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【動画でレポ】ビジュアルプログラミングIoTLT vol7

今日は順番が逆になってしまいましたが4月14日に行われたIoTLTのスピンオフ「ビジュアルプログラミングIoTLT」のレポをします。

スポンサーLT M5StickCをobniz化してリモートから電源操作できるシリアルコンソールを作ってみた

ますはスポンサーLTのざっきーさんから。リモートからの電源操作をobnizではなくM5 StickCをobniz化してみた話です。

きっかけはobniz IoT コンテスト2021でアイデアを送ったら不採用になってしまった事。説明が足りないとPoCをする事にしたので、obnizなしでやってみたとの事です。

やりたいことの概要

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実現したいことはリモートから自宅のラズパイを操作して自宅中にある機器を操作する事、そういったサービスはありますが無償版なら時間制限などがあり、有償サービスでお金は使いたくない。これをobniz Cloudを使用して実現するというのがコンテストに応募する内容です。

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それをobnizなし(obnizはコンテスト受付後に運営から渡されるのでまだない)で行うためにM5 StickCに1アカウント1台まで無料のobnizOSをインストールしてPoCを行いました。

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インストールを行ってobnizCloudで開発・・・簡単にプログラムが出来ます。無事出来上がりました。

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そして無事応募を受け付けてもらいobnizが届きました!


そーたメイさん 最強&究極ブロックプログラミング環境つくるっち

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そーたメイさんのLTは2019年にリリースしたscratchベースのプログラミングアプリ「つくるっち」の紹介です。

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この春から新機能に対応し、WebSerial、ClomeOSなどに対応し、ESP32、microbit、unoに対応し、共通デバイス拡張にも対応しています。未確認ですがGIGAスクールで配布されているClomeBookでも動作するかも・・・です。

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Scratchの公式サイトで上がっているmicrobit用のゲームアプリなど資産をそのままBLEから有線化できたりします。

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デバイス拡張 従来はmBlock3/5やuno用のScratch環境があるのに、そしてmicrobitで使用されないのはデバイス拡張の仕組みがない事が想像できますが、「つくるっち」ではこれをArduinoIDEを参考に実装しています

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実際に動かしたものです。microbit、M5StickCやM5ATOM,unoなどを繋いで動かすことが出来ます。

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「つくるっち」はArduioIDEのようなオープン/ユーザ発展型の開発を目指しています。今後の予定ではmicrobit BLE対応、M5StickVなどに対応する予定です。今は月1000-2000くらいの利用者ですが是非皆さん使ってください。


榎本 陽祐さん Node-REDで作る、電子ロッカー!

榎本さんは松戸でジョーレンというECサイトの構築をおこなっているスタートアップで働いている方です。 #joolen


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今回のLTは地元で地域密着で行っているECサービスにおける商品引き渡し用の電子ロッカーのIoT構築をNode-Redを使って行った事例です。

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ロッカーのカギの仕組みです。スマホなどからの支持をAWSで受け取ってMQTTでリクエストしてSORACOMのサービス経由してロッカーのカギを操作する仕組みです。

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これはジョーレンさんでも初めてのIoTでしたがNODE-REDでは必要になる操作のブロックがすでに用意されている事が多く、ローコードで簡単に構築することが出来ました。

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こんな感じです。ロッカーの15個のカギを操作するプログラムがこれくらいで出来ます。


楠川技研さん ラズパイで測定器を料理しよう〜テスター編〜

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IoTデバイスのメーカーで働く楠川技研さん。しごとで大量に電圧を測るのがしんどいのでそれを解消しようと考えたのが今回のLT内容です。

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測定器で測った電圧をRasberryPiを通してcsvデータとして保存できないかと考えました。

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使用している測定器を調べてみると「PC接続対応」とあったのでメーカーに問い合わせたところシリアルで2400Bps14バイトで通信できることがわかりました。実際にRasberryPiを繋いでみたら何か送られている事を確認しました。

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つぎにテスターのグローブにスイッチを取り付けて、それをトリガーにデータを送る仕組みを作ってみました。実際にやってみてデータの送信制御が確認できました。

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NODE-REDで実際に書いた内容です。後ろの部分のデータ送信は電圧情報が入っているので、そこを細工してカウンター値と電圧値を保存できるようにしました。1日60回ほど測定することを考えると、スイッチひとつで保存できるようになることで大きな効果が見込まれます。

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NODE-RED とRasberryPiのいいところはリアルと繋がることです。

最後にラズパイ九州応募者募集中です


勝 純一さん enebularのプライベートノードとDiscoverについて

次はウフルの勝さんです。ウフルのIoTサービスのenebularについてのLTです。

eneblarはビジュアルプログラミング観点でいうとクラウド(heroku)上ですぐ使えるNODE-RED環境で、作ったフローをデプロイし管理することが出来ます。

