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貧血検査に行こう

みなさん、こんにちは!

練習投稿でもなければ、大会のレポートでもない投稿です!久々です!

今回は何を書こうと思ったのかと言うと、タイトルにもある通り「貧血」についてです!

僕自身、これまでの競技人生の中で貧血に悩まされる場面が多くありました。そういった経験を振り返ってみたいなと思い書き始めました!

この夏の暑い中の走り込みの期間を経てきたと思うので、ぜひ、貧血に気をつけながらやってきたことを存分に発揮できるようにしてもらえれば幸いです!

◎貧血になると

僕は、大きく分けて中学時代と大学3年時の2回、貧血に苦しめられました。

特に今回は大学3年時の貧血に焦点を当ててnoteにまとめていこうと思います。

◯中々気づけない?

個人的な意見にはなりますが、貧血症状は中々気づくことができません。

貧血の際の走りの感覚を大雑把に述べていくと、手足に力が入らなくなるといった印象です。

走れば走るほど力は入らなくなるため、ペースは上げることもできず、距離が伸びるにつれて右肩下がりに落ちていきます。

しかし、これは単に調子が悪いときと似ています。

「昨日寝るの遅かったからかな」、「練習前のご飯の量が少なかったからかな」、本当にそんな理由で今日はダメだったんだなと思うくらいで、それが慢性的に続いた結果が、重度の貧血になって現れます。

ちょっと体の調子が悪いなと感じたら、検査に行くと良いでしょう。

違ったら違ったで、不調の原因の1つの可能性が消えるので、原因の追求には繋がりますし、貧血だったらだったで、早期発見、早期解決に繋がって、すぐに復帰できますし。

僕の場合は、当時重症化したコロナからの復帰の段階でもあったため、とにかく休んで衰えてしまった分を取り戻そうと走っていました。

いくら自分の達成したいノルマが練習で達成できなかったとしても、まだコロナの影響で能力・パフォーマンスが落ちているだけかと、9月から11月にかけてはそう思いながら練習をしていました。

しかし、これが慢性的に貧血を悪化させていたと気づいたのは年末でした。

◯当然走れなくなる

大学3年時の12月に入り、あきらかに練習が出来なくなる日々が続きました。

それも、これまでの単に調子が悪いだけか、では許容できないくらいまでに重症化していたのです。

当時を思い出すと、

「走っているのに景色が進んでいかない」
「走っているのに接地の衝撃を感じない」(これはちょつと大袈裟かもしれません笑)

なんと言えば良いのか、とにかく自分の意思で走っている感覚ではなくなるといった印象でしょうか。

なんだかもどかしく、夢の中で走っている時のあの進んでいかない感覚と少し似ているような気がしました。

そんな夢を見たことありませんか?僕は箱根駅伝のアンカーを任され、ゴールが目前にも関わらず、全然ゴールが近づいてこなくて後続に追い詰められるという夢を見ることがあります。なんだか苦しいです。

脱線しましたが、貧血になった時の走りの感覚は前述した通りです。

以下は、当時の練習メニューを振り返っていきたいと思います。

◎練習の状況

貧血が恐らく悪化し始めていただろう頃の練習をポイントだけに絞って記載していきたいと思います。

◯当時の走力

今もさほど強くはありませんが、大学3年生の頃の実力は、その辺の高校生と変わらないレベルでした。

ここではまず、僕自身の大学3年時の自己ベストタイムを紹介したいと思います。

2022年度
PB
800m→2分01秒62(8月7日)
1500m→4分06秒38(7月31日)
5000m→15分45秒33(6月5日)
3000msc→9分34秒71(7月16日)

でした。

ただ貧血が悪化していたのは12月で、8月末にはコロナウイルスの影響で別人かと思うくらい走れなくなってしまっていたので、その年の9月〜11月のタイムも紹介していきたいと思います。

9月〜11月
1500m→4分17秒43(9月20日)
5000m→16分46秒34(10月2日)
3000msc→9月56秒61(10月23日):このレースたった1人の3000mscでした笑

まぁ、コロナ明けでだいぶ走れなくなっていたというのはシーズン前半・後半の違いを見ていただければ、お分かりかと思います。
繰り返しになりますが、そのせいでコロナ明けで調子が悪いんだと思うようになってしまいましたね。

シーズンオフになってもコロナの影響だ、もっと練習して遅れた分を取り戻さなければと焦ってしまっていた僕の練習を見ていきたいと思います。

◯11月〜12月のポイント練習

11月4日◎
1000m*3*2set
r200m R1000m
1set-①3'17②3'15③3'16
2set-①3'18②3'18③3'19

11月7日◎
2000m+1000m r20'
2000m-5'58
1000m-2'44

11月9日◎
3000m+2000m+1000m r15'
3000m-9'33
2000m-6'12
1000m-3'01

11月12日◎
400m*3+1600m r5'
400m-①59②58③59
1600m-5'18(3'19/km)

11月17日○
250m*10 r150m
42~44''

