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【イベントレポ】IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.85 @Youtube

今日はIoTLTです。いつもさまざまなテーマのLTが繰り広げられますが、今回はスポンサーの北崎さんをいれて10のLTです。シリーズ物もあるので今回も楽しんで勉強します。

オープニング 

今回は85回めのIoTLTです。主催の土屋さんとのびすけさんの挨拶ではじまりました。

最近はオンライン(YoutubeLive)で開催していますが、落ち着いてきたらオフラインの開催も再開したいとの話でした。


スポンサーLT IoTLT放送部:reTerminalで電力測定ボードを使う

スポンサーLTはIoTLT放送部の北崎さんです。今回は総統の「ポン出し」システムを稼働させています。「ポン出し」とはTVなどで効果音を入れる事で、Node-REDで作った「ポン出し」システムで参加者が拍手や歓声を鳴らすことが出来ます。

(若干、エライことになりました)

なんと、歓声は最初はGoogleMeetのノイズキャンセルで消されていたので設定を外したそうです。

大歓声の中でのLTでした!!

スライド資料です


生形可奈子さん:臭気センサー使ったラズパイ入門的な話

今回IoTLT初LT生方さんは専門学校東京テクニカルカレッジIoT+AI科の科長をしている方です。先生募集中だそうです。

今日のテーマはペットのカエルがおしっこをしたらアンモニア臭を検知して通知するという仕組みを初めての電子工作で作った話です。

ペットのカエル(フシギダネのコスプレ仲)

センサーをケースの上に取り付け、匂いを感知したらLINEで通知される仕組みです。掃除が終わったら匂いがなくなったことを検知して「ありがとう」のメッセージが送られてきます。

「ありがとう」のメッセージ

ペットのおしっこのアンモニア濃度とあっていないセンサーを買ってしまったので買い直したとのことでしたが、ペットからLINEが来ると嬉しい気分になるそうです。楽しそうです。

スライド資料です


グーグルホーマーさん:スマホをPCのWebカメラにiVCam

次は八戸工業大学でIoT&メカトロニクス研究室主催のグーグルホーマーさんです。

今日はスマホをPCのカメラとして使えるようにするツールの紹介です。

USBカメラ扱いになるのでラジコンカーなどにスマホを装着して臨場感のある動画をPCに送り込むことが出来ます。

iVCamで撮影した映像

コレを応用して、Scratch3の機械学習を使って移動しながらでも物体を認識できるかどうかを試したとのことです。

物体識別の

動きながらでもしっかり識別ができました。


むとうたけしさん:M5StackとScratchのより良い関係:覚醒編

奈良で専業主夫をしているむとうさんのテーマはM5StackとScratchのお話(ビジュアルプログラミングIoTLT Vol9の続き)です。今日はScratchが大人気です。

Scratch3の拡張機能

Scratchにはすぐに使える拡張機能というものがありますが、今回はScratch3の拡張機能「Microbit more」を使った話です。

Microbit More拡張機能

MicrobitとScratchの間はラベルとデータという機能が用意され、これを使ってデータのやり取りをします。

M5StackをScratchから操作するには「M5bitless」というツールを使ってM5StackファミリーをMicrobitのように使えるようにします。

今回は特定のラベルに意味付けをしてM5Stackに描画してみたとのことです。そのほかにキーボード入力も出来るようにしました。

M5Stackに描画する


資料はこちらです



下島建彦さん:TeachableMachineを使ってみた

次はアンビエントデーター株式会社の下島さんのLTです

カメラを使って工場の機械(電気炉)の操作状態をデータ化した話です。とてつもなく過酷な環境そうですね・・・

電気炉

画像認識にはMicrosoftの機械学習のサービス「Teachable Machine」を使用しました。

「休止」「沸かす」「蓋を閉じて沸かす」「注ぎだす」の4つのシーンを学習させてRaspberryPiにダウンロードし、画像判別した結果をAmbientに送って見える化しています。

判定フェーズの概要

Teachable Machineにはできるだけたくさんの画像を集めて、目視で分類して登録しました。特徴が移っている画像、人など余計なものが移っていない画像を学習させるのがポイントとのことです。「注ぎだす」の画像が少なかったので色々工夫したそうです。合計3500枚くらいの画像を学習させたとのことです。

Teachable Machineはホビーユースのイメージがありますが業務にも充分に使えるとのことです。


KokiMiura(@k_miura_io)さん:たぶん日本初のArduino UNO Mini Limited Edition開封レビュー

後半最初のLTは現在会社を退職してneet系エンジニア三浦さんです。作りたてほやほやのArduino UNO Mini Limited Editionのレビューです。

Arduino UNO MiniはArduino UNOの販売数1000万枚突破を記念して昨年発表された従来のArduinoを1/4に小さくしたマイコンボードです。普通のUNOより高いです。

