父性の正体

何か書いてみようと思いnoteアカウントを作ってみた。さて何をと思った時に思いついた事を書いてみたい。まとめて書いていないので、だらだらとした文章になるのはお許しいただきたい。

数年前にTVで拙いなりに日本語を使う可愛らしい外国人女性を見た。テリという名前だった。彼女が住むジョージアという国は私が子供の頃にグルジアと習った国だ。同じようにビルマと習った国は今はミャンマーと呼ばれる。いつか日本も国際的にジャパンではなくニッポンと呼ばせる日が来るのだろうか。

その女性は東欧系の雰囲気があり、北欧の「いかにもごっつい外国人女性」ではなく、地域からかどことなく馴染みのあるアジアの雰囲気もあり、いかにもTVに出そうな、つまりは日本人ウケしそうな感じであった。それでいて青い目、金髪、ナイスバディ(スポーツトレーナーをやっていたそうで本当にプロポーションがいい)とくれば日本のTV局が放っておかないのは良く分かる。

後に彼女がYoutuberとして活躍している事を知った。内容やリンクから日本人男性と結婚したばかりなのも知った。Ryotaさんと言う男性だ。ジョージアにどれほどの日本人がいるのか知らないが、同胞の同性の快挙と言っていい。彼もyoutubeをやっていて、見ればしゅっとしたなかなかの男前だ。
彼のチャンネルも見て、どういった経緯でジョージアに住み始め、テリさんと結婚するに至ったかを知った。偶然の積み重ねだ。どこにでもよくある話だ。私もかつて偶然の積み重ねで結婚し、必然の積み重ねで別れた。これも世界のどこにでもある話だと思う。

テリさん一家は大変苦労されたようで、2008年のロシアとの戦争はもちろん私の記憶にもある。そういったことや家族のこと、あるいはジョージアという地政学的にも難しい土地は今回のウクライナ・ロシア戦争とコロナ禍でさらに大変さを増したようだった。
そのタイミングでryotaさんと出逢った。それは彼にとっても彼女にとっても神の恩恵だったと思う。

ryotaさんのチャンネルによれば、テリさんにyoutube を勧めたのは彼だと言う。経済的に問題のあった彼女の家を考え、多少なりとも副収入があればいいと思った。聞けばジョージアの平均月収は50000円程だという。仮に月に5000円でもyoutube から入るならそれは大きな収入となるはずだ。彼女は興味があった日本のアニメやお笑いなどを日本語を操って紹介した。
これがバズった。理由など書くほどもない。先にも書いた通り彼女はいかにも日本人に好まれる容姿だ。その上日本人が理解できる言葉を話し、愛嬌もあり日本文化へのリスペクトも充分に感じられる。そんな人がウケないはずがない。

私はこの流れを見て、ryotaさんは頭のいい人だと思った。遠回りな書き方になるが、ここからは私の下衆な想像である。

経済的に困窮している人を見た時「何とかしてやりたい」と思うのが父性の正体だ。昭和とは言わず明治の頃何人も零落した女性を妾に抱えた金持ち達。今となっては決して良いこととは言われないだろうが、女性だけでは食っていけなかった時代に金持ちがそうでない人を囲い食わせた事は悪いことではなかった。あれが父性だ。
父性に対して母性があるが、思うに父性と母性の差は「当人がどこまで対象をインクルードするか」だと思う。母性は家族、そして他人でも「自分がかわいい、愛せる」と思った相手に対して母性は発揮される。従って愛せない、可愛いと思えない、興味を持てない相手には冷たい。女性に冷たく振られた経験のある男性ならば、冷たくなった女性の過酷さがよく分かるはずだ。
対して父性はもう少しゆるい。「袖触り合うも他生の縁」で父性は発揮される。単に「同じ部活で一緒になった後輩」や飲み屋であった「単に年下というだけ」で奢るなどよくある話だ。縁があって出会い、特別かわいいだの思わなくとも嫌いじゃなければ面倒を見る。これが父性の正体だ。母性の強烈な「自分からの愛」がなければ発揮されないようなものではない。