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RasberryPiなどのデバイス上にもeneblarエージェントを利用して、デバイスを管理してデプロイすることが出来ます。またRasberryPiでしか動かないNODEに対応するため、eneblarEditerというデスクトップアプリ上にでRasberryPi上でクラウドと同期しながらローカルで使えるようになっています。

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最近追加されたものとして、プライベートノードという機能があります。企業の場合公開したくないニーズ、自分達だけで共有したいニーズにこたえています。enebler公開する場合有料で公開することも出来ます。

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また、作ったフローやプライベートノードを公開して共有する場所としてDiscoverという機能を提供しています。実はこれは勝さんが個人として作っています。今はMarkDownを使って詳しい説明を入れられるようになりました。

説明をマークダウンで書けるようになりました。

Qiitaも!


杉山 寛幸さん EnOceanシリアル送信モジュールを試してみた

次の杉山さんのLTはEnOceanという無線通信モジュールのLTです。新潟県三条市で樹脂加工の工場のIoTを推進している人で、広い工場の中でこのEnOceanが使えないか色々調べています。

きっかけはROHM OPEN HACK CHALLENGE 2018でした。

EnOceanのメリットは設定が不要ですぐ使える事、電波の到達距離が100メートルと長い事、電池不要の製品もあり、プログラムの書き換えも可能・・・というのがありますがROHM OPEN HACK CHALLENGE 2018でロームの開発者と直接コンタクトが取れるという事もあります。

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EnOcianの製品は主にこの4つで手動で押すタイプ、マグネットでオンオフするもの、温度センサーのタイプ、マルチセンサーモジュールのものもあります。

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利用範囲的には100メートルを超える場合はEnOceanがカバーします。距離が長いものにLoRaがありますが、セキュリティ面を考えるとEnOceanがいいかと思います。

逆にEnOceanのデメリットとしては、デバイスが高い、3キロバイト以上のプログラムはコンパイラが高い・・・などがあります。


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今回の実験の内容です。今回はルネサスのGR-LYCHEEにEnOcean TCM410J
とUSB受信モジュールにEnOcean USB400Jを使用しました。これでNODE-REDで受けてみました。

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NODEです。センサーごとにデータのバイト数が違うので振り分けています。またIDや電波強度をスイッチで分けてターゲットのモジュールかどうかを振り分けています。


豊田陽介(@youtoy)さん KittenBot KOI - AIモジュールとKittenblockでIoTをやってみる 

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次のLTはこのビジュアルプログラミングIoT主催の豊田さんです。今日のテーマはKittenBot KOI - AIモジュールです。

・・・「果たしてIoT要素はあるのか?」という疑問はありましたが見てみるとMQTTブロックがあるようで安心・・・しっかりIoTネタです

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まずはKittenBot KOI - AIモジュールの紹介です。KittenBot KOIにはカメラやマイク、スピーカー、IPSスクリーン、WiFiが搭載されており、さらに画像分析、顔認識、音声認識、音声合成などのAI機能を実現可能なキットです。使える開発環境は今回紹介のKittenBlockのほか、MicroPython、Makecode、Arduino(PlatformIO)があります。そして連携できるデバイスも豊富です。

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次はKittenBlockの紹介。KittenblockはScratch3.0ベースと思われるビジュアルプログラミング環境で拡張機能を開くといろいろなデバイスが出てきます。

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Scrathと違っている部分はデバイスに直接USBを繋ぐと有線接続ができます。まずはちょっとしたお試しでボタンを押したときにキャラクターがしゃべるようにしてみました。

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ここからMQTTを試してみます。MQTTを試すために仲介役になるものが必要ですが、今回はshiftr.io のデスクトップアプリを使いました。

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実際に組んだプログラムです。緑の旗が押された時にWiFiが接続して、ウェイトをかけて接続できたことを確認して、ボタンを押された時にボタンに合わせてパブリッシュするものを作りました。

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田中正吾さん Power Automate Desktop + Azure 画像認識 + obniz 連携! 

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最後は田中さん。テーマはPowerAutomateDesktopとAzure画像認識とobnizを連携させた話です。

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やってみた事はPower Automate Desktopが画像をローカルで読んでAzureの画像西式で、モノを識別し、その説明テキストをHttpを使ってobnizに表示させるというものです。

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まずはPower Automate Desktopの説明です。Power Automate DesktopはWindowsのデスクトップを自動化するツールです。

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ビジュアルプログラミングも出来るツールになっています。さらにAzureなどとも連携できるアクションがそろっていて画像認識のアクションもあります。

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やってみて考えた事は、思ったよりも簡単、HTTPで外に出れば何とかなるという思想で作られている事、OCR機能にもつながるようだという事・・・なぢろいろありました


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またAzureと連携してWebサービスの呼び出しがいろいろできて、Excelのデータを読んで処理させることも出来るので、設備管理のデータと連携して設備に命令したりも出来るのではないかと感じました。



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