見出し画像

TOKYO2020 フリートドライバー日記(15)東京国際フォーラム再び&シャトル便

パラリンピックも競技がスタートして4日目になりました。そして晴海での活動も3日になります。今日も朝からの活動になります。まだまだ暑い日が続きますが頑張って活動します。

朝の準備

いろいろな要件で輸送需要が大きく左右されるフリートサービスですが、晴海選手村の翌日の予定が送られてくるのは、だいたい夜の9時ころ。ついつい見逃してしまいそうですが、昨日はイベントがあったけどしっかり確認して8時からの割当を確認、開始30分前に手続きが終わるよう、今日は朝早くから出かけました。

やはり、パラリンピックはオリンピックに比べてボランティアの人数が少ないのか新宿駅でもボランティアの人はあまり見かけず、すこし寂しい感じです。

勝どき駅には7時前に到着、余裕をもってのシュッキンです。晴海選手村のゲートを通り「晴海休憩所」の2階でチェックインです。点呼のところで、いまのところ今日のアサインはないと言う事でガッカリ。待機をすることに。
でも新しいバッジをもらえて嬉しい!パラリンピックは日数が少ないせいか早くバッジがもらえるみたいですね。

晴海休憩所で

晴海休憩所の二階にある待機スペースにはすでに7〜8人くらいのボランティアが待っていました。話をしている人、資料を読み込んでいる人、さまざまです。

待機スペースの隣に机のある受付のスタッフは忙しそうで、ポーチの確認をしています。朝なのでアサインはあると思いつつ、待つことにしました。

しばらくすると、人が順番に呼ばれていき、ふたりになってしまいました。いよいよ次かなといった感じです。一緒に待っていたのはバングラデシュの方。ボランティアにはいろいろな国の人も参加しています。今日で9回目の参加だということです。


しばらくして、声がかかりました。エジプトのステークホルダーがアサインされました。なんでも二台ペアでの活動と言うことで、日本人の通訳の方も同行するとのことです。少し安心して1階に降りて通訳の方や、もう1人のドライバーの方に挨拶をし、今日の段取りについて軽く打ち合わせをしました。

ホテルまでお出迎え


今日は選手村からの出発ではなく、一旦錦糸町近くのホテルに行きそこで待ち合わせをしてステークホルダーを乗せてウェイトリフティング競技の会場である東京国際フォーラムまで送って行くとの事。もしかしたら夜まで滞在するため一旦車を選手村まで戻すことになるかもと言うことでした。

段取りを終え、車の確認をしてから駐車場の前でもう1台と待ち合わせてホテルに向かいました。通訳の方も同乗したので、いろいろ話をしながら向かいました。時間通りには乗ってこない話や、銀メダルを取った方の話、真剣に取り組んでいる中国選手団の話等々をしながらホテル前に到着しました。ホテル前にはパチンコ屋の開店待ちの人たちが並んでいると言う若干下町っぽい場所にあるホテルでした。




すぐにステークホルダーは降りてきて通訳の方とお話しをしました。確認の結果、もう1台のアクセシブルかーは車椅子の方と通訳の方が乗り込んで、一旦晴海選手村に向かい、こちらの車には直接東京国際フォーラムに向かうステークホルダーが乗ることになりました。なんと通訳の方はここでお別れとなり、もう1台の車のほうに乗り込んですぐに選手村に向かっていきました。

こちらのほうは最初英語が少ししゃべれる1人の方が乗り込みましたが、しばらくしてもう1人の方が車に乗り込んできました。出発しようとすると、ステークホルダーが「ワンミニッツ!」と言ったので少し待ちました。
1分ほど待って出るかと聞くともう少し待ってと言うことでした。ワンミニッツを1分間と言う意味に捉えたら英語力のなさに悲しくなりました。
かなり待ってからもう1人はかなり体の大きい男性のステークホルダーが近づいてきました。助手席のドアを開け乗ってきたので、今日は3人乗せると言うことがここで初めてわかりました。3人を乗せてシートベルトのお願いをしてから出発です。ウェイトリフティングの関係者だけあって、かなり体格の良い男性3人が小さなプリウスに乗り込んできました。シートベルトもなかなか窮屈そうです。