キャバクラとホストクラブを考えればはっきりと分かる。キャバクラで一度でも指名すれば基本ずっとその子しか指名できない。他の子と飲みたいと思っても出来ない。そして客の男も「他の子と飲むのは指名の子に悪い」と思う。たった一度しか会ってなくて、それでもそこで指名という縁を持ったら客の方でさえそう思う。
しかし、だからこそそこまで思い入れのない子だったらある程度の付き合いはするがさして深入りすることもない。何なら他の店に行ってまた別の子を指名する。広く浅く、という感じだと思う。明治の金持ちが自分の力量次第で何人も妾を抱えたのはそういう事だ。
対してホストに行く女の子はそのホストの彼を深く思う。「自分が彼を愛した、気に入った」のだからどれだけ借金をしようと、苦界に身を落とそうと彼を立派な立場にしてやると頑張る。父性との差は、母性は「自分の力量以上」に頑張る。それが昨今問題になっている「身を売ってでも男に貢ぐ」点だ。彼は自分の身と同じ存在だ。あるいは自分以上の存在かもしれない。これが母性だ。

もちろん男でも自分の力量以上に女性に貢ぐ人もいるだろう。ただやはり思うのは、男が身を売って金を作るというのはあまり聞かない。今時なくもないだろうしそもそもそんなに需要があるものでもないと思うがあまり聞かない。キャバ嬢に貢ぐ為に会社の金を横領したという話は聞くが、工事現場で身を粉にして作った金を片っ端から貢いだという話も、なくはないだろうがあまり聞かない。やはり母性は自分と対象を引き換えにしてもいいという力を感じる。

私のこの父性の話はryotaさんがテリさんを憐れんだとかそういう話ではない。ただ夫になった時、当然妻の実家のことは考えたと思う。
ryotaさんの立場になった時自分ならどうしただろうかと考える。私はyoutube をやったことがないのでそこでマネタイズをするとは思えなかっただろう。ならば家族に会えなくてももう一度クルーズ船に乗り(彼はクルーズ船で鍼灸師をやっていた)、稼ぎを彼女達に送ろうとしたのではないかと思う。
しかし彼は頭が良く、今時の若者だったのでyoutube からのマネタイズを考えた。
勝算もあったも思う。何しろテリさんは性格も容姿も日本人に好かれそうなキャラクターだ。それこそ下衆な言い方をすればお金になるキャラクターだと考えたと思う。下衆な言い方だがこれは悪いことではない。人にはない自分が持っているスキルを使ってマネタイズするのは医者だって左官屋だって誰もがそうだ。そしてyoutube の良かった点は二人がずっと一緒にいられる。家族も一緒にいられる。世界のどこに行ってもマネタイズ出来る点だ。家族が離れ離れになることもなく、愛を育みつつ、マネタイズ出来る。

彼女達は親切だ優しいととても日本人を褒めてくれる。多少の面映さを感じるが、正直そう思われるだろうなとも思う。なぜなら日本人は「外面がいい」からだ。今の日本政府の外国へのばら撒きを見れば何となく分かるだろう。もちろん意味のある外国への投資もあるだろうが、今の国内の状況を考えれば「金がないから増税」などと言ってる逆のとこではインドに10兆円とか言ってるのはどうなんだと思う。

この日本人の外面の良さは彼女達にも発揮された。戦争で大変な国に住む、とてもかわいらしい女の子達を支えたいということだ。投げ銭という直接的な支援もあるが、そこまでしなくてもただ彼女達の顔を見るだけで支えることにもなる。こちらも美しく愉快な彼女達を見るのはとても楽しい。win-winなのだ。こうしてyoutube でのマネタイズは思った以上に成功したと思う。

ウクライナとの戦争で難を逃れたいロシア国民が大挙してジョージアに入り込んできたというのはリアルタイムのニュースで知っていた。それが故にジョージア国内で激しいインフレになり家賃の暴騰、幹線道路の激しい渋滞は彼らのチャンネルで知った。
こういったことから、ジョージアの成長率が過去最高になったと後のニュースで知った。ロシアから逃れてきた優秀な人材がジョージアで起業し多くの成功を収めたとニュースにはあった。当初は「良かったじゃん」と思ったがジョージア国内の生の声を聞いて考えを改めた。つまりは今の日本と同じなのだ。一つの国内で生活水準が二極化している。日本も過去30年でGDPがガタ落ち、4大卒の初任給は30年で4万円しか上がっていない低成長っぷりだ。所得の中央値は400万円台の中、日経はバブル期を超えるほどの勢いがある。つまり「持っている人はものすごく持っていて、持っていない人はものすごく持っていない」のだ。これはアメリカなどもそうだが、幸いなことに所得中央値が彼の地での物価を賄える状態なのでそこまで酷くなっていないという事だろう。
もしかすればジョージアでのこの経済二極化は、元々裕福ではない国民にすれば日本以上に大打撃であろうことは想像に難くない。

