5/28〜6/11に鑑賞した映画レビュー

(5点満点)

三月のライオン(後編)(2017)

☆☆☆/3点

普段、実写の邦画はほとんど観ないのだが、妻が観ていたので、それをROMった。

アニメ版のほうも、妻がみていたものを垣間見ていたのだが、実写も、かなり忠実に再現されていた。下町の木造家屋とか。

実写にしかないオリジナルな描写も挿入されていて、楽しめた。

ブランカとギター弾き(2017)

☆☆☆/3点

フィリピン映画。自力で生きる子どものたくましさ。可もなく不可もなし。音楽が愉し。

秒速5センチメートル(2007)

☆☆☆☆☆/5点

友人に勧められて観てみた。新海誠の原点。
この作品を大衆的にアレンジしたものが「君の名は」なのかな。と思った。

言の葉の庭(2013)

☆☆☆☆☆/5点

新海誠を続けて観る。
新宿在住なので、新宿御苑が舞台であることは嬉しい。最後の方の、主人公がゆきの先生に叫ぶセリフは、自分に言われてるようでグサっときた。
完璧なタイミングで流れる主題歌。アニメには点数の甘い私。

エンドレス・ポエトリー(2016)

☆☆☆☆☆/5点

友人のラッパーに激推しされて観た、カルト映画の巨匠ホドロフスキー近年の作品。彼の映画をみるのは「リアリティのダンス(2014)」以来。

相変わらずのホドロ節。家に黒子がいるのがおもしろし。

トッド・ブラウニングの背徳、ジョン・ウォーターズの粋、ユルグ・ブットゲライトの変態、パゾリーニの狂気を混ぜ合わせて佃煮にしたような作品。

それでいて、テーマとしては、「若者が大人に反抗する」みたいな普遍的なもので、大衆性もある。

まさに映像でしか表現できないというか。これぞ映画。音楽も良し。

Guava Island(2019)

☆☆☆☆/4点

アマプラで観た。アマプラはブラックミュージック系の作品が充実している。

・ニューオーリンズ(1947)
・サイドマン〜スターを輝かせた男たち〜(2018)
・約束の地、メンフィス(2018)
・アイ・アム・ザ・ブルース(2018)
・スライ・ストーン(2015)


ざっと挙げただけでもこれだけある。未見だが。実際はもっとある。一応ラッパーとしては、資料としてこういった映画をたくさん観たいので、ありがたし。

さてGuava lslandだが、自然あふれるグァバ島が舞台。島のラジオで歌うデニは人気者。

デニはドナルド・グローバーが、ヒロインのコフィはリアーナが演じる。

後半で、島民たちが青い服を纏って行進するシーンが美しいのだが、ひとつ前に観た「エンドレス・ポエトリー」に、赤い衣装を纏った人々のシーンがあったので、対照的だった。

ドナルド・グローバーが歌うシーンが多く、リアーナの歌も期待していた私としては、そこが物足りなかったので4点とした。

今作は映像の質感がアナログっぽいのだが、いろいろ観ていると、こういう作品は印象に残りやすい。

映画における「撮り方」「映像の質感」は、絵画でいうと、「額縁」にあたると考えている。

内容が大事なのは言うまでもないが、内容がよくてさらに額縁にも特徴があると、脳が他の作品と差別化する。

今まで観たもので例を出すと、

・40歳の解釈 ラダの場合(2020)
モノクロのヒップホップ映画。ヒップホップのような比較的新しい音楽が、クラシカルなモノクロの映像で流れるミスマッチが面白く、印象に残る。

・ジ・エディ(2020)
カメラワークが独特だと思った。例えば、2人の人物の会話で、Aが喋り終わってBが喋りはじめるとき、カット割りせずに、同じカメラが喋ってる人の顔をそれぞれ写す。
そのとき一瞬画面がブレたりするのだが、作り込まれた映画をいつも観ていると、こういうのが新鮮だったりする。加えて、アナログっぽいフィルターがかかっている。


・ブレイキング・バッド(2013)
これも製作者がフイルムにこだわっているらしく、映像が美しい。そして、やけに手ブレするのだが、調べてみると、ドキュメンタリーっぽく演出するために、わざと手ブレさせているらしい。
こういうのも、「あの、あえて手ブレさせてたドラマか」と印象に残る。





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