11月22日◎
200m*10 r200m
32''

11月23日△
3000m*3 r600m
①9'59②10'03③10'19

11月24日○
600m*3*3set
r200m R600m
1set-①1'50②1'49③1'49
2set-①1'49②1'51③1'51
3set-①1'48②1'49③1'47

11月27日◎
1000m*3*2set
r600m R1000m
1set-①3'06②3'06③3'06
2set-①3'07②3'06③3'04

11月30日△
2000m+1000m r600m
2000m-6'14
1000m-3'01

12月7日×
5000m*1
17'14

12月8日○
400m*4*3set r200m R800m
1set-①69②67③68④68
2set-①71②69③70④69
3set-①68②69③70④68

12月11日×
5'走*3 r20'
①1590m(3'08/km)
②1550m(3'13/km)
③1540m(3'14/km)

12月13日×
1000m*3*2set r200m R600m
1set-①3'19②3'22③3'43
2set-①3'24②3'29③3'40

12月18日○
1000m*3*3set r200m R600m
1set-①3'30②3'30③3'29
2set-①3'29②3'29③3'29
3set-①3'29②3'27③3'27

12月21日△
3000m+2000m+2000m+1000m
r400m400m400m200m
3000m−10‘17
2000m−6‘37
2000m−6‘55
1000m−3‘11

12月24日×
AM3000mTT
10‘35(3‘16−3‘38−3‘40)
▶︎これ酷い笑

PM250m*10
r150m
43‘’〜44‘’

12月25日△
3000m*3+1000m
r600m
①10‘28
②10’38
③10‘34
1000m→3‘06


主な2022年内のポイント練習の結果は以上になります。

この時はまだ病院に検査にいっていないので、不調が過ぎるとばかり考えていました。

そして年明けの1月6日にとうとう貧血検査にいってきました。

その結果がこちら、

1月2月の結果

酷過ぎる!!

全く何をやっているんだと思いながら、1月14日には国公立27大学駅伝があったので、こんな状況でも協力してくださったOBの方々に迷惑のない走りをするために気持ちだけは強く持って過ごしました。

では続いて、年明けから駅伝大会までの期間の練習を記していきます。

◯1月のポイント練習

1月5日×
2000m*4
r400m
①7‘50
②7‘27
③7‘07
④7‘04

1月8日×
4000m*1
14‘11(3‘20−3‘26−3‘45−3‘38)

1月11日◯
400m*5
r200m
75‘’

1月14日◯
国公立27大学駅伝大会
5km
16‘36


ざっと大会までの流れはこんな感じでした。

正直1週間前の刺激の4000mでは14‘11もかかってしまった(3‘30/km)ので駅伝は大ブレーキになってしまうのだろうと思っていました。

ですが、気合でなんとかしましたね、
16‘40というタイムは遅いですが、この状態の自分にしてはよくやったほうだと思い、とても自信になりました。

僕はあまりゴール後に倒れることは好きではないですが、この時だけはタスキを渡した瞬間に膝から崩れ落ちてしまいました。

今思い返すと良い思い出です笑


そんなこんなでこの駅伝大会を機に少しずつ調子も上がりつつありました。

貧血の状態も薬と食事のおかげで1ヶ月程度で改善していきました。この時取り組んでいたこととしては、ラインのキープメモ?のトーク画面に毎日食べたものの写真を送って日記をつけていました。

自分が何を食べたかを目で見える化することで、自分がきっちりと栄養を取れていることが実感できました。

◯2月〜3月のポイント練習

2回目の検査を行ったのが2月10日でした。

結果としてはほとんどが基準値の範囲内にまで改善をしていました。

練習の結果も、1ヶ月前とは別人なくらいにまで戻っていました。

2月4日◯
3000m+1000m+3000m+1000m
r600m
3000m−10‘10
1000m−3‘08
3000m−10‘02
1000m−2‘59

2月8日◯
1000m*5
r400m
①3‘10
②3‘09
③3‘09
④3‘07
⑤3‘00

2月11日◎
3‘走*4
①1074m(2‘47/km)
②1078m(2‘46/km)
③1082m(2‘46/km)
④1078m(2‘46/km)

2月12日◎
200m*5*3セット
30‘’

2月19日◎
1000m+3000m+1000m
1000m−3‘03
3000m−9‘26
1000m−2‘43

2月22日◎
400m*12
70‘’〜72‘’

2月23日◎
400m*3+1600m/6‘2セット
400m−59〜60‘’
1600m−3‘10

2月26日◎
1000m*5
r400m
①3‘05
②3‘04
③3‘04
④3‘05
⑤3‘02

3月8日◎
1000m*6
r400m
①3‘02
②2‘59
③2‘59
④2‘59
⑤3‘00
⑥2‘59

3月11日◎
400m*4*3セット
r400m
64‘’〜65‘’

