2019年のLTを振り返る
この記事はふりかえり Advent Calendar 2019の記事として書いています。今年はLSMも取得し、アジャイル関係を中心に勉強会にたくさん参加した年でした。
今回のテーマは「ふりかえり」です。本当は「ふりかえり」に関することで書いてみてもよかったのですが、私ごときが「ふりかえり」について語るのもなんなので、自分のふりかえりをしてみようと思います。ターゲットとしては「LT」です。アジャイルひよこクラブでも行われているLT(ライトニングトーク)です。LTはだいたい5分から15分くらいの短い時間でのプレゼンです。これを今年は20回近くもやっているのでこれを振り返り、来年へのカイゼンにつなげたいと思います。
1.実績および測定値
今年行ったLTは以下の通りです。
1月 アジャイル・DevOps勉強会 (牛丼アジャイル)
2月 某社社内講演会 (アジャイルの事例)
2月 アジャイルひよこクラブ (アジャイルをやる理由)
4月 高専カンファレンス (エンジニアの話)
4月 RPAコミュニティ (RPA地獄絵図)
5月 アジャイル・DevOps勉強会 (保守チームを活性化させた話)
6月 Salesforce活用自慢大会 (ガチ活用事例の発表)
6月 RPA コミュニティ (RPAなのにアジャイルの話をする)
7月 さわやか meet up (ハンバーグレストランについてあこがれを語る)
8月 ITエンジニア怪談 (サーバ付喪神・・・パロディ怪談です)
9月 GiaX Technical Meetup (アジャイルはじめの一歩)
9月 さわやか meet up (さわやか沼津学園通り店のレポート)
9月 RPAコミュニティ (PRA地獄絵図2)
10月 Backlogユーザーグループ (PJのなかの嘘)
10月 アジャイルひよこクラブ (マインドセット地獄絵図)
10月 SalesforceServiceCloudCommunity(LTとコミュニティの話)
11月 苫小牧高専情報科見学旅行 (コミュニティに行けという話)
11月 RPAコミュニティ (情報処理技術者試験記念解説)
11月 GYOMU Hackers Night (投資を止めるな)
12月 Salesforce CommunityCloud TrailbrazerMeetup (事例発表)
12月 インターネット老人会(2000年問題地獄絵図)
実に予定を含め21回、テーマ的にも、アジャイル・PJ運営について(8回)、RPAについて(4回)、コミュニティ運営・参加について(3回)、単なる遊び(3回)、Salesforceについて(2回)とバラけているのがわかります。なんだかんだ言ってアジャイルとかのテーマが多いことに自分ながら気が付きました。ちなみにプレゼン内容は全部全く異なります。転用しているのは自己紹介の部分(しかも時間がないので実際のプレゼンではすっとばす事が多い)だけです。
ちなみに回数的には昨年は講演含めて8回、前年比で222%にもなります。
2.ベロシティの推移
次はベロシティの推移について着目してみましょう。
こんな感じです
1月(2回)、2月(2回)、3月(0回)、4月(2回)、5月(1回)6月(2回)、7月(1回)、8月(1回)、9月(3回)、10月(3回)、11月(3回)、12月(2回)
8月まではだいたい月間1~2回くらいです。それが9月以降は平均3回で高止まりしています。だいたい10日に1回はLTをしているぺースです。我ながらちょっと異常ではありますが、ふりかえってみるとターニングポイントになっているのは7月のさわやか meet up と8月のITエンジニア怪談というふたつのLTです。7月のさわやかmeetupは静岡県内にのみ点在する人気のハンバーグレストランチェーン「さわやか」が好きすぎる人たちの集まりです。しかしながらここに集う人たちはIT系のコミュニティでは名の知れた人たちばかりです。その初めての集まりで、しかもこの時点では「さわやか」に行ったことがない私が初登場、初LTをしてきました。当然内容は今ひとつのものでした。しかしながら会場のツワモノたちの反応は非常にやさしい。しかも一気に彼らとの距離が縮まりました。今までは高いところにいた登壇者たちとの距離が・・・です。これが「LTの力」だと肌身をもって感じたのがこの時です。
