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地元の街にIT勉強会が生まれる喜び

「RPA Community苫小牧千歳」発足に歓喜してしまった私


この記事は地方IT勉強会 Advent Calendar 2019の記事です。

1.北海道苫小牧市という街

 私は北海道苫小牧市という街で生まれ、その地で20歳まで過ごしました。幼稚園から中学校、そして国立苫小牧工業高等専門学校という5年制の学校に通い、そこから神奈川県にある今は亡き家電メーカーに就職し、それ以来生活の基盤は神奈川か東京になり、もう30年以上が過ぎ去りました。

 苫小牧という街を紹介します。苫小牧市は札幌市のちょうど南側の太平洋に面した街で、空港で有名な千歳市に隣接する工業と物流が主な産業の街です。農業というイメージが強い北海道ではありますが、苫小牧という街がある地面は火山灰と泥炭というおよそ農業には向かない土地で、明治時代に北海道開拓のためにこの地に入植した八王子千人隊が悲惨な結末になるなど、農業からは見放された土地でした。しかしながら、明治時代に王子製紙の製紙工場ができた事や地理的な関係で掘り込み式の港が作られたりして、工業都市として戦後に発展しました。しかしながら平成に入ったあたりから北海道経済が停滞したこともあり、成長は止まり、現在の人口は30年前からあまり変わっていません。過疎化していないだけマシですが、JR苫小牧駅前が荒廃するなど街はちょっと元気はありません。ちなみに昨年の地震で被害のあった火力発電所のある厚真は隣の町です。アイスホッケーや北寄貝でもちょっと有名で、日本一食べづらいお菓子である「よいとまけ」でもほんのちょっと有名です。

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2.RPAコミュニティ

 私がITの勉強会に参加し始めたのは、ここ数年です。元々IT運用の資格であるITILの資格を持っていたこともあり、ちょくちょくセミナーには出ていたのですが、お互い「教えあう」勉強会に出だしたのはSalesforceのユーザーグループに参加するようになってからです。自分と同じような立ち位置の仲間たちが登壇しているのを見て、もっと自分も頑張ろうと奮起し、今はAWS関係などのクラウド界隈や、アジャイル開発関係、IoTなどの勉強会に参加するようになりました。今ではさらに範囲を広めマーケティングや広報のグループにも積極的に参加しています。その中で最近はまっているのが「RPAコミュニティ」というユーザーコミュニティです。RPAとはソフトウェアロボットによる事務作業自動化のツールで、働き方改革ブームの後押しもあり、現在は銀行などの大企業から、中堅企業、中小企業にまで普及してきています。そのムーブメントの中で特定のベンダーに深く関係することなく、純粋にユーザー有志によるコミュニティとして昨年に発足したのが「RPAコミュニティ」です。わたくし自身は渋谷でおこなわれた第5回目の勉強会から参加していますが、渋谷駅からはるか遠くの住宅街のなかの会場に200人近くの人々が集まった熱気あふれる勉強会は今もはっきりと記憶に残っています。その後「RPAコミュニティ」は会を重ねるごとにメンバーを増やし、HRや経理財務などの専門系スピンアウト、そしてベンダー別のスピンアウトなど、そして大阪や名古屋、そして福岡、長崎、仙台、広島など各地に支部が出来、毎週いろんな場所で勉強会が開かれるまでに発展しました。そしてこの度、苫小牧千歳支部が発足しました。

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3.地元に勉強会が発足するという事

 私が苫小牧から去ってすでに30年以上経過していますが、やはり故郷への想いはいまだ強いのは間違いありません。まだ母親と妹、親せきは苫小牧に住んでいますし、若き日々を一緒に過ごした旧友たちもたくさんいます。少し元気のない故郷はずっと気にかかっていました。しかも苫小牧はいまでこそ札幌、旭川、函館に次ぐ北海道第4の都市ですが、つい最近までは釧路、帯広などよりも規模は小さく、特に観光要素も少ないことで非常に地味な街なので、何か注目されることは滅多にないといった、地味な街でしかありませんでした。(苫小牧の皆さんすみません)

 たしかに勉強会といっても、ほとんどが札幌、たまにあっても旭川や函館などなど、苫小牧で何かが開かれるという話は皆無と言っても過言ではないといった状況です。・・・大学があまりないのもあって、そういう文化が薄いことや、なんだかんだ言って札幌まで1時間くらいで行けるという事もあり、苫小牧で勉強会が開かれるという期待というか望みはほとんどないでしょう。

 それが今回私が参加している「RPAコミュニティ」の支部が苫小牧千歳に出来、その第一回目の勉強会が苫小牧で開催されるというニュースが流れました。

 思わず歓喜してしまいました。

 絶望というまでではありませんが、望んではいけないといったような事が地元の若者たちの手で実現される!! 驚き以上に喜びが湧きあがりました。地元の活性化といえば大きな公共施設や商業施設ばかりが目に行きますが、実は大事なのはコミュニティの形成、これがなければ継続的な発展はありません。しかもこれからはDXの時代、ITが発展のカギとなります。その入門編ともいえるRPAの勉強会が開かれるという事は故郷の活性化にとって、非常に大きな期待が持てるものであります。とにかく嬉しさが爆発し、その行き場所を失って思わず暴走してしまうほどうれしかったー!!、もう何を言っているか不明・・・というほどの喜びです。何かしなければいけないと思い先日に東京で行われたRPALTでささやかながら「よいとまけ」をふるまってしまいました。

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4.最後に

 ITの専門家的にはPRAってバズワードであり、あまり関心が無かったりします。いろんなコミュニティに参加する私はそれを知っています。しかしながらRPAはエンジニア以外の人々がIT活用への第一歩へ進むには適した素材だと思っています。実際にRPAコミュニティにもエンジニア以外の人たちがたくさん来ています。これはSalesforceのようなSaaSでも同じではありますが、こういったジャンルから日本のITは拓かれ、そして日本全体の活性化につながっていけばと考えています。

最後に

RPAコミュニティ苫小牧千歳の創設にかかわったみなさんに感謝


ありがとうございました

そして陰ながら応援します

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(サングラスをかけているのが私です)


RPAコミュニティ(FB)

RPAコミュニティ(CONNPASS)


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