見出し画像

デジタルカメラの画質の繊細さ


 これまで繊細さではフジさんが一番だと感じていた。


 現在はラージフォーマットも持っているフジさんがAPS-Cサイズの撮像センサー(以下 センサー)でフルサイズのセンサーの画質を超える。そのような発言をされているのも納得できた(写真はリサイズしてあります)。


画像1

カメラ:FUJIFILM X-H1 レンズ:XF90mmF2 R LM WR
フィルムシミュレーション:ASTIA  露出補正:-1.67EV


画像2

カメラ:FUJIFILM X-T4 レンズ:XF23mmF2 R WR
フィルムシミュレーション:モノクロームカラー 露出補正:-1.67EV


 せっかくなので、フジさんのラージフォーマットも


画像3

カメラ:FUJIFILM GFX 50S レンズ:GF23mmF4 R LM WR
フィルムシミュレーション:PRO Neg. Hi 露出補正:+1.33EV


 デジタルカメラのセンサーはカラーフィルターを使って色を分けている。シグマさんのフォビオンというセンサーは色の波長の違いを使って三層のセンサーでそれぞれの色を捉えていて、それがあの独特でさらに繊細さを極めた画質の元になっている。


画像4

カメラ:SIGMA DP-1 RAW現像


 シグマさんの場合、その繊細さを活かすためにはRAW現像が必須。さらにメーカー純正のRAW現像ソフトはバージョンによって性格が異なる。この素晴らしくマニアックな仕様がその真髄のような気する。こんな書き方をするとシグマさんに怒られるかも。


 今回発売になった K-3 Mark Ⅲ の画質はこれまでと比較にならない繊細さを持っている(ペンタックス比)。ペンタックスさんにしては珍しく、こんな書き方もあれですが、センサーから画像処理エンジン、アクセラレーターユニットを全て一気に刷新した効果もあってその違いは歴然としている。


 この繊細さの違いが最もわかりやすいのが風景撮影だと思う。もちろんその繊細さの再現力をさらに高めるためにはレンズの存在も大きく、そこはフジさんが得意としているところでもある。そもそもフジさんのレンズは昔から大判フィルムや放送用のレンズなどでもその切れ味はかなり評判が良い。


 今回のペンタックスさんの進化はこのレンズに対する許容範囲が広いことも特徴で、解像感を重視したスターシリーズを使っていなくてもその繊細さを感じることができる。

 ちなみに私が手持ちで使っているレンズの中で最も並みの高倍率レンズ HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR でも驚きの繊細さを感じることができる。


 語ってないで写真を見せろ写真を、そんなこと言われそうなので、以下作例(撮影はプログラムオート+ISO感度オート)。


画像5

カメラ:PENTAX K-3 Mark Ⅲ レンズ:HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR 露出補正:-0.7EV カスタムイメージ:風景


画像6

カメラ:PENTAX K-3 Mark Ⅲ レンズ:HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR 露出補正:-0.7EV カスタムイメージ:風景


画像7

カメラ:PENTAX K-3 Mark Ⅲ レンズ:HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR 露出補正:-1.7EV カスタムイメージ:風景


画像8

カメラ:PENTAX K-3 Mark Ⅲ レンズ:HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR 露出補正 -1.3EV カスタムイメージ:ナチュラル


画像9

カメラ:PENTAX K-3 Mark Ⅲ レンズ:HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR 露出補正 -1.0EV カスタムイメージ:リバーサルフィルム デジタルフィルター:ハイコントラスト


 いかがでしょうか?
 

 また、次回

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?