そして8月のITエンジニア怪談です。こちらはITの開発とか運用をしていた時のヒヤッとした話、ぞっとした話を怪談仕立てで発表しあうという、ちょっとした遊びのLT大会です。ここで自分は「サーバー付喪神」といった話をしました。このイベントはウケてなんぼの世界です。そのために声色を変え、間を考え、しっかりと練習して臨みました。おかげさまでそこそこ受けて、のちに別なコミュニティで参加者から「付喪神の人だ」とまで言われることもありました。これもLTの効果です。
これら効果を実感できたことから、その直後から申しもむ回数が増え9月からの快進撃(?)につながっていったのです。
3.ツールのカイゼン
もうひとつ大きなターニングポイントになった出来事がありました。LTで使用するツールのカイゼンです。今年最初まではプレゼン資料は運営側のメンバーのどなたかにPCをお借りしてやっていました。わたくしが持ち歩き出来るPCを保有していなかったからです。だいたいのLT会は講演会と異なり主催者が用意した専用のPCではなく、それぞれの参加者が持ち込んだデバイスで行われるのが基本です。だからデバイス接続のトラブルはLT大会の「名物」となっています。だから私が参加するときは、なんだか後ろめたいような、運営メンバーに申し訳ないような、そんなマイナス側の意識がありました。自分があまり参加していないコミュニティや、運営メンバーが忙しいようなイベントではLT登壇を躊躇してしまっていたのかもしれません。
で登場したのはスマホをMDMIに接続するケーブルとDropboxです。これを導入したことで自分のスマホを使ってLTができるようになりました。これが実戦投入されたのは4月のRPAコミュニティです。この勉強会は昨年の夏に参加して以来、絶対に出たいと思っていたイベントですが、LTが次々と行われるので、借りたPCでLTをするのは厳しかったのです。新しいツールを導入したことにより、開発したプレゼン資料がスムーズにLTにデプロイできるようになりました。アニメーションが使えない、フォントが少ないなどの課題はありましたが、LTへのハードルは一気に下がりました。
その後、プレゼンの作り方を工夫したりしながら表現力は上がり、画像を使う事でフォントの問題も解決し、さきほどの8月の怪談では演出に貢献できました。会場の設備の関係でHDMI経由の音が使えなかったのは残念でしたが・・・・。その後OSバーションアップによりケーブルが使えなくなったりとトラブルはありましたが、着実に進歩を続けています。
4.コンテンツのカイゼン
これだけたくさんの回数をこなし、ある意味スプリントと化した私のLTは当然進歩しました。たったの5分間しかないLTを完全に行う事は不可能と言っても過言ではありません。時間のオーバーもありますし、逆に早く終わってしまう事もあります。言いたいことを言い忘れたり、余計なことを話してしまったり、表現がいまいちだったり・・・そういったことは必ずあります。逆にあるワードがうまく刺さったり、会場の反応が良かったり・・・などたくさんLTをすることでフィードバックを得て、それをはやく次のLTに反映させる・・・というまさにスクラム的な取り組みでコンテンツはカイゼンされてゆきます。悶々とあれが良くないこれがいいと考えるのではなく、あくまで実際のLTを繰り返していくことでパフォーマンスが上がっていくことを実感することが出来ました。間をあけるための、ちょとしか文字がないページ、図解はできるだけ分解して単純化するなど、話すペースとスライドの繊維がちょうどよくなるように改善されてきました。言い回しも話しやすく、聞き取りやすいものへと改善されていきます。
5.さいごに
今年一年を通してLTを行う自分にとってのメリット、そしてコミュニティへの貢献を実感することが出来ました。後半にはそれを生かして「LTのすすめ」的なLTも行いました。まだまだ未熟ではありますが、とにかく数をこなしてきた事実は事実であり、自信の根源でもあります。すごいLTができるということではなく「何とかなる」という観点ですが・・・・
とにかく今年はLTをしまくった一年で、来年はもっとやってみたいという希望にもあふれています。自分の来年が楽しみな今日この頃です