そんな中で彼女たちのyoutube からのインカムは大きく、大成功を収めたと想像できる。
コロナ明けとはいえまずは3ヶ月間夫婦2人の来日を支え、その数ヶ月後に姉も連れて再度3ヶ月間、京都、沖縄、北海道と旅行することを支えることができる程だったと思う。
もちろん全てyoutube のインカムだけだったかは知らない。ryotaさんの貯金もあったかもしれないし投資が成功してその資金投入もあったかもしれない。だとしてもyoutube関連からのインカムがなければ2度の日本旅行は出来なかったのではないかと想像する。

再々だがこれっぽっちも悪い事ではない。
一部の人や法人だけが金を持っている日本で、民間に盛大に外貨を使ってくれることは来世に徳を積んだと言っていい。夫婦と義理の姉、今は1歳の赤ちゃんも2人にはいるが、4人で海鮮丼や和牛のすき焼きを頬張ったり、西松屋でベビーフードやベビーカーを買ったり、お姉さんが1人で居酒屋へ行ってビールを飲むのも(彼女は大変ビールが好きなようだ)決して悪いことではない。

いい悪いとは別に「感情」というのがある。
彼女たちのチャンネルの多くのコメントは大変好意的なものが多いがネガティブなものもなくはない。書き方は様々だが、察するに「(自分は大変なのに)そんな優雅な生活が羨ましく妬ましい」と言ったところだろうか。
正直その気持ちは分かる。大人3人で3ヶ月も海外旅行し続けられるのは一言で言ってしまえば勝ち組だ。彼女たちのチャンネルを見ている人で同じことが出来る人はそう多くはないはずだ。元々大変な身の上だった。それが言わばアメリカンドリームで勝ち組となり優雅な旅行が出来るようになった。羨ましい、妬ましいは当然の思いだと思う。しかもそれがさして裕福でもない自分たちの視聴によって彼女達がそうなったと思えばなおのことかもしれない。

対して私は彼女たちのチャンネルを見て、逆に手助け出来れば(というにはおこがましいしちょっとニュアンスは違うが)と思った。
私が思った理由は以下である。

テリさんがyoutube を始めたのは万が一(どういう万が一かは分からないが)の為にとryotaさんが勧めたと聞いた。その中にはテリさん本人や夫であるryotaさん、子供という家族単位だけでなく、テリさんの実家、親戚筋もそれなりに彼女が背負っているように見受けた。元々ジョージア自体が裕福ではない国、そこへきてコロナ禍や戦争という出来事で彼女が大切にしたい実家や親戚が大変になり、それらをサポートするならなまなかなインカムでは出来ないだろうと彼は思ったのではないかと想像する。私が彼女の夫だとしても同じことを考える。自分の本業がどうなるか分からない状態で、何らかのインカムを作らなければならず、可能であれば実家や親戚筋もサポートしたい。子供は生まれたばかりで出来れば一緒にいたい。
そして、マネタイズできそうなキャラクターが手元にいる。
結果youtube はそれらの希望を全て可能にしたはずだ。多分想像以上の結果を。
そのように思った時に私は彼女たちのサポーターになってもいいなと思った。理由は上記の通り、彼女はサポートしなければいけない人が多そうだから。
可処分所得で言えばしがないサラリーマンの私より彼女達の方が遥かに稼ぎがいいだろうと思う。しかし両親もなくなり呑気な独り身の私より彼女は遥かに多くのことを抱えている。相手が私には出来そうにない優雅な旅行が出来る身の上なのは承知でそのように思った。
「金持ちになれる者からなれ」は誰だったかの言葉だ。誰かは失念した。しかしそういう事だと思う。誰か1人のサポートでジョージア全体を豊かにするのは難しいが、誰か1人とその家族にご飯のおかず一品増やす事ができるなら、それは良いことではないかと思った。

