IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.102 @初台ラボ
今回は2023年8月22日に東京の初台Labで行われたIoTLTの102回目のイベントについてレポートします。いよいよオフラインというかリアルで開催され始めたIoTLT、今回はどんな感じでの開催になるでしょうか?
<動画>
オープニング
今回はリアル開催、オープニングの映像もはんだごて制作でおなじみの初台Labの様子が映し出されます。のびすけさんの頭になにか怪しいものがついているのが気になります。
まずはゆるい感じで、コミュニティの紹介からはじまります。前回は史上初の屋形船上のイベントでしたね。屋形船は思ったよりもいい感じで電波も良かったし、はんだづけもできたようです。
今回も現地とオンラインからの登壇です。
ちなみにのびすけさんの頭についているのは屋形船の時につくたマイク付きのメガネだそうです
スポンサーLT:STM32WBでMatterを動かそう
スポンサーLTは今回の会場の飲食をスポンサーしてくれたとあるマイコン屋さんの人です。
無線機能付きのマイコン「STM32WB」で家電製品の通信規格Matterが動くようになったの紹介の話です。
MatterのサンプルもGitHubに上がっています
通常のGithubのほかにhotspotというGithub(サポートなし)を提供して最新の情報を公開しているそうでプルリクエストも受け付けているそうです。
ちなみにMatterについてはみんな知ってる前提です。(笑)
IoT自動水やり機2023:新井孔明さん
最近は障がい者用デバイスの作成やおうちハックに取り組んでいる孔明さんの発表は自動水やり機の新しい取り組みの紹介です。
いままで色々改良してきた自動水やり機ですが課題は水やりのタイミングでいい方法がないか考えていたところSNSでまつぼっくりのかさの開き具合が水をやる目安になるという情報がありました。
これをセンサーに使おうとM5Stackの傾きセンサーを使って取り組みましたが重さの問題などでうまくいかなかったそうです。でも植物+機械を組み合わせた(バイオメディックス)考え方は面白いですね。
M5StackCore2とUIFlowの「リモコン+」でお手軽IoT(仕組みをシンプルに試してみた):豊田陽介さん
次の登壇は豊田さん。今回は「リモコン+」という機能を使って手軽にIoTを試した話です。
リモコン+はM5Stackのデバイスとの間でネットワークを介したやり取りができる仕組みです。長らく気になっていたそうですが、今回はそれをシンプルに試したそうです。
具体的な構築はUIFlowのなかの「リモコン+」で構築するそうです。作ってみたのはM5Stackのセンサーデータの受け取りです。
シンプルな仕組みですが、定期的にセンサーデータを取得する仕組みが簡単にWebに表示できたそうです。逆にデバイスの操作もできるそうで、いろいろ便利機能はありそうです。
GURUは呼吸する〜キヌアの水耕栽培〜:河野総統さん
秘密結社オープンフォースの河野総統のLTは以前にも話したキヌアの水耕栽培についての続編です。人類の持続的成長のためにはエネルギー問題などがありますが、そのうちのひとつ食糧問題に寄与するために宇宙での植物工場をめざして水耕栽培に取り組んでいるそうです。
前回(3月)の発表以来栽培キットの開発に取り組んでいましたが、さらにIoT化するためにESP32を組み込んだりしているそうです。なんと新井さんと同じ松ぼっくりをセンサーとして組込中だそうです。
ここから休憩を挟んで後半の現地登壇者の発表に移ります。
最近の野良ニュース:野良Hack北崎さん
後半の登壇はIoTLT放送部、野良Hackの北崎さんからです。内容は最近の野良ニュースということで、「Moddable SDK4.0.0リリース」が紹介されました。
Moddable SDKはいろんなデバイスでサポートされるようになってきてサポート状況もxs-devやnode-red-mcuでもサポートされ、本日macOSでサポートされるようになったとのことです。
指紋認証によるドアの開錠 Node-REDとKNXで効率化:なかちょんさん
次の初台ラボのなかちょんさんのLTはまずは実演からです。セキュリティの関係で施錠する場所に保管しないといけないものがリモートになるとなかなか難しくなってしまう課題の解決のために遠隔から指紋認証できる仕組みを構築したそうです。
使ったのは指紋認証機とタカハのソレノイド、KNXスイッチアクチュエーターで指紋認証から認証した人のIDが送られ、誰から来たかを判断しKNXに送りボックスを開錠する仕組みです。
どこのボックスを開けるかというところをNode-REDとKNXを使ったのがポイントです。現在マネタイズを考えているそうです。
簡単Matter開発?Espressif ZeroCode試してみた:井田さん
次も初台ラボのメンバー、井田さんの登壇です。テーマはMatter。こちらはMatterの解説から始まります。
このMatterに対応したデバイスを作るにはWiFiやThread対応の通信機能が搭載されたデバイスを準備しconnectedmomeipというフレームワークでファームウェアを開発する必要があります。この開発が面倒ということでESP32を開発しているEspressifが提供しているMatterデバイス開発用サービス「Espressif ZeroCode」が紹介されました。
これによりコードを書かずにファームウェアが作れるということで早速やってみたそうです。
デバイスやパラメーターを選択したりするだけで、コードが生成されファームウェアが作成されました。たしかにノーコードです。
ついにiPaaSでobnizが動くか?:のびすけさん
次はのびすけさんのLTです。
プロトアウトスタジオのカリキュラムでハードもソフトも初心者が短期間でできるコースをやりたいということでLINE Botとobnizを使うことになったそうです。
以前からiPaaSでLINE botやobnizができないか、コード書くところから開放されないかと思っていましたが、そんななかでPipedreamというハイブリッドなiPaaSが出てきたのでやってみました。なんとNode.jsやPythonなどのブロックもあるそうです。
基本ノーコードですがコードも書けるブロックもあるそうです。
今回はどっちも微妙だったとのことですが、使えなく無いかな・・・ということで新しい流れができるかも・・・ということでした。いろいろ夢が広がりそうです。
夫婦専用承認印でじたるはんこ:ナガクラ妻の方さん
最後は飛び入りのナガクラさん。本格的にIoTを始めたのは今年になってからということです。
今回は夫婦喧嘩の理由をものづくりで解決しようと夫婦間の承認行動をおもしろくできないかと欲しい物を承認するデジタルはんこの仕組みを考えたそうです。
WebアプリをGoogleのFireBASEで共有しタップでリアルタイムで承認と却下を共有できるものをつくっていこうとのことです。
現在はIoT的なデジタルハンコを作ろうとして試行錯誤しているそうです。現在2号までできているとか・・・とても楽しそうです。
クラウドファンドやる準備を進めているそうです。
クロージング
ここでいったんクロージング、徐々にリアル会場も増えるので、ぜひ来てくださいとのことでした。今回も見ていてやっぱりリアルだと会場内のトークも盛り上がって楽しそうですね
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