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【動画レポ】SAP Event Meshでイベントドリブンアーキテクチャを試してみた! 〜SAP Inside Track Tokyo 2023より #sitTokyo #ChillSAP

今年もSAPを愛する人達のイベントChillSAPさんの「SAP Inside Track 2023」がオンラインで開催されました。年一回のイベントですがSAP TechEDなどからのフィードバックなど様々な有益な情報が溢れているイベントです。こちらの動画が公開されていますので、気になったセッションをピックアップして勉強してみたいと思います。

<sit Tokyo2023のサイト>

<動画です>今回のセッションは39:00あたりからです

スピーカー紹介

石川 純さん
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
ERPビジネス部

参加者アンケート

このセッションはテクノロジーの「自動化」と「インテグレーション」です。

Intelligent、Sustainable、Enterprise

SAP Event Meshとは

・イベントを介しSAP製品やサードパーティ製アプリと非同期連携
・イベントドリブンアーキテクチャにおいてハブやデータトラフィックのバッファとしての役割

SAP Event Mesh    SAP Help Potalより

SAP Event Meshの仕組み
・Queue:メッセージをため込む「箱」
・Topic:紐付いたQueueにメッセージを振り分ける
・Queue Subscription:TopicとQueueを紐づける仕組み

Event Meshの仕組み

イベントドリブンアーキテクチャ(EDA)とは
・イベントの発生を受けて処理を行うソフトウェア設計パターン
・他システムからのイベントをリアルタイムに連携が可能
・システム感が疎結合になりスケーラビリティと柔軟性が向上

シナリオデモ

シナリオの概要
S4HANA Cloudで登録した購買発注をS/4HANA Cloudの外で承認
・Event Meshを使用してリアルタイムに連携

使用したサービス
・SAP S4/HANA Cloud
・SAP Event Mesh
・SAP Cloud Integration
・SAP Build Process Automation
・Slack

全体アーキテクチャ

デモ

デモ中のSAP Build Process Automationの画面

裏側では・・・
・S4/HANAで発注を登録(購買発注のイベント)
・Enterprise Event Enablementでキャッチ
・Event MeshでQueueを2つに分割
・Cloud IntegrationがQueueを取りに行く
・S4HANA Cloudに購買発注のデータ(金額など)を取りに行く
・Build Proccess Automationの起動APIを呼んでプロセスを起動
・Workflow Managementでワークフロー作成
・承認ボタンをクリック(Inteligent RPAで自動承認)

デモの処理の流れ

シナリオを通して感じたこと

メリット
・ほぼコードを使用せずBTP初心者でも3日で作成可能
・イベントドリブンなのでサービス間がリアルタイムに連携

デメリット
・プロトコルが多すぎる(システム間のプロトコルが異なる)
・長所である非同期通信やスケーラビリティを活かせていない
・ロールバックやリトライ処理を考慮していない

まとめ
・サービスが数珠つなぎのように動作するのは面白い
・Event Meshを軸にした複雑なシナリオを作成できると思った
・使いこなすまでの道のりは長そう

今後の展開
・SAPやSAP以外のシステムをEvent Meshで連携してみたい
・マイクロサービスアーキテクチャも学んでみたい

みなさんもEvent Meshを試してみよう
・Event Meshはトライアル環境でも使用可
・取得するイベントに迷ったら API Business Hubで取得できるイベントを確認できる





<公式ユーザ会JSUGからの紹介ページ>



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