私がテリさんの単なるマネージャーだったら、もっと別なことを考えたはずだ。まずあのタイミングで結婚は許さなかっただろうと思う。
男性ファンを捕まえるには独身の方が圧倒的に夢を見させられる。「ネットアイドル」と言っていい彼女たちはアイドルなのだ。つまり夢を見させてくれる存在だ。特別本気で付き合いたいとか結婚したいとまで思わないにせよ彼女のチャンネルを見ていた多くの日本人男性は「かわいいな、いいな、お知り合いになりたいな」と承認欲求もあったはずだ。
今時はママタレなんて言葉もあるので昭和の頃程ではないにしても「人妻」という生々しい言葉で括られる人より売る方にしてみれば遥かに売りやすいはずだ。
ここについてryotaさんは運が良かったのと、ご本人の頭の良さがあったと思う。

よく「男は変化を求めず女は変化を求める」という。男は彼女は結婚しても変わることなくいてくれることを願い、女は彼は結婚したら変わってくれる事を願うという奴だ。このように多くの男は変化を嫌う。結婚しても1人の時間が欲しい、独身の時のようにたまには飲みに行ったり旅行に行ったりしたい、その上で家族がいてくれるのがいいと思う。そのように自分がいたその世界がそのまま永遠に続いてくれる事を願う。特に日本人はそうなのかもしれない。
これは女性にしてみれば勝手な言い分で、多くの夫は「ならば君もたまにはそうすればいい」と言う人もいるが、子供を抱えた身としては現実的に出来ないこともあるわけで、この点についてもう少し説明と言い訳とコンセンサスを取りたいことがあるが、それはまたいつかの機会にしたい。

運が良かった点は(多分だが)彼女がバズった時はすでに結婚していた。多くの人が彼女を知った時彼女はもう結婚していたのだから、彼女が好ましいのであれば当然その事実は受け入れなければいけない訳だ。マネージャーとして一番拙いと思うのは、「夢の女性」として皆の前に登場したのが途中で「人妻」という生々しい存在に変わってしまう事だ。最初から人妻として出会ったのなら、太陽が東から登るのと同じ、それは「最初からそうだった当然のこと」となる。彼女は「変わったのではなく最初からそうだった」訳だ。
そしてryotaさんの賢かったところは、あまり彼女のチャンネルに顔を出さなかったところだろう。
いくら結婚が事実とは言えそれを生々しく見せられるのは、もしかしたら彼女がバズるのにブレーキをかけたかもしれない。私ももしかしたらあんなに自慢できるような素敵な妻がいたらいかにも「オレの女だ」と言わんばかりに妻のチャンネルに顔を出したかもしれない。しかしryotaさんはそれをしなかった。ご自分のチャンネルでは当然2人で映っているが、人は「テリチャンネル」のファンなので好ましく思わない人は見に行かなければいいだけだ。ryotaさんのその振る舞いは、偶然ではなくそういった考えからだろうと思えば本当にクレバーだと思う。

そしてマネージャーならば残念に思ったのはやはり彼女のタトゥーだろう。彼女は割と目立つタトゥーが腕に入っている。
日本国内でも外国人のタトゥーについて是非はあるが、マネージャーとしては単純に売りにくい。
最初の来日の時に日本でのタレント活動についてのオファー、そしてうまく話がまとまらなかった旨の発言があったが、やはり日本の芸能事務所のNG項目だったのではないかと想像する。元々日本で刺青は反社の人たちが入れていた事、そして単純に異形なものへの畏怖を感じる。若い世代にはあまり反感がなくなってきたとしても、まだ市民権を得ている訳でもないのだろう。

もしテリさんが独身でタトゥーもなく、youtube と併せて日本で芸能活動をしていたら、とっくに彼女一家は親戚筋も含めAll OKになっていたかもしれない。彼女の願いでもある日本の永住権についても大手芸能事務所ならなんとでも出来たかもしれない。ひと財産を作ったところでクレバーなryotaさんが投資に使えば、数年で一生分の、もしかしたら彼らの子供の人生も全て賄えるように出来たのではないかとも思う。

