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白い魔女との邂逅

※この物語は、前作「対戦車戦闘」 (↑このユーザー名をタップされると表示されます) の続編にあたります。 一応、昔の事ですが守秘義務があり地名は意識的にぼかした所があったり、人物名も生死不明な方々は変更もしております。 そして物語の性格上、内容の御質問等はご容赦下さい。 また、ほりぐちだいすけさん、執筆への背中を押して頂きありがとうございます。 感謝致します。 【序章】 「親殺しのパラドックス」という言葉をご存知だろうか。 もし仮にタイムトラベルが実現したとし

    • 対戦車戦闘

      薄暗い空に厚く雲が覆っていた。 指先が凍りつかないようにケイは絶えず息を手にかけ、動かしたりしていた。 交互の手をそのようにしながら、常に片手で双眼鏡を持ち、前方を凝視していた。 北前方はかつてジャガイモなどが栽培されていたであろうか。2km四方程の広い雪で覆われた雪原である。 周りは灌木地帯で囲まれており、やや東よりにさらに北に伸びる道があるはずなのだが、遠くて見えない。 ケイの分隊は南の端に位置する場所に塹壕を掘り、 脇にはAK47、ドラグノフ狙撃銃、MP5短機関銃、そし

    白い魔女との邂逅