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【遅刻レポート】IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.73 @Youtube

ここ数週間、自宅の引っ越しでレポートを書いていなかったフクイです。今日は3月16日に行われたIoTLTのVol73をレポートしてみます。ついに7年目に突入したIoTLTです。連載LTもあったりして、なかなか目を離せません。

スポンサーLT:IoTLT放送部ざっきーさん

毎回、一番手を務めるざっきーさんのスポンサーLTです。Youtubeのチャンネル登録数が前回1000人超えてモバイル配信ができるようになったので、3月4日にオープンしたラズパイでピザガマの温度管理をしているIoTピザ屋さん「おとめし」さんに突撃取材した動画をアップしています。


今日の本題はM5Core2のソフトを作ってATEMスイッチャーを切り替えるという話です。2月に発売になったATEMスイッチャーエクストリームにも対応しています。

ATEM miniが発売されたのがコロナ禍でオンラインイベントが盛んにおこなわれる以前の2019年12月、そのあとに立て続けにPro、ProISO、エクストリーム、エクストリームISOが発売されています。

オンラインイベントの配信はマルチビューとライブ配信の機能が実装されています。

実際にATEMminiのスイッチャーををコントロールする方法ですがPCにUSBもしくはイーサネット経由で接続して制御します。このあたりでやったことはQiitaの記事やLT内容をSlideShareに上げています。

実際にどういうプロトコルが走っているかWiresharkLuaで作成したプラグインを追加したもので調べましたが、UDPのプロトコルが走っているという感じでした。

ATEMスイッチャーのファームウェアをアップデートするときに使用するATEMスイッチャーアップデートをダウンロードするとSDKがインストールされます。これにインクルードファイルサンプルコードが入っています。

はじめて作ったのはATEM mini Proで作りましたがエクストリーム対応をするときには・・・ボタンの数が違うのですが、タッチ画面と画面表示だけを直して両方とも同じソフトで操作できるようになりました。

ボタン配置はこんな感じで、M5Core2はタッチセンサーになっているのとディスプレイがきれいになっています。その時のQiitaです。ソースコードも一式上げています。


スマートパンツ作りの日々:とうさん&みたにさん

通常LT一番手はIoT初参加+初LTのとうさん、みたにさんです。二人は大学からのつながりで個人活動として取り組んでいるそうです。テーマはスマートパンツです。この時点で注目度大です。(Twitterも盛り上がったみたいです)

スマートパンツに取り組みきっかけは「バイタル情報を取るのに指輪も腕時計も身につけたくない」・・・必ず身につけるパンツ(ズボンではない)にセンサーを付けてみようということでした。

おおよそはこんな感じで、モバイルバッテリー+ESP32+Blynk、パンツに取り付けるユニバーサル基板にセンサーとESP32を落とし込んで作っています。プリント基板から作っています。

3月末にはプロトタイプができそうという事なので次回が楽しみです。


探検2.4GHz レアビーコンを探せ!:KentaHaradaさん

Haradaさんはチャリチャリという自転車のシェアリングサービスをしているneuet株式会社のBluetoothエンジニアの方です。

今日のLTテーマはBLEビーコン。メジャーなのはAppleの「iBeacon」,Googleの「EddyStone」、LINEのLine Beaconなどがあります。これを実際にどんなBLEが飛んでいるのかを調べるAndroidアプリを作って秋葉原の電気街周辺を超っしてきました。

1時間ほど自転車でまわった結果、約20000ものビーコンを発見しました。やっぱり中央通りでたくさん見つかったそうです。

どんなビーコンが見つかったのかランキング形式での発表です。

1位 Apple製品 11,278個(全体の半数超)

2位 接触通知 Exposure Notification 4,583個

3位 Microsoft Advertising Beacon  3,768個

4位  iBeacon   1,049個

5位  EddyStone 17個 ・・・意外に少ない

6位 Line Beacon 10個

そのほかもいろいろありました・・・個人的に注目したのは秋葉原らしく猫耳ヘッドホンや歯ブラシ、そしてスニーカーメーカーのもの・・・そしてこれも秋葉原らしく技術評価用のビーコンもありました。


照明がついていたら消し続けるだけのデバイスを作ったはずが、いつの間にかobnizeっぽいなにかを作っていた件について:田中みそさん

子供の寝かしつけで親が寝落ちしたときに照明を消すようにする仕組みを作った田中さん。Obnizを使ってたったの一時間くらいで構築してしまいました。obnizのDXは素晴らしい!