その上このタイミングでさらにマネタイズ出来るキャラクターが増えた。彼女のお姉さんナノさんだ。
テリさんは3姉妹の末っ子でいま21歳くらいだろうか、ナノさんは長女で8つ上だそうなので29歳だろうか、独身でこれまた大変な美人だ。次女は既に結婚されていて違う街に住んでいる。
ナノさんはテリさんのチャンネルによく登場し、先日彼女達が3ヶ月日本に来た時も一緒にやってきた。テリさんと同じように性格の良さも窺える。彼女たちは母子家庭のようだが、テリさんやナノさんの立ち居振る舞いを見るだけで、本人たちの資質以外にどれだけきちんとした母親がいたかも窺える。
ナノさんもテリさんとは別なタイプの美人でスタイル抜群だ。礼儀正しく可愛らしさと愛嬌がある。これまた日本人に大変ウケそうなキャラクターだ。

先日テリチャンネルで、ナノさんが1人で日本の居酒屋に行きビールを鯨飲する動画がアップされた。
ナノさんはとってもビールを飲む。日本語はほとんど出来ないようだがタブレットで注文する店なら何の問題もない。
テリチャンネルは大体毎回15分ほどの動画だが、このお姉さんの1人飲み動画は延々と彼女が飲み食いし、カメラに向かって思いを英語で述べるだけ(日本語字幕は付いている)だったが50万再生を超えた。それはざっと見たところテリさん自身のどの動画より多い再生数だったと思う。

もしryotaさんがテリさん一族の今後を考えれば当然「ナノチャンネル」も考えただろうと思う。ナノさんご本人はこれについて「テリチャンネルを視聴する皆さんの時間を取りたくない」と否定的であったが、見る側にすればさしたる問題でない。テリチャンネルとどれだけ内容の差別化ができるかどうかで、十分成り立つコンテンツではないかと思う。

ものすごく長い文章になってしまったが、ここからがいよいよタイトルとリンクする内容になる。

先日子供の1歳の誕生日に合わせライブ放送があった。事前動画のタイトルに「衝撃の発表」といったようなものが付いていた。
私が想像したのは
・日本永住
・日本でのタレント活動
・ナノさんの結婚
だった。
そして「案外日本人と結婚するんじゃないか」とも思った。そう思えた理由はいくつもあって、まず妹が既に日本人と結婚していること、それが親のウケもいいこと(ryotaさんは彼女の親や親戚と大変良好な関係と見える)、今回日本に行ってみてその住環境や食環境の良さを知った事、夫となる人が日本人ならそれらを手に入れるのが他国の人よりハードルが低くなる事(決して打算的な意味でなく単なる事実として)、そしてryotaさんに慣れて日本人に対するあらゆる色眼鏡がないと思えた。なので相手が日本人かもと想像した。

逆に言えばジョージアに住む若い日本人男性で、彼女と仲良くなれた人なら当然結婚相手にと思うはずだ。日本に好印象を持っていて、美人でナイスバディ、礼儀正しく愛嬌もあり(テリさんの時も同じ事を書いたな💦)、義理の弟は同じ日本人でいざという時に頼りになるとくれば、さして知り合いが多くないであろう異国の地で考えられる結婚相手としては最高で、これより上の条件などないと思えるはずだ。

1年ほど前のryotaさんの動画で、ナノさんの彼氏という人が映っていた。多分同じジョージアの人だと思う。彼氏という立場、つまりまだ家族ではないと考えればそんなに動画に出てこなくても当然だと日本人なら思う。事実1、2度だったと思う。
その後の動画の中でナノさんは「日本人の彼氏が欲しい」と言ったことがあった。冗談とも本気とも取れる言い方だ。ジョージア人の彼氏がいたって日本の美味しいものを食べて「こんなのが食えるなら日本人の彼氏が欲しい」と言ったって何の不思議もない。
その後ナノさんは日本にやってきた。3ヶ月を日本で過ごした訳だが、更新される動画を見ながら彼氏が恋しくないのかなあなどと思ったこともあった。

