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BrandingとMarketingは何が違うの?

先輩!ブランディングとマーケティングの違いを教えて下さい。
マーケティングとブランディングってどっちを優先してやるべきですか?
どっちかだけやっておけばいいんじゃないんですか?

皆さんはこのような質問を聞かれたとき、どのように回答しますか?
すこし間をおいて、考えてみてください。

さぁ、いい回答案が思いついたぞ!という方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?少しでも不安に思ったならこの記事を最後まで読んでみてください。あなたも簡単にブランディングとマーケティングの違いを話すことが出来るようになるでしょう。

ブランディングとはブランドを作ること

まずは、Branding(ブランディング)という言葉を分解することから、ブランディングとは何なのかを理解しましょう。

BrandingはBrand + Ingの二語から成り立っていると考えられます。
BrandをIngするのですから、Brandをしていく、つまりBrandを作っていくこがBrandingと言えそうです。

ちなみに、Marketing(マーケティング)についても同様に考えると、
Market+ IngでMarketをしていく、つまりMarketを作っていくことがMarketingなのです。

作っているものが違うということがここでは理解出来ておけば問題有りません。

BrandingはMarketingを助けてくれる

いきなり、答えを出してしまいました。BrandingはMarketingを助けてくれる活動なのです。その理由について詳細を見ていきましょう。

Marketingは市場を作るのですから、自分たちにとって都合のよい状況にするために、消費者を振り向かせる仕組みを作る必要があります。

しかし、消費者と言っても広すぎますので、どの消費者郡(マーケティングではセグメンテーションと呼びます)に対して、どんな価値を、どのようにして届けていくのかを考えていく必要があります。
よく聞く、誰に(Who)、何を(What)、どのように(How)です。

このとき、効率よく自分達の商品に気づいてもらい、なるべくライバル商品・サービスと比較検討されず、なるべく次回も自分たちのブランドを買ってもらいたいと思うはずです。消費者になるべく思い出してもらえるように、そして覚えてもらえるように、企業は広告宣伝を大規模に行ったり、どんな場所に広告を出したらいいのかを考えて実行したり、商品が売場で目立つように設計したり、価格を調整したり、商品を改良したりします。

つまり、消費者に覚えてもらい、購入時に検討候補になるようにし、購入してもらった後にまた買いたいと思ってもらわないといけないのです。

これらの活動のことをMarketingと言います。

Brandがない世界を想像してみてください

もし、Brandがない世界があったとしたらどうなるか想像をしてみるとBrand(Branding)の大切さを分かっていただけると思います。

皆さんはケニアに行ったことがありますか?
殆どの方が行ったことが無いと思います。
私も行ったことが無いですが。

ここからは想像力を働かせてくださいね。

皆さんはケニアの亜熱帯気候のせいで、喉が渇きました。
そこで、コンビニに入ろうと思いましたが、セブンイレブンなど皆さんが知っているコンビニはなく、現地の個人商店しか有りません。

中に入って水売場に行ってみると、なんと・・・。

そこには、全く見たこともない水しかないじゃありませんか。
EvianやVolvicなどはもちろん有りません。見たことも無い色のパッケージの水でパッケージにも見慣れない言語が書かれています。

さぁ、皆さんはどうやって水を選びますか?


価格が一番高いやつを選ぶ?
成分表を見てみる?
一番目立つやつを買ってみる?
街の様子を見て皆が持っている水にする?
店員さんに聞く?
ネットで調べてみる?

おそらく、日本で水を買うときよりも、時間はかかると思います。
まさに購入時のコスト(時間)がかかっている状況ですね。

この状況下で、悩まないよ!という人はあまりいないと思います。
だんだん分かってきましたでしょうか。

皆さんの頭にはBrandの事前情報が無いので、それぞれの商品をどうやって信頼すべきかの判断がつかないのです。

そんなこんなで、無事日本に帰国した皆さんは、空港のコンビニで水を買うことにします。

ケニアの商店で水を選ぶときのように、悩みますか?
おそらく、悩む人はいなくなったと思います。
そして、商品選定の基準も変わったと思います。

Brandの大切さを分かっていただけと思います。

まとめ:

BrandingとMarketingどちらを先にすべきか?という質問に対しては、まずはマーケティングを行うべきではないかと個人的には思います。そのうえで、Brandingを行うべきです。しかし、マーケティングを先にやってもマーケティングには終わりは有りませんし、マーケティング活動もブランドの世界観によって影響を受けます。そのため、Brandの方向性を決めた上で、Marketing戦略を構築し、BrandingとMarketingは両輪で動かしていく必要があると思います。つまり、どちらも大切だということですし、どちらかが遅れてしまっては前に進むことは出来ません。BrandingとMarketingは両輪ですからね。ここまでくれば、最初の質問(BrandingとMarketingって何が違うの?・・・)には答えられるようになっていると思います。

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