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UPDATA 〜危機に強い、あの企業は何が違うのか〜 DXはCOVID-19にドライブされる。NewNormalに求められるリーダーの視点とは ギリギリ提出レポート

 かなり遅ればせながらですが、2020年10月12日~16日に行われたウィングアーク1stさんのイベント「UPDATANOW2020」から日清食品の喜多羅さんの講演をレポートします。・・・って、今日はアーカイブ視聴の最終日です。頑張って書きます。

まずはNPO法人 CIO Lounge理事長の矢島さんの話から。矢島さんは松下電器(現パナソニック)から三洋電機、ヤンマーを経てCIO Lounge設立。

そしてCIO Loungeの説明。CIO Loungeは理念として企業経営者と情シス、企業とベンダーの懸け橋となって、ITレスキュー集団として企業と課題解決や効果測定まで見届ける事としています。

ここで日清食品の喜多羅さんの登場です。喜多羅さんの自己紹介。P&G、フィリップモリスと外資系を経て日清食品のCIOを務めています。そして日清食品の紹介から・・・・皆さんいろいろお世話になっている会社ですよね。自己紹介のリンクが長谷川さんの酒場放浪記というのが人間味がわかって楽しいです。

ここから日清食品さんのコロナへの対応と、その後の紹介です。

今年の一月近くくらいまではオリパラの影響に対応したリモートワークの準備をしてた。Teamsのトライアルははじめていたが、少しずつ初めていた感じ。ハンコリレー削減についても取り組みは進めていた。

しかし1月から様子が変わて来た。中国の危機感、ダイヤモンドプリンセス・・・GMOが在宅に切り替える。割と早い時期から総務部、人事部には話をしてイメージトレーニング的な事はしていた。

2月の頭に他社でコロナ感染が発生したのをうけて、経営で半日くらいで意思決定をして在宅勤務にかじを切った。日清食品の価値は食品という絶やしてはいけない、社会的な役割・・・事業継続しなければならない。翌日からできる限りすべての人が在宅にシフトした。・・・部署によっては在宅しにくい部署・・・対面で話さないといけない場面もあった・・・・それでも仕事をまわさないといけない。それでも在宅前提で考える経営の強い意志があった。そこで会議はTeams会議に切り替えた。経営会議など重要な会議から切り替え始めた。最初は自宅のWiFi環境問題やVPNのパンクもあった。

Teamsの支援は2名がほぼ専任で対応した。

5月くらいからは「一過性のものではない」との方針が出て、暫定ではなくて異常業務としてどうやって行くのか・・・アンケートを取ってフォローアップ教育や事例の提供などのサポートをしていった。そしてTeamsで複数拠点での株式総会の開催に至った。

最初はハンコについても、ワークフローについての検討も手弁当で進めていった。

出社はきちんと計画、計画に対して粛々とやっていく、週一回はチームが全員出て、FtoFを試行してきた。

これからはこれを定常として考える。在宅うつ、新人のサポート、IT部門としては新しい働き方をさらに安全に、さらに機動性を高める。

ここからは矢島さんとのディスカッション。

日清食品の切り替えの実績。5月にはTeams会議は50倍、チャットメッセージは12倍・・・コミュニケーションのツールがTeamsに爆発的に移行した。

ヤンマーでは「全社員SE化」・・・RPAやチャットボットは現場で推進とか・・・コロナになって、推進してきたのにやり残しがたくさん残っていたことに気が付いた・・・これからのIT部門がやらないといけない事

スピード感を持って対応すること。すり合わせをしている時間はない。リスクはとらないとできない。「今だったら失敗しても怒られない」。雰囲気の情勢が大事・・・そして実行していく

間違う事もある。堀続けろ、間違えたら引き返せ・・・これがITだと難しい。Zoomのセキュリティ問題はあって禁止したけど、社外からの会議などで必要なのと、改善により見直して許可をした。

DXがひとりあるき ビジネストランスフォーメーション(WithイニシャルD)

矢島さんの問い

IT部門の在り方、事業のニースに追従するのか、リードするのか・・・コロナになって経費削減が必要になったが企業の対応は両極に分かれた。「ITもすべて経費削減の企業」と「ITを使って経費削減する企業」・・・これからはこの差が出てくる。・・・もtt全体を見て企業を引っ張っていくIT

DXって何だろう。

デジタル化、しくみのデジタル、ITによる価値創造・・・・価値創造ここばかりにあまりに目が行っている。ハードルが上がっている。

実際にはデジタライゼーションから価値創造までを行ったり来たりする。

・・・・・・これが「イニシャルD」

これからの役割。

・社外に目を向けていちはやく成功事例を見つけ出す

・事業貢献にITの成果を翻訳してゆく

・自分で最前線に立って外部と繋がっていく

・現場のエンジニアを大事にする

矢島さんの話

企業理念は大事・・・ドラッカーの5つの問い。業務改革、データ分析は4と5しか見てこなかった。デジタル化を進めるには1を見ないといけない。国もデジタル庁を作ったこともありデジタル化はもっと加速する。ITは経営を引っ張っていく気概が必要

全体を通して、

日清食品さんはオリパラ対応用からコロナ対応に素早く判断して切り替えている印象です。ただここまでは普通の企業も対応したところが多いと思いますが、そこから先、これが定常になることに取り組み始めるスピードはかなりのスピードだと思いました。

またDXの話、いろいろな人の話を聞いても大上段に考えて、きっちり進めていくやり方ではスピード感が出ない、足元のデジタル化から早く進めて、それをやりながら価値創造を振り返る・・・・そして戻る・・・これが現実的だと実感しました。

アーカイブ最終日になってしまいましたが、レポートです。

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