そして「衝撃の発表」は、思った通りナノさんの結婚についてだった。そして相手が日本人であることも発表された。
あまりに思った通りだったので何も不思議に思わなかった。事実そう思った人はたくさんいたようで事前コメントにもたくさん「ナノさん結婚?」「まさかの日本人?」というのを散見した。

この発表で思ったことは、ものすごくかんたんな一言で言ってしまえば、ちょっと白けてしまった。好きだった女の子に振られたとかそういうニュアンスじゃなく「もう私は必要ではないだろう」という父性の否定というような感じだ。娘を嫁に出した寂しさというか、もう父親は彼女には必要ないというような感じ。
勝手にサポートしてもいいなと思ったのはこちら側なのだが、「結婚した」「しかも相手は自分と同じ日本人」ならば「彼が支えるだろう」という思いだ。これが仮に「ジョージア人と結婚した」ならば白けもしないしよかったよかったで終わったと思う。「大変な国で同じ国の人と手を取り合ってがんばっていくんだね、陰ながら応援するよ」という気持ちで終わったと思う。しかし同じ「彼女達の考える裕福な国日本の人」ならば、もう自分たちのサポートはいらないよなと思えてしまう。これが「いい悪いでなく感情」の部分だ。

誤解されないよう付け加えれば、ナノさんが結婚されたのが悔しいとかそういった感情ではなく、自分が要らない、リジェクトされた気分ということだ。
もちろんryotaさん達がそんな事はないと否定しても、「年頃の日本人男性2人もいるんだから君たちで頑張って家族を支えろよ」という気持ちは否めない。そう、「2人」いるのだ。ryotaさん1人なら「1人じゃ大変そうだからサポートするよ」と思えたものも2人いるなら…と思ってしまう。

さらに誤解ないよう書けば、決してナノさんが結婚された事をどうこう思ってなどいない。大変めでたい事だし、晴れてナノさんの旦那さんになった人の行動も勇気も賞賛できる。
動画の話の流れから想像すると帰国した空港でプロポーズしたのではないかと想像した。
元々同じ職場で働いている人だと言っていた。
彼女は楽しく素晴らしかった日本から帰国して、寂しさと嬉しさが心の中で同居している状態の時、その素晴らしかった日本の人から素晴らしいプロポーズを受けた。彼女はますます高揚したと想像する。彼的にもプロポーズの勝算を高めるタイミングだったのでないか。そしてYESが貰えた。これもまた神の恩恵だと思う。

そしてまた私がマネージャーならば、と思う。
ここにきてテリさんと同じくらいマネタイズできるキャラクターが生まれたのに、またもこのタイミングで結婚されるのはあまりに惜しい。先にも書いた通りもっと「夢を見させられる人」でいてほしかったと思うはずだ。繰り返しだが結婚したからと言ってダメだという話ではない。しかしどこかでその生々しさを想起してしまうのはプラスとも思えない。
再々だがこれが相手がジョージア人で、そっと結婚されたのなら生々しくなく父性の否定感にも繋がらなかったと思う。しかしライブで、煽り文句も付けて、大々的に発表されてしまうと、先のような感情を持ってしまう。
もちろん男性視聴者全てがそう考えたとは思わない。殊更私が下衆な考え方をしただけなのかもしれない。ただそう思った人は私以外にもいただろうとは思うし、何なら私よりもっと残念に思い、もう2度とチャンネルを見ない!と思った人がいてもそれはそれで不思議でもない。

父性に対する母性での考察もする。
多分視聴者の女性は「同じ女性側」なので純粋に祝えているのだと思う。「愛が勝利を収めた瞬間」でもあるし、もしかしたらもっと打算的に「ジョージア人と結婚するなら日本人でよかったね」と思う人もいたかもしれない。何より女性は「協調性の生き物」という見解からすれば、誰かがおめでとうと言えば同調するのだと思う。
若いママがかわいいハーフの女の子を持って、そのお姉さんもまた日本人と結婚したというのは、年齢によっては「親戚のおばさん」になった気分(つまりテリさんたちを自分の中にインクルードした)で、さらに温かい目で彼女達を見ていくのだと思う。