Arduino UNO Miniのスペック

使用チップはArduino Nano や互換機でも使われているもので、USBはイマどきのType-Cが実装されています。ピン配置はUNOと全く同じ配置です。シリアル番号がついていて、手書きでシリアル番号が書かれた箱がやたらと豪華です。大きさはNanoよりも小さいくらいです。

大きさ比較

ピンを付けて動かしてみましたが、ピンのピッチがすごく狭く、ジャンパーピンを細いものを使わないといけないのことです。

スイッチサイエンスさんですでに売っています。コレクションに最適です。

スライド資料です


norippyさん:Alexa Connect Kitを試してみた

某自動車会社で開発をするかたわら、いろんなガジェットを開発・販売しているnorippyさんのLTはAlexa連携デバイスの話でした。

Alexa Connect KIt

Alexa Connect KItは家電製品に組み込めばAlexaと連携できるというデバイスです。ただ数万円+別途Arduinoが必要とのことなので作ることになったそうです。

Alexa Connect KItの仕組み

Alexaとの通信する部分は開発できないようになっていて専用のESP32が必要でマイコンを操作することで開発をするというやり方しかできないようです。

Alexa Connect KItのコンソール

コンソール画面にはディスプレィカテゴリーという項目があり家電の種類(エアコン、カメラ、コーヒーメーカー・・・・など)を選択します。これにより届く命令が変わるのではないかという事です。

作った基板

実際にRP2040を使って基盤を設計して作ってみたら、ちゃんとデバイスがAlexaに認識されました。

作るとQRコードが生成され、Alexaアプリで読ませるとWifiやBluetoothを探して接続し自分のデバイスとして認識できるようになります。

8個出来たので頒布する予定とのことです


豊田陽介さん:Socket IO4.xやjavaScriptフレームワーク+リアルタイム通信の話

次はビジュアルプログラミングIoTLT主催の豊田さんです。今回もいろいろな新しい話題です。

今日の話題

話題1:Socket IO4.x
初めて使ったのは2013年でしたが、気がつけば数回のメジャーバージョンアップをしていました。最近ということでクライアントの対応にはGoとかRustなどもありました。

SocketIOの対応リスト

話題2:FastifyとFastify-websocket
名前の通り高速さがウリだそうです。見るとRestify(REST APIに対応・・)、Hapi(セキュアなフレームワーク)とか更に新しい言葉が出てきたとのことです・・・
公式のWebSocket連携の仕組みもありました。

話題3:μWebSockets.js
これも速さを売りにしていてさきほどのFastifyを名指しにして速さを比較しています。

Fastifyの8.5倍速い・・・

公式ドキュメントを見て実装してみたとのことでした。

すべてが記事化されているのがすごいです

まだ他にもお試し中のものがあるそうです。

その他のお試し中のもの

スライド資料です



勝純一さん:リモートワーク部屋を自動管理してみた

ウフルの勝さんの今回のLTはリモートワークの部屋の改善で、照明の消し忘れ防止やチャイムやアラームに気が付かないなどの悩み解決した話でした。

顔認識でPCロック解除

入退室の管理
・自分の入退室をカメラ出入り口を監視することで実現

顔認証でPCロック解除と空調、照明の操作
・自宅なので他人が入ってこない前提で「40代男性」で認識
・マウスを動かすことでスクリーンセーバー防止
・入退室のセンサーの値で照明と空調をON/OFF

システム構成

ハードウェアの構成

Docker互換のコンテナシステムやenebulerを使用してシステムを構成していて、不在時に家族が部屋に入るとLINEやSlackで通知されるようにもなっています。

ソフトウェアの構成

実際の動画です

実際の動画

記事はそのうちQiitaに上げるそうです

資料も公開されてました


のびすけさん:enebularの新機能を使ってスイッチサイエンス新製品のお知らせTwitter Botを作りたかった・・・・

トリは主催者でプロトアウトスタジオののびすけさんのLT

enebularは無料で使えるIoTのバックエンドサービスでNode-REDが使えます。

そのenebularの新機能
・Web APIが簡単に作れる(Herokuなどが不要)
・クラウド上の定期実行も可能

これを使ってみようと年度末セール中のスイッチサイエンスさんの新製品情報をプッシュ通知する仕組みを考えました。

サイトからスクレイピング

これをenebular上の実行環境にデプロイして時間起動の設定をしましたが・・・・・動かない

試行錯誤をしている途中

クセはありそうでしたが、Herokuなどを使わず無料で使えるのでいろいろ遊べそう・・・とのことでした。

スライド資料です
(イベント後にうまくいったそうです)


感想です        

今回はScratchで始まりenebularで終わった感じでしたが、Arduino UNO MiniやRP2040、そしてちらっとですがAkaDakoなど新しいものの話題もあって新鮮でした。

本日のTogetter





次回開催(4/12)です

積みボード選手権も開催されます


<IoTLT>

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