しかし、これだけの事にObnizを使うのはもったいないと、M5ATOMを使う事にしました・・・・しかしobnizからM5ATOMへの移植は難航し1週間かかってしまったそうです。

実装をふりかえった結果、ラスパイ側に制御系をまとめる方向で決着・・・こうしてみるとobnizのDXは素晴らしいと感じ、これをM5ATOMで実現できないかとライブラリを作ることにしました。当日α版公開とのことです。その名も「opniz」www

githubで公開してます。

まだまだ、いろいろできていないところもあるので、ご意見、アイデアよろしくお願いします。


ビジュアルプログラミングの開発でAndroid、iPhoneからIoT~MIT App Inventorを使って:豊田陽介さん

ビジュアルプログラミングIoTLTの主催もしている豊田さん。今日のテーマはビジュアルプログラミングでスマホアプリを開発する話です。

今回取り上げたのは「MIT App Inventor」です。ブロックベースのビジュアルプログラミング環境でAndroidだけでなく最近はiPhoneアプリにも対応しました。コンパニオンアプリというベースとなるアプリ上で動作しるようになっていますが、Androidの場合はAPKファイルを生成することも出来ます。

開発はWeb上でおこない。非公式版ですが日本語対応版もあります。App InventorはGoogleによってかなり前から提供されていましたが、MITに引き継がれた形になっています。

特徴はいろんな機能が実装できることで、カメラやセンサーの対応などだけではなく、ファイルやクラウド上のDBのアクセスなどもできます。


テキストでのプログラミングと比べてみたのは以下のQiitaの記事

使ってみるとMQTTやWebSocketの利用が面倒層などIoT関連が少し苦手かもという印象です。

最後は同じように使えそうなスマホアプリに対応したビジュアルプログラミングの紹介です。


The Things NetworkのLoRa WANゲートウェイを設置しました:鈴木オートさん

KURUMA IoTLT主催の鈴木オートさんのLTはLoRaWAN Gatewayのお話。ちなみにKURUMA IoTLTは4/22の開催です。

LoRaはLPWAのひとつでLow Power(省電力)、WideArea(広範囲)の通信方式です。LoRaは基本的に無料の場合が多く、農繁期の利用など常時使用しないケースや少量での利用にも適しています。

LoRaの利用は主に2パターン。P2Pで使用するケースとNetworkを経由して複数の接続を行うケースがあります。今回取り上げたThe Things Networkは LoRaWANのほうです。これはコミュニティで運営されるGetewayが設置されている範囲であればフリーで利用することが出来ます。

Gatewayが無くても自分でGatewayを建てることが出来ます。

このようにLoRaはモジュールを導入するだけで利用できるLPWAですが、プロモーションが少なく情報が少ないことからまだまだ知られていません。

最後にKURUMA IoTLTをよろしくお願いします。


KASHIKOIHAKO計画 その2 :ufoo68さん

次はufooさん。以前発表したスマートボックスの続編です。スマートボックスとは箱の開閉をスマホなどから行う事ができ、GPSによる位置確認や状態の監視ができるスマートな箱をめざしています。

前回では箱の開閉まで制御するところまででしたが、今回は許可された人だけが箱の開閉ができるという認証周りの実装です。

今回の認証にはAmazon Cognitoを使用しました。AWS IoTと連携できます。

詳しい連携方法はQuiitaにまとめています。

UIはArnplifyをライブラリとして使って作成しています。これはGithubに公開しています。

まだまだKASHIKOIHAKOプロジェクトは続くようです。


IoTのリモートプレゼンで使い易い俯瞰カメラを模索:ふくいさん

ふくいさんのLTはIoTそのものではなく、プレゼンに使う俯瞰カメラのお話です。ふくいさんは企業の研究職やソフトウェアエンジニアからIoTコンサルをしているベテランの方です。

IoTのプレゼンというのはどうしても実際に動いているモノを映したいというニーズがあります。これがなかなか難しい。三脚やスマホスタンドでは脚が映りこんでしまったりズレてしまったりしてうまくいきません。

そこでYoutuberさんのやっている事を参考にしてみるとスライディングアームとクランプを使っていることがわかりました。これと同じような方法で持っていたマイクアームをモニターアームに取り付けることで実現しています。