ただ彼女たちの動画は収益の為のもので、賞賛や共通意識の確認の喜びもさることながらマネタイズ出来なければ意味がないものだと思う。
もちろん小ちゃい女の子がいて、美しい女性の動画、しかも日本語とくれば女性視聴者(女性も美しい女性は大好きだ)は今後もこのチャンネルを見続けるだろう。それでも先日のライブのスパチャの動きを見ると察するにその殆どが男性視聴者だったのでないかと思う。

ものすごく大きなお世話で、私がマネージャーならを更に考えれば、ナノさんの夫もryotaさんと同じくあまり動画には出さないようにすると思う。元々あまり出たがりの人ではないそうなのでそのままでいてもらうようにするだろう。
ナノチャンネルについても開設についてさらに考えるだろう。ただナノさんも今や動画の編集が出来るなら、主力であるテリチャンネルの投稿回数に注力するために時間のかかる編集をナノさんに手伝ってもらった方が再生回数あたりの単価の違いなどでナノチャンネルより収益が上がるようなら、ナノチャンネル開設については再考する。
youtube の単価が下がってきているのは多くの人が言っている通りだ。この先どうなるかなど誰も分からない。彼女達の大好きな鬼滅の刃のセリフで有名になった「生殺与奪の権」をいつまでも他者に持たせておくのはいい事ではない。

マネージャーとしては上がった収益を投資とジョージア国内での施設の運営などに投機する事を考える。具体的なものはともかくレストランだか温泉だかそういった施設の運営を「一族」で運営し安定した経済力を一族で維持できるよう注力する。その方面のディレクタがナノさんの夫にいいのでないかと思う。多分数年後に娘の教育のためテリさん夫婦が日本に住むようになるまでにある程度の形を作っておきたい。多分その数年後に今度はナノさん夫婦にも子供ができると思うので、その子供がまた学齢になったら、ryotaさんとナノさんの夫が交代でジョージアのその施設のマネジメントの為に単身赴任できるような体制を作っておく。これを堅実に実現する為に、出来ればナノさんにも「夢の女性」となってもらい、二馬力で早期に収益を上げてもらいたかったとマネージャーなら思っただろう。
テリさんやナノさんが感心した「日本の接客」がジョージア内での何かの施設の他店との差別化、いわんやアドバンテージになるなら、やがてその施設のマネージャーになるであろう従兄弟たちを日本に招いて、その技術を体験させることも大きな力になるはずだ。

長々書いて、我ながらよそ様の家のことを何を熱く長々書いているんだろうと少し恥ずかしくなった。ただ、こんなことを思うのが父性の正体の一つだと思う。

書き終えて、思いついた事も書いておきたい。
男にも「母性」はあるし、女にも「父性」はある。女の子同士で飲みに行ってもいつも気前よく奢ってくれる女の先輩がいたりするが、あれは父性だ。「面倒見るよ」という気持ち。
対して、昨今では恋人同士で飲みに行っても割り勘だったりすると話に聞く。世代的に誘う以上割り勘など考えたことのない私としては「だって自分もお金ないから当然です」という男の言い分には目から鱗が落ちる思いだ。
ただ「父性の正体」からすれば、それは父性の欠落と言える。

誘ったのなら奢ってやれよと思わんでもない。気持ちは分かるけどね。
もっともここで奢られる女性側が「奢れよ」というのはまたおかしい話だ。それは「礼儀知らず」と言うことになる。文句があるのなら、その場では言わず家に帰って独り言を言い、次からその人に付き合わなければいいだけの話だ。誰かに自分から「私の面倒を見てよ」というのはおかしな話で、自立していないのに要求だけは一人前という単に痛い人と見られるだけだ。

斯様に一言で言えば、「父性とは格好つけ」と言っていい。
「男に生まれたのなら」という言い方も現代的ではないんだろうけど、男に生まれたのなら格好の一つもつけろよと思わんでない。男なんて馬鹿で弱虫で足が臭いんだから、格好の一つもつけなければこの先雨風の強い中顔を上げて歩くことも出来なくなる。
気持ちは分かるけどね。

リンク:
テリちゃんねるの人生
https://youtube.com/@teri77?si=u2DNAapQuxJM_DHu

ps. ここに書いたのは単なる私の想像であって、Ryotaさんやテリさんたちが実際にどうであったかは分かりません。
もしお気に障った方がいらっしゃったら、どうぞお許しを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?