョブスも、チョット調べるとかなりアレな人なのは間違いなさそうです。

優れたところがあるならば、必ずそうでない事もある

凡人である我々はついつい「完璧」であることを求めてしまいがちなのですが、逆に実際に大きな変革を成し遂げる人は、そんな事を気にしていないのです。

思いがあるなら迷わずやってしまうのです。

ついつい先送りする凡人

主人公のフリーレンはものすごく能力の高い魔法使いです。しかしながらその思考は結構な凡人です。ものすごく長寿なこともありますが、苦しいことはついつい先送りしてしまうという人格の持ち主です。夏休みの宿題を最終日までやらなかった皆さん、あなたはフリーレンそのものです。

たとえ実行する能力があっても「まだその時ではない」「もう少ししっかり準備してから」「もう自分はタイミングを逃した」・・・などなど「やらない」いいわけはたくさん出てきます。

フリーレンも500年もの間、魔族と戦うことを避けていたそうです。

でもイカれたパーティのメンバーに出会うことでフリーレンは魔王討伐のたびに参加したのです。

イカれた波にはノってみよう

現在を生きる自分たちの周囲を見てみると随分とイカれた「連中」が溢れています。RPAしかり、ノーコード開発ツールしかり、そして生成AIしかり・・・イカれてて、イカしたものが次々と登場しています。

それらはみんなものすごく魅力的な能力を持ちつつ、それぞれみんな欠点を抱えています。RPAやノーコード開発ツールは簡単といえども習得に時間と気合が必要だし、できることは限られているし、生成AIに至っては間違った回答を連発するし・・・とろくな連中ではありません。

でも、彼らにはものすごい可能性があります。もしかしたら自分の周囲の世界を大きく変えられる可能性を秘めています。

「もうちょっと成熟するまで待とう」「機が熟すまで待とう」「」そんなブームなんてどうせ」なんて言っていないで、イカれた波にはまずは乗ってみよう・・・そうやって旅への一歩を踏み出してみるのもいいのではないでしょうか。

仲間の誘いに乗ったフリーレンやザインのように・・・・




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