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ラフティングnote.4~何も知らない事の強さ~

私は1996年、大学卒業後の22歳の時にラフティングのガイド(リバーガイド)になる為に単身渡豪しました。

当たり前の事ですが、この時代はまだインターネットが普及していない時代です。スマホもガラケーすらも無かった時代。

今の時代と比較すると、手に入れる事の出来る情報量というものは本当に少なかったと思います。

勿論、当時はそれが当たり前だったので、そんな風には全く感じなかったのですが。

現地の情報はほとんど何もない状態です。オーストラリアのラフティング会社に知り合いがいたわけではない・・・そして現地に友人がいたわけではない・・・・。

誰も知り合いはいなく、現地についてからの宿泊場所も何も決めていない。本当にバックパック一つを背に背負い、片道切符のみを購入してオーストラリアのケアンズに飛び立ちました。

今だったらSNSがあるので、普通に考えたらまずメールなどで現地の会社に問い合わせをして、その反応を見て渡豪するかどうか決める・・・という手順を踏むと思います。

それが普通だし僕も今の時代に生まれていたら間違いなくそうします。

でも当時はそうじゃなかったですし、僕の頭の中には「とりあえず行ってみよう。それで何とかしよう」という考えしか無かったのです。

友達や家族からは「向こうで泊まるところどうするの?」「ラフティング出来なかったらどうするの?」といった質問が沢山出てきました。

しかし僕は「行ってしまえばどうにかなる!」と答えるだけでした。本気でそう思っていました。

これこそ「何も知らない事の強さ」ですね。

何も知らないからこそ、怖さも知らない。よって怖くないから行動できる。若さゆえというのもあると思いますが、それでもやはり知り得る情報が少なかったという事が一番の理由だと思います。

豊富な知識や経験は間違いなくその人の武器になります。

しかし時にそれは知っているからこそ、そこに存在する危険やリスクを感じてしまい、さらには怖さを感じてしまい行動を躊躇する、もしくは行動を止めるという事にも繋がります。

どちらが良い悪いという事ではありません。

いや、むしろ知識と経験を得て人はどんどん賢くなるべきだと私は思いますし、個人的にはリスクや怖さを知った上で、それをコントロールしながら物事に立ち向かっていきたいと考えています。

ただ今から27年前、22歳の私にとってはまさしく無知こそが次の行動を生んだ強みでした。

その「強み」があったからこそ、その後の私のラフティング人生があったのです。

ま、違う言い方をすれば「ただの結果オーライ」という事かもしれませんが・・・(笑)

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