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医師12年目にしてUbieに入社しました

自己紹介
 新しくUbieに入社した折茂です。医師12年目の呼吸器内科医で、ここ6年くらいは週に1日半程度臨床医として働きながら、主に喘息の病態の基礎研究をしていました。研究は、教科書に載っていないような未解明の病態メカニズムを自分達の手で様々な手法で解き明かしていくことが非常に面白く、のめり込んでいました。実際医局にお願いをして、大学院を卒業した後も大学外部の研究施設で研究員として働いていたほどでした。また、実際に患者さんと、人と人として向き合いながら臨床医として働くこともとても好きです。今でも週に1日は医療現場で働いていますが、患者さんの助けになれた時の気持ちはなかなか他の表現が難しいような素晴らしいものです。今回は、そんな研究好きな呼吸器内科医だった私が、Ubieのどこに惹かれたか、そして実際に働いて2ヶ月程度でどのように感じているかをお伝えします。

なぜUbieに興味を持ったか
 初めてUbieを知ったのは、twitterかyahooニュースで2021年春に偶然見た武田薬品との協業のニュースでした。その時は「色んなことやっているヘルスケアのベンチャーがあるんだな。面白そうだなーAI問診とやら使ってみたいなー」くらいの印象でした。その時期、研究室での研究生活自体は、素晴らしい上司や同僚に恵まれ、充実していましたが、一方で家庭の事情で長時間研究室で研究することが難しくなったことで、閉塞感も感じるようになっていました。そこで、記憶に残っていたUbieのカジュアル面談に試しに申し込んでみました。
 初回の社内医師とのカジュアル面談で、ホラクラシーという役職なしの組織を実現可能にする権限移譲システムを組織運営に用いていたり、人事評価がないことを教えてもらい、あまりの新鮮さに驚いたものの、直感的に面白そうと感じました。さらに2回目のカジュアル面談の前に読むようにと提示されたカルチャーガイドが、丁寧にUbieの指向するカルチャーを言語化しており、内容自体も非常に共感できるものでした。元々医師として働いてきて医療現場におけるひずみは多数経験してきた中で、Ubieのかかげるミッションである「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」は、非常に共感できるものだったので、選考を受けてみることにしました。選考では医師以外にもエンジニアや事業開発の方、さらに共同代表の二人とも面談をし、皆とても優秀そうで医療業界をよくしたいという強い意志を感じ、また同僚として働いてみたいと感じさせる人間性も垣間見ることができました。一般的な就職活動をしたことがない私にとって、非常にいい面接体験でした。研究自体は今でも大好きですし、研究環境にも恵まれ満足していたので、オファーをもらった後も悩みましたが、子供達が日々新しいチャレンジしているのを横で見る中で、自分も迷ったら新しいチャレンジをしてみようと思い、転職を決めました。


入社2ヶ月の感想
 現在私は、ユビーAI問診という医療機関向けWEB問診システムの開発チームに所属しています。ここ2年、コロナ禍による発熱外来の需要急増など医療現場が大きく様変わりしている中で、我々にも日々ユーザーの医療機関の方々から、より使いやすいプロダクトにするための要望が届きます。それらを実装すると共に、新しい機能を追加することで、負担が増えている医療現場の助けになるよう開発を続けています。
 私が所属するチームにおける医師のタスクは、主に問診システムの改善です。問診システムは複雑なプログラムで構成されていますが、優秀なエンジニアの同僚が、開発環境を整備してくれており、わからないことがあった場合でもSlack(仕事用のLineみたいなもの)で質問すると、丁寧にフォローして助けてくれます。実際私もプログラミング未経験でしたが、大きな問題なく仕事することができています。
 もちろんこれまでと仕事の内容が全く違うので戸惑うこともあります。私が一番違いを感じたのは、Why/What(なにがなぜ問題か)、How(どのように問題を解決するか)を考え、実際にプロダクトとして提供する中で検証を行うサイクルのスピード感です。そしてそれをエンジニア、Dev(事業開発)、デザイナー、医師といった多職種でチームを組んで、膝を付き合わせた(オンラインミーティングですが)議論をしながら進めていきます。最初は、あまりのスピード感に、正直面食らいました。毎日医療現場から出てくる声、プロダクトの使用状況、またこのようなコロナ禍なので社会状況なども見ながら、チームで集中して取り組む内容を時に大幅に変更することもあるため、非常に刺激的な毎日を送っています。現在もついていくのでやっとという感じではありますが、Ubieが大切にしている人材要件の一つである率直かつ建設的なコミュニケーション力を持った同僚たちとの議論は、ストレスが少なく、前向きな気持ちで臨むことができています。
 働き方もこれまでと大きく変わりました。基本リモートワークで働いています。タイミングの悪いことに、コロナ第6波と入社が直撃したことで、子供の保育園が一部休園になったりもしましたが、日中稼働しきれなかった場合は、子供が寝た後仕事するなど自分で時間をマネジメントして働けるのがとても助かっています。同僚たちも子育て世代が多いことから、理解があり、助け合いながら仕事ができるのも素晴らしい点です。

 終わりの見えないコロナ禍で、医療業界の先行きもなかなか見通しが立たない昨今の状況ではありますが、より良い医療を提供できるように、日々プロダクトの改善に努めていこうと思っています。もしユビーAI受診相談(生活者向けアプリ:https://ubie.app / US版 https://ubiehealth.com:無料なのでぜひ使ってみてください)、ユビーAI問診(医療機関向けプロダクト)を使用されている方がいらっしゃいましたら、ご感想・ご要望などなんでも教えていただけるとうれしいです。

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