有楽町へ

東京国際フォーラムでは一般道を走るコースが指定されたので、そのまま進みました。3人のステークホルダーはエジプト語でいろいろ話をしています。いよいよ有楽町が近づいてきてビックカメラのところまで到着。改めて見ても日常よく行っていた場所が、規制区域になり、景色が変わっている様子は違和感というかなんというか不思議な感じになります。

警備の人の誘導でどんどん奥に入ってきます。オリンピックの最初の頃にも東京国際フォーラムには来たことがありますが、T3の時と違っていて、今回はセキュリティーゲートの向こう側まで乗り入れます。そのまま誘導されて、ゲートに入りバリケードの前で止まり、検査のため持っていたステークホルダーは一旦車を降りていきました。ドライバーも顔認証による確認を行っています。かなり厳重な警備です。ちなみに顔認証を実際に使ったのはユニフォーム配布の時以来です。



全員が車に戻ってきたのでそこからそのまま地下の駐車場まで進みステークホルダーを下ろしました。ステークホルダーは会場のほうに慌て気味で向かったので特に交流もなく今回の活動は一旦終了です。

再び待機へ


事前確認でガソリンがかなり足りなかったので、一番近くの茅場町にあるガソリンスタンドを目指しましたが、なんと今日はお休み。新川町のほうのガソリンスタンドに行きガソリンを満タンに入れ、選手村のほうに戻ることにしました。

帰り道はオリンピック期間よく通っていた築地周辺の道路から豊洲にかけて走りました。懐かしいところです。



選手村で手続きを終えてもう一度チェックにするか終了するかを聞かれましたが、さすがにまだ5時間以上あるので待機することにしました。今日は真面目に働きます。それでも今日乗れるかどうかは微妙との事でした。

そこから、近くのコンビニに行って入口近くの待機室昼食をとってから、奥の休憩所に入りましたが、待機しているボランティアで満席でした。なんとか席に着いてから再び待機。しばらくしてからシャトル便の運転手の募集があり手を挙げたら、4時からのシャトル便の運転手の仕事が手に入りました。あとはそれまでにアサインされるかどうかだけです。

少しずつ名前が呼ばれるようになったので期待しながら、再び待機です。


選手村ゲート前探検

待機時間中、いろいろ話をしながら情報を収集していると、実はいろんなところに入ることができると言う情報があって、選手村のゲート前のシンボルのところもここから見に行けると言うことがわかりました。アサインは来なさそうなので、1人で行ってみることにしました。

向かう途中にある大きな倉庫の前ではヤマト運輸の人たちがたくさんの荷物を運んでます。バスから降りてきた選手たちもここを通っています。ちょうどドイツ選手団の人たちが降りてきて建物のほうに入るところでたくさんの人たちとすれ違いました。ドイツのユニフォームは胸のところにカタカナで「ドイツ」と書いてありなかなかユニークです。聞くところによるとチェコも「チェコ共和国」と日本語で書いてあるそうです。

ゲート前はオリンピックの時に来た時と様子が大きく違いあまり人がいなくて静かでした。T3の待機所も1台しか停車していません。近くの人にお願いして記念撮影をしてもらいました。ゲートも覗いてみましたがオリンピックの時のように自衛隊の方はおらず、通常の警備の方だけでした。大分様子が違います。あまりにも人がおらず話しかける相手もいなかったのですぐに戻ってきました。

仕上げはシャトル便


それからは駐車場Aまでシャトルに乗せてもらって様子を見に行ったり、戻ってきていろんな国の人たちとのお話に加わったりして時間をつぶしました。ちなみに駐車場Aにはドクターペッパーがあります。アルゼンチンの義足のやり投げ選手や盲目の長距離走選手などたくさんの人たちとお話しをしました。選手村には名物になっているおじさんもいて病気に話しかけていました。またステークホルダーの方も陽気な人が多くずっと歌を歌っていたりした人もいます。なるべく話の話の中に入っていくといろんなことがわかって楽しく過ごせます。

帰る時刻近くなってから、駐車場と駐車場の間をボランティアを乗せて往復するシャトル便の運転をしました。合計で5往復ぐらいしましたが、休憩所前でいろいろお話をした人たちがアサインされていくのを載せるので、その時にいろいろお話ができて思ったより楽しく過ごせました。そうこうしているうちに合計時間が9時間を超えたので今日の業務は終了です。

もうすっかり秋も深まり日が落ちるのが早くなってきました。暗くなってきた橋を渡り勝どき駅へ向かいました。

お疲れ様でした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?