そこで次の課題、プレゼン中にIoT機器のモニタ表示を映す必要がありますが、これを手で行うと画面が揺れる・・・

これを解決するためにソフトウエアで動画を拡大することで対応しようと考えましたが、これでは解像度が粗くなってしまいます。

これはリモコン付きカメラを導入することで解決しました。

次の問題は照明の映り込みでした。これは照明をシーリングライトからダクトレール+スポットライトで解決しました。

撮影機材のセッティングは改善の積み重ねが大事です。


WebSerialつかってobniz pluginへ書き込みの話:きどさん

次は株式会社obnizのきどさんです。ベンダーの人がこういったコミュニティに参加してくれるってうれしいですよね。今日のテーマはWebSerialからobnizプラグインにプラグインに書き込む話です。

まずobnizプラグインの説明です。obnizはarduinoを使ってクラウド上にJavaScriptを書くのがスタンダードな使い方です。

プラグインはスタンダードな使い方に加えて好きなコードをarduinoで追加する機能です。オフライン処理や処理の高速化を実現できます。

しかしプラグインではプログラムを自分で複雑な手順で書き込む必要があって、ここが作ったものを配布する上で壁になっています。

それが前回のIoTLTでWebSerialが使えることがわかり、これを使えばこの課題が解決できるのでは・・・・そして見つけたのがWebSerial ESPToolです。

これはGithubでソースが公開されているので使ってみました。まだUIがβ版のような完成度でしたが普通に書き込みができました。ここから児童にするために仕様書をじっくり読みこんだりしてできました。

宣伝です


MIT App Inventorとmicro:bitでBLE通信やってみた:Miuraさん

次はIoTLTスパチャ第一号のMiuraさんです。ゲーム会社のサーバのエンジニアをしている方です。

3年前にネィティブアプリに挑戦した結果、挫折し、しばらく離れていたのですが今日話題になっているMIT App Inventorを使えばビジュアルプログラミングでAndroidアプリを作れることを知りチャレンジしました。

そしてチュートリアルを試してみたら、動くアプリが出来ました。そして次はBLEをやってみたいと思いさらにチャレンジ。microbitの拡張機能に着目しました。

ここからデモです。

ちゃんとセンサーの情報を受け取ってスマホアプリが連動しています。

この内容はブログにまとめています。




Amazonエコー経由で閣下と対話できるムスカ熊 Powerd by MStack,AWS IoT,& Mongoose OS:Steve Kasuya

Steve Kasuyaさんはアメリカの大学の研究員からメーカー、そして「まい泉」での修行、SE、ロボットメーカー、ベンチャーと転身してきた異色の経歴の方ですが、このあいだはやめのリタイヤをしたそうです。

今日のテーマは「ラピュタ」、早々に裏切ったムスカに対し、サラリーマンであり続けた閣下は落下して死ぬ。・・・これがSteve Kasuyaさんに重なるとのことで、これを「ヒミツのクマちゃん」を使って再現しました。

まずはデモですが、安定した再現です。さすが

アーキテクチャはこんなア感じです。

Lambdaはタイムアウトに注意するなどコツがあります

M5StackはM5Stack2 for AWSでなくてもできます。初期のCoreで今回は作っています。

あとMongoose OSだとかなり素早くできます。

最後に宣伝 秋葉原でハンズオンやってます。


IOTXの話など:のびすけさん

さいごは主催ののびすけさんからです。

まずはプロトアウトスタジオの紹介。課題を見つけて自分で実装し、発信できる人材を育てているスクールです。

漫画インベスターZを見て少し投資に興味を持ちましたが、今日はIoT向けの仮想通貨(暗号資産)を調べてみました。


調べてみたのはIoTeX(アイオーテックス)です。IoT向けの仮想通貨で高いプライバシー保護をうたっています。

これはよくある「情報抜かれてる」疑惑をブロックチェーンを使ってIoTのインフラを構築することで解決しているとのことです。

IoTeX以外のIoT関連仮想通貨にはIOTA(アイオタ)、ETCイーサリアムクラシックなどがあります。

実際、IOTXを触ってみましたが、英語ではありますがWebの情報も多くAPIやサードパーティアプリもたくさんありました。専用ハードもある(出る?)ようです。

まだ国内では買えないようですが、単なる投資ではなく特定の技術に投資するといった感じでIoT界隈的にIOTXやIOTAを応援するというのも良いかも・・・・とのことでした


<IoTLT>


次回は4/15です


縛りの勉強会! IoTLT vol.74 @Youtube (2021/04/15 19:20〜)

スピンオフもあります


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