3月15日◎
3000m+2000m+2000m+1000m
3000m−9‘52
2000m−6‘09
2000m−6‘37
1000m−2‘47

3月19日◎
1600m*4
〜1200m(72‘’)
ラスト1周フリー
①4‘38(ラスト61‘’)
②4‘36(ラスト60‘’)
③4‘42(ラスト61‘’)
④4‘42(ラスト61‘’)

3月25日◎
1000m*3*3セット
①3‘00ー2‘59ー3‘00
②2‘58ー3‘01ー2‘58

3月30日◎
3000m+1000m
3000m−9‘06
1000m−2‘38


2月から3月にかけて徐々に調子が上がり、貧血以前の水準、もしくはそれ以上の水準にまで練習の質を持ってくることができました。

わかりやすいところで言うと、12月末に10分35秒かかっていた3000mが9分フラットにまで持ってくることができました。
1000mのインターバルも悪い時で3分40秒かかっていた時もありましたが、6本を3分切るくらいのペースで行うことができました。

目の前が真っ暗になってしまった年末年始から一転、貧血と向き合い克服したことによって期待の持てるシーズン直前の期間になったと思います。

シーズンインに向け走り込む!

◎来たるシーズンイン

11月〜3月の5ヶ月間の冬季練習を経て、4月のシーズンインの結果はどうなったのでしょうか。

4月の試合は
8日:東北学連競技会1日目(3000msc)
9日:東北学連競技会2日目(5000m)
15日:福島大学トラッククラブ競技会(1500m)
22日:県北地区春季記録会(3000msc)
29日:福島大学トラッククラブ競技会(1500m・800m)

の6レースがありました。改めて参考程度に4月以前の僕のPBが以下の通りになります。

800m:2‘01’‘62
1500m:4‘06’‘38
5000m:15‘45’‘33
3000msc:9‘34’‘71

◯試合結果

4月8日:東北学連競技会1日目(3000msc)
9‘40’‘69(当時3rd)

4月9日:東北学連競技会2日目(5000m)
15‘40’‘83(当時PB)

4月15日:福島大学トラッククラブ競技会(1500m)
4‘04’‘39(当時PB)

4月22日:県北地区春季記録会(3000msc)
9‘36’‘48(当時2nd)

4月29日:福島大学トラッククラブ競技会(1500m・800m)
4‘04’‘87(当時2nd)
2‘00’‘58(PB)


シーズンインから800m・1500m・5000mで自己ベストを更新することができ、3000mscでは更新することはできなかったにしろ、2本とも先頭を独走する中でのタイムだったので、これらの結果を受けて、これから始まるシーズンに胸が弾みました。

結果的にこの年は、1500mも5000mも3000mscも自己ベストを大幅に更新することできました。

1500mでは約5秒、5000mでは約20秒、3000mscでは約13秒、

もっとレースを絞って種目を特化していればタイムは出せたと思います。


個人的に一番調子が良かった頃に記録会に出ていればというタラレバ予想をしてみると、、、

1500mは8月〜9月に3分56秒台は出ていた気がします、
5000mは9月末〜10月頭に15分は切れた気がします。
3000mscはなんだかんだこれがベストだったのかもしれません、、、


といったタラレバは置いておいて、結果こそが現実なので受け入れます。


◯総括

この貧血というテーマについて、

正直絶対にならないほうが良いと思います笑

ただ僕はこういった医学的なことには全く詳しくはないので参考にはして欲しくないのですが、

貧血の中でのトレーニングは体内の酸素濃度が低い状態?の中でのトレーニングのため「セルフ高地トレーニング」をしている気分でした。実際に症状が改善してからのタイムの伸び具合を見てみても、効果はあったのかな?と思いました。笑

あとは僕はアニメが好きで、貧血になった長距離選手と「ドラゴンボール」のサイヤ人とを照らし合わせてもいました。笑

サイヤ人は死の淵から這い上がるととてつもなくパワーアップをするという設定があります。僕自身も貧血という死の淵から這い上がった結果、自己ベストを大幅に更新することができたシーズンになったので、、、笑


長距離選手の中でも特に中高生は、体型などを気にして食事を制限したりといった行為をとらなければと思う人たちがいると思います。

確かに時には食事の制限であったり、自分のトレーニング量とのバランスを考えたりする必要性もあるかとは思います。

しかし、強い体を基にしてトレーニングは継続して行えるので、まずは自分の体を整えることを第一に、そしてそこから必要な能力・スキルを身につけるトレーニングを行なっていってほしいなと思います。


あまり貧血についての細かい情報や改善の仕方については書くことができませんでしたが、自分の貧血になった経験から少しでも多くのランナーが希望を持って取り組んでいってほしいなと思います。

あ!プラスで、自分が貧血になった時に飲んでいたサプリです。良かったら参考にどうぞお試しください!

(S/RASH)ヘム鉄
(Power Production)エキストラ・オキシアップ

下のグリコの方は今でも大事な練習や試合の前に飲んでいます。


てな訳で何か気になることなどあれば質問してください!答えられる範囲